大抵の会社はこれまで、生産性の向上と効率化を重視して役割分担をし、組織を分けて、それらをその間ですり合わせることで一つのモノやサービスを作り上げることで価値を生み出してきました。
それらは、時代を生き抜くために必要な手法であったと思います。今後もその力を存分に発揮していかなければ、価値あるモノやサービスは生み出せない。
しかし、これによって起きてしまった「組織力の分断」や「思考力の分断」は、これからの時代を生き抜く力を失わせてしまっているのではないか、というのが私の仮説です。
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大きな枠組みで言えば、組織が本当に価値のあるものを生み出すために、
望む力
真っ白いキャンバスにカラフルで壮大な絵を描ける
具現化する力
望んだことを具体的な施策にもれなくきっちり落とし込み、形にできる
俯瞰逆算力
目標を設定した時間内に達成するためにやるべきことと捨てることを判断できる
繋げる力
望んだことを具現化するために人の気持ちを先導できる
という4つの力が必要なのではないかと思います。絵にするとこんな感じ。
理想は、社長や経営トップがこれらを兼ね備えていることです。
しかし、今は時代の変化が早く、少し前は良いと思われていたことが今は悪いことだったり、一昔前は「こうやればまず間違いなく成功」というような事例も今は「なにいってんすか?古いわー」となっていたりします。
つまり、今まで仕事の中で考え方の枠組みを作る訓練をしてきた人が、いくら社長と名のつく役職に登りつめたからといって、今の時代にマッチした思考や決定をすることができるかどうかは、また別の話なんだと思います。組織力・思考力の分断によって、それぞれの能力に特化した人ばっかりが生まれているわけですから。
だから、これまでのやり方に固執した意思決定方法で役割を決めているのであれば、なおさらこの「変化の時代」を生き抜くのは難しいでしょう。
役割分担を是としてきた組織では、必要な4つの力は分散しているし、さらに一握りの人間が時代の変化に対応した意思決定をするのも難しい。
このろくでもない素晴らしき時代を生き抜くためには、個々に独立してしまっている組織力と思考力をつなぎ合わせ、総合力で勝負するしかないのです。
総合力を発揮するために必要なのが、対話から作られる質の高い「合意形成」である、というのが私の具体的な施策。
対話の場を生み出していくのが、今の世界に必要なことではないかと思います。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!