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フジテレビの「全力教室」という番組、最近面白くてたまに見ます。
全力教室 ~成功へのマジックワード~ – フジテレビ
この前、宮本哲也さんという塾の先生が講師として招かれてしゃべっていました。彼は常識を覆す面白い教育法で、有名私立中学に合格する小学生を多数輩出しているそうです。めちゃくちゃためになったことをシェアします。
人はどうして賢くなるか、というのを宮本さんは深く考えて、以下の考えに辿り着いたそうです。
問題が解けたから賢くなるわけではない。説明を丁寧にすると賢くなるのか、というとそうじゃない。
なにも教えなければ、自分が今持っているモノで闘うしかないのだ。
手取り足取り教えて、その人が有能になるかというと絶対にならない。
「教えない教育法」は、社会に出ても非常に有効な方法である。
だから、今持っている能力だけで勝負をする、というのが宮本さんがやっている塾の授業スタイルなのだそうです。
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教えない教育法、以前紹介したサドベリーバレースクールと同じ考え方を実践している感じです。
でも「何もしない」ということがなかなかできないのが、親ですよね。これは簡単なようで結構難しいことです。
さてそれでは、断片的ですが以下に気になった部分を書いていきましょう。
すべての子どもは生まれもってやる気に満ちあふれている
赤ちゃんはお腹の中にいるときから必死に学習している。生まれてからも、目でモノを追ったり、触ったり、はいはいしたり、立とうとしたりと、すべてのことを必死に吸収しようとしている。常に学ぼうとして100%の努力をしている。つまり人間は学習することが本能である。
この前提は非常に重要な話だと思います。
そしてその学習する本能を邪魔する諸悪の根源は、親である
親は子どもにとって絶対に必要な存在なんだけど、親は無意識のうちにそれを逆手にとって無理難題を課す。それで子どもは勉強がイヤになってしまう。
親は親になった瞬間、過去の不都合な事実を忘れてしまう。自分がどうだったかを棚に上げて、子どもに「やるべきだ」と思っていることを押し付ける生き物なのです。
ゲームに見切りをつける方法
ゲームの世界で経験値を上げて主人公を強くしても、リアルな世界には持って来れない。だったら現実の世界で自分を強くして経験値を高めた方が楽しいじゃないか。なんでゲームにハマるかというと、簡単にうまくいくから。実社会でうまくいこうとするとすごい大変。だからゲームの世界でうまくいって、あたかも自分がうまくいったかのような錯覚を覚えることが楽しくなってしまう。
「一番面白いゲームは人生そのものです!」と強調していました。
子どもが生まれてきた理由
子どもは親を喜ばせるために生まれてきたのではなくて、自分の人生を生きるために生まれてきた。だから子どもの意志は最大限尊重してあげた方が良い。
子どもに自己肯定感をあげる
頑張ってね!大丈夫?はNGワードだそうです。
例えば子どもが50%の努力をしているつもりなのに、頑張ってね!と言われると「自分は頑張っていないんだ」と感じてしまうかもしれない。50%くらい大丈夫だと思っていても、大丈夫?と言われれば大丈夫感を否定されている気になってしまうかもしれない。
逆に100%をあげてしまった方が自己肯定感が強まるというようなお話でした。
「頑張ってね!」は「頑張ってるね!」、「大丈夫?」は「大丈夫だよ!」に変えた方が良い。
親は子どものやりたいことを邪魔するな
子どもがやりたいことに没頭する時間は、生命力を磨いている大切な宝の時間。どんなに親の趣味とかけ離れていても邪魔してはいけない。大切なのは、受験に成功することではなく、子どもが自ら決めること。
勉強を教えたがらず、待つ
子どもが考えているときは教えずに「待つ」。教えられた時ではなく、考えているときが一番頭を使っているし成長している。勉強を見て、横から正解を言うことは、サスペンスドラマの途中で犯人や結末を言ってしまうのと一緒。待てる親はなかなかいない。待てる親は偉大。
とても勉強になりました。
次回もこの題材でもうちょっと思考を深めてみたいと思います。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!