なに言ってるの?わたしはすべて意識して行動していますよ。
ですよね。わたしも最初はそんな感じでした。
でも、意識して行動していると思っている領域なんて0.01%くらいなものなんです。
無意識の仕組みについて知ると、巷でよく言われているけどイマイチ理解できない「無意識が現実をつくっている」「思いが現実になる」の意味がわかります。
というわけで今回は、さとうみつろうさんの『Rei(レイ)上』を参考に、無意識について一緒に学んでいきましょう。
なんで自分ばっかり、こんな目にあうんだろう…
わたしの人生、なんかうまくいっていない気がする…
と感じているなら、読む価値ありです。
無意識とはなにか?
無意識とは、あなたが意識的に考えなくても、プログラムによって裏で自動的に動いている領域のことです。
ところで、あなたがはじめて補助輪なしで自転車に乗った日は何歳のときでしょうか?
その当時は、右足を出して、すぐに左足は後ろのペダルに置いて、次に顔を前に向けて、、、と多くのことを意識しながら行動したハズです。
でも、いまや何も考えずに自転車を乗りこなしていますよね。
そしてそれは、歩くこともしゃべることも同じで、いま生活の中で普通に行っているほとんどの行為は何も考えずにできています。
この領域を心理学者のフロイトは19世紀に発見し、「無意識」と名付けました。
なぜ、無意識の領域が必要なの?
最初に自転車を漕げるようになったときや、はじめて歩いたとき、膨大な情報を意識し考えながら行っていました。
それがどうして意識せずにできるようになったのか?
実は、意識することはものすごいエネルギーを使うこと
なんです。
でも生きていくために新しく身につけたいことがたくさんあるし、考えることもたくさんしたい。
だから、できるだけそっちにエネルギーを使いたい。
そこで人間は、「報酬」が得られた行動が繰り返し行なわれると「生きるために必要な行為」と判断し、無意識の領域にプログラミングして自動で行われるようにしたのです。
いまや人間の行動の99.9%以上は「無意識の領域」が行っています。
良くない習慣も無意識の中に入りこむ
たとえば、「朝起きてトイレに行ったらトイレ掃除をする」とか、「朝起きたら散歩をする」など、良い習慣が繰り返されて無意識に実行されることは気持ちがいいのですが…
やっかいなのは「良くない習慣」であっても無意識の中に入りこんで、自動的にプログラムが動いてしまうところです。
「タバコを吸う」という行為について考えてみてください。
わたしも吸ってたことがありますが、イライラ・モヤモヤしているときに吸うと一瞬気持ちがラクになる感じがしますよね。
これが「報酬」です。
何度か「タバコによって報酬を得た」という経験が繰り返されるうちに、習慣化し、無意識レベルで行われるようになっていきます。
- コンビニに寄ったとき、
- 食後にコーヒーを飲むとき、
- 仕事がひと段落ついたとき、
- 取引先に電話で怒られてイライラしたとき、
- お酒を飲んだとき、
何かのきっかけに紐づいて、あなたはもう無意識にタバコをくわえて、吸っています。
行動の良し悪しに関わらず、報酬を得た経験が何度も繰り返されると、その行動が無意識にプログラミングされます。
そして、同じ状況になったときや同じ感情を感じたことがキッカケでプログラムが自動的に回りはじめ、行動が起こります。
あなたが「報酬」を意識して何度も繰り返し行ったことは、いずれ無意識にできるようになるということです。
無意識には膨大なデータが存在している
無意識領域に保存できるデータは、たとえるなら、あなたの意識が「スマホ」だとすると、無意識は「全世界のクラウドデータ容量」くらいの差があります。
無意識には、実は毎日仕事に向かう途中でみる電車の中吊りや駅のポスター、聞いた音楽、友達が話していた情報などなど、すべてが無意識の領域に保存されている。
さらに、前章で説明したような繰り返し行った行動や、子どもの頃にお父さんやお母さんや先生にさんざん言われ続けてきた言葉など、過去経験したことが感情も含めてすべて保存されています。
そして、無意識の領域に入っている情報・習慣・考え方が総動員され、あなたはいま行動しているワケです。
ではここで、人間の行動の99.9%は「無意識の領域」が行っているという言葉を思い出してください。
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あー!なるほど!なんか人生がうまくいかないのは無意識領域に入っている情報・習慣・考え方の問題かも!
よくぞ気づきました!いやぁ、お見事!
そうなんですよ。
意識の領域でいくらもがいてもなんともならないものなんです。
無意識領域に情報・習慣・考え方がプログラミングされていて、自動的に動いちゃっているので、そこを変える必要があったんですね。
無意識を意識する方法
無意識領域に入っている情報・習慣・考え方を変えればいいって言われても、何をどうしたらいいのかわからないんですけど…
フロイトは、本人が無意識にしまいこんで忘れてしまっているデータの中から、思いだすことができたデータのことを「前意識」と名付けました。
「意識=スマホ」「無意識=クラウドデータ領域」とするなら、「前意識=スマホのダウンロードフォルダ」のようなもの。
ここに、無意識のデータを少しずつダウンロードできれば、無意識を意識することができます。
その具体的な方法は「ノートを使う」ことだと『 Rei(レイ)上 』には書かれています。
ノートには「注意して心に書き留める」という意味があるそうです。
自分の目の前の現実がどうなっているか、事実を書き留める。
そして、なぜそうなってしまうのか、無意識にしている行動をひとつひとつ調べていくのです。
たとえばそうですね、、、こんな枠線を書いて、
左上の「悩み・課題」のところに、
「わたしはお金持ちになりたいのに、お金持ちじゃない」
と書いてみましょうか。
で、そう思う理由(できるだけ事実や根拠にもとづいていること)を紙の左側にできる限り書きましょう。
事実を確認したら、真ん中の枠に、逆説的な感じで、
「わたしがお金持ちになりたくない理由」
と書きます。
だって、お金持ちになりたいと思っているのに、お金持ちじゃないわけですから、無意識領域には「お金持ちになりたくない」と思いこんじゃってるということになります。
そして、その理由を思いつく限り、紙の右側に書きまくるんです。
ポイントは、
ノートは無意識をダウンロードするフォルダである
現実をそうしたかった理由が必ず無意識に隠れている
を「意識しながら」取り組むことです。
ちなみに大野がお金持ちになりたくない理由は、
- お金をたくさん持っているとなくなるのが怖い
- あればあるほど必要のないものに使ってしまう
- お金がたくさんあると無気力になる
- お金をたくさん持っていたらお金を使って人を動かそうとする気がして、自分が怖い
など、たくさん出てきました。
なんだ、そうやってホンネのホンネはそう思い込んでいるから、現実はお金持ちじゃないのか。とわかりました。
現実は自分が思っている通りになっていて、いまがベストなんだと気づくと、悩みが小さくなってどうでもよくなってきますね。
まとめ
こうやって、無意識の思い込みを知り、現実をどうしたいかに合わせて、思い込みをリセットすれば、それにそって行動が起き、現実は勝手に変わるという仕組みです。
詳細なやり方は『Rei(レイ)上』 には書かれていますので、ぜひ手に取って読んでみてください。
それでは、またー!
無意識の行動?夢遊病的なヤツですか?