実践!ワーク・シフト[3] 自らを見つめ直し、自ら選択する覚悟を持とう。

 
前回の投稿では、「家族のあり方が変わる」という要素について肉付けしてみた。今日は「自分を見つめ直す人が増える」「バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える」の2つについて考えようと思う。
 

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photo credit: orangeacid via photopin cc

 

 

以下本からの引用。

 

興味深いのは、表面的な部分こそ変わっても、根本の部分では人間の性質がおそらく変わらないという点だ。20世紀半ばにアメリカの心理学者エイブラハム・マズローが示したように、私たちは食事や睡眠などの生理的な欲求が満たされると、次は自分自身と愛する人達の安全を欲する。その欲求が満たされると、今度は、愛されたい、コミュニティの一員でありたいという欲求をいだく。その次の段階では、仕事や課題の達成感とそれに対する評価を欲する。そして、これらの欲求がすべて満たされてはじめて、一部の人は自己実現の欲求ー自分の能力や可能性を存分に花開かせていると感じたいという欲求ーをいだくようになる。
人類の歴史を通じて、私たちの生活を形づくってきたのは、この五段階の欲求を順次満たしていこうとする人間の基本的な性質だった。テクノロジーや身の回りにあるモノは変わっても、そういう人間の本質は変わっていない。

 

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「自分を見つめ直す」というのは、「自分が今どんな欲求によって動いているのか?」を素直に考えることだ。今まで刷り込まれてきた「常識」にとらわれることなく、自分に正直になってみる。そういう人が今後増えていくと予想される。
私の周りには、もうすでにそれに気づいている人もいれば、なんとなく現状に違和感を感じているけど見て見ぬ振りをしている人、全く気づかないで完全に自分の持っている「常識」にとらわれている人もいる。
 
「バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える」というのもそうだ。「働く」ということへの価値観が変化しはじめている。お金だけではなく、自分の経験や体験、家族との時間も大切だと考える人が増えている。「何のために働くのか?」という自問自答をみんながしはじめているのだ。
 
「自分が今どんな欲求によって動いているのか?」を考えて受けとめることは、新しい働き方、幸せな働き方につながると思う。

 

 

テクノロジーの進化とグローバル化の進展により、現状を変えることなく漫然と未来を迎えれば、これまで以上にせわしなく時間に追われながら孤独に生きる未来が待っている可能性は高い。でも、そんな道を自ら選んで進んでいく人などいるのだろうか?と疑問に思う。
いや。本心では、そうなってまで、給与をもらって消費に明け暮れたい人などいるはずはないのだ。
 
そうなってしまうのは自分で選択して、自分の職業人生を形づくろうとしていない人、または今まで生きてきた人生における「常識」のおかげで、どうすればいいのかわからなくなってしまった人が迷い込む通行止めの一本道なのだと思う。辛く悲しい一本道だ。

 

私は、そんな通行止めの一本道に迷い込むことはごめんだ。
これまでの日本には「社会のレール」というものがあって、自ら選択をせず、自分で考えなくてもそれなりに幸せに生きてこれた。でもこれからはそうはならない。グローバル化の波は、津波のように日本を飲み込んでしまう。考えることをせず、自ら選択することをしなければ、心も身体も世界に飲み込まれてしまうのだ。
 
もちろん、自ら選択して生きていくことも、辛く厳しい道であることは言うまでもない。この先行きの見えない世界に立ち向かうことに変わりはない。だけど、自らの選択を放棄して、時代や生まれた境遇に不満を言いながら、先行きの見えない世界を不安に生きていくのと、自ら選択し、時代や生まれた境遇をどううまく使って生きていくか、と前向きに考えながら先行きの見えない世界を生き抜こうと考えること、どちらがいいのか?ということだ。
 
私は当然、後者を選ぶ。

 

 

人生は選択の連続だ。
日々小さな小さな選択を繰り返し、今日、正しくここにいる。
 
自分の人生だからこそ、小さな選択すら他人任せにしてはいけないんだ。
うん、そういうことだな。
 
それでは!
 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。