はいこんにちは!シンプリィライフです。
- 自分を知れば、仕事も人間関係もうまくいく
- 自分を知れば、生きやすくなる
- 自分を知れば、人生が変わる
本でも、ビジネスで成功した人の講演会でも、あらゆるところで自分を知ることの重要性が説かれています。
でも
と疑問に思いますよね。
今回は、自分を知ることがなぜ重要なのかを解説したあと、具体的にどうすれば自分を知ることができるのか4冊の本を参考にしつつ解説していきたいと思います。
文章が苦手な方はこちらの動画をご覧ください!
それではここからは、3つのポイント
- 自分を知ることの重要性
- ジョハリの窓
- ライフラインチャート
に沿って解説していきます。
ポイント1.自分を知ることの重要性
アメリカの心理学者であり『insight(インサイト)』という本の著者であるターシャ・ユーリックさんは、自己認識に関する長年にわたる研究から、
95%の人が自己認識ができていると思っているが、実際には10%~15%の人しか正しい自己認識をしていない
という統計結果を明らかにしました。
『insight(インサイト)』 by ターシャ・ユーリック
つまり約9割の人が、自分自身に対して客観的な視点を持てていないということ。
ではなぜ自分を知る必要があるのかというと、自分という人間を最大限に活かすことができるようになるからです。
自分のことが「わかる」ということは、自分の得意なことや不得意なことがわかり、自分の長所とか短所がわかり、自分の特徴やクセ・習慣がわかるということです。
それらがわかると自分で自分を正しい方向へと導いていくことができるようになる。
たとえば、あなたが自分の得意・不得意を理解していない人だとします。そして、人の役に立ちたいと思い、レストランに就職したとしましょう。
その意気込みは立派なのですが、厨房担当になったけど実は味覚音痴でつくった料理は美味しくない、手先が不器用でそのうえ水仕事をすると手荒れがひどく厨房の仕事には向かない人だったとします。
けどあなたは、
と燃えています。
これでは美味しい料理を求めてレストランにやってくるお客さんの役に立つことはできないし、一緒に働くスタッフにも迷惑がかかります。
でも他の人から見れば、実はあなたは「おもてなし」の天才で、コミュニケーション能力、ホスピタリティ能力が抜群なんです。
ホールの仕事ならお客さんに最高のレストラン体験を提供することができるハズ。
なのにあなたは厨房の仕事に固執している…
これはちょっと極端な例かもしれませんが、自分の得意不得意や特徴・クセを知らない場合、大なり小なりこんなことが起こってしまいます。
ポイント2.ジョハリの窓
自分を知るために有効な方法のひとつに「ジョハリの窓」というものがあります。
「ジョハリの窓」とは、アメリカの心理学者のジョセフとハリーが共同でつくった自己開示とコミュニケーションのバランスを表現したマップのこと。
西邑浩信さん著『「ぐちゃぐちゃチーム」の「ばらばらメンバー」をひとつにする方法』
という本で知ったのですが、これは自己開示の重要性を説明するときに使われることが多いようです。
『「ぐちゃぐちゃチーム」の「ばらばらメンバー」をひとつにする方法』by 西邑浩信
この図の中にある「開かれている窓」が大きいほど、コミュニケーションが円滑に行える状態であるとされています。
「隠されている窓」「気づいていない窓」の領域を内省と他者との対話によって狭めていくことで、「開かれている窓」が広がっていき、コミュニケーションや対人関係がより円滑になっていく。
ということを表しているマップです。
対人関係が円滑になることで、より深い対話ができるようになり、さらに自分と他者との関係の中から自己理解を深めていくことが可能になります。
そして深い内省、深い対話の好循環モードに入れば、「自分も他者も知らない未知の自分」に出会うことができるかもしれません。
誰しも、何歳になっても、「隠れた才能」を持っている可能性があり、未知の窓は「新しい自分」を見つけるための大きなヒントを与えてくれます。
ジョハリの窓の中の「開かれている窓」を広げていくことを意識しつづければ、深いレベルで自分を知ることができるようになるでしょう。
ポイント3.ライフラインチャート
ライフラインチャートを描き、他者と対話することで、あなたは自分の人生を取り戻し、再び自分の才能を輝かせることができます。
ライフラインチャートとは「自分を知り、自分なりの正解を明確にするためのツール」であり、伊藤羊一さん著『FREE,FLAT,FUN』の中で紹介されています。
すべてのスタートラインは自分の過去にある。
過去の経験の積み重ねにより現在の自分がつくられている。
だから現在の自分が大事にしていることを知り、そこから未来に思いをはせるために過去を振り返る、という考え方です。
伊藤羊一さんのライフラインチャートは、ポイント2で紹介した西邑浩信さんの本の中で紹介されている「過去の棚卸し表」とかなり似ています。
どちらも「自分にはどんな特徴があり、何を大事にしているのか」を分析・再確認するためのツールです。
また、田坂広志さん著『能力を磨く』では「これからの時代は経験でしか掴めない智恵をどれほど身につけているかが人間の存在価値になっていく」と前置きしつつ、これまでの仕事のさまざまな経験を振り返り、「自分のもつ体験的智恵を、ひとつひとつ振り返ってすべて棚卸しする」ことが重要であると書かれていました。
自分の人生を取り戻す価値
自分を知ることの意味はポイント1で解説した通りですが、それに加えてライフラインチャート、過去の棚卸し表には、「自分の人生を取り戻す」効果があります。
わたしたちはこれまで生きてきた人生、自分の過去について「別にふつうの人生だよ」と言って片付けてしまいがちです。でも冒頭で紹介したターシャ・ユーリックさんの研究結果を思い出してみてください。
90%以上の人が正確に自己認識をできていないんです。
ほとんどの人が自分自身に対して客観的になれず、自己認識・自己理解ができていないだけ。
実は自分の過去には「たいしたこと」が結構あるものだ、と伊藤羊一さんは言います。
伊藤さんはこうも言っています。
魅力的でない人は、なにがいまいちかと言うと、話す言葉に「いまの自分」が抜けているところです。
自己認識ができていないと、「自分はいまこう考えている」「この瞬間こんな思いを大切にして生きている」という言葉が出ません。
つまりそれは、自分という主語をなくしている状態。
ライフラインチャートで過去の経験や体験を棚卸しするとどうなるか。
これまで自分が歩いてきた人生の軌跡を1本の線で振り返ることで、積み上げてきた「自分にとってのファクト」を確認することができます。
過去は自分にとってのファクトであり、そこから固まってきたものがいまの自分。
過去を振り返ることで、いまの自分の中にある「特徴」「たいしたこと」「譲れない思い」が発見され、それによっていまから未来へ向けて踏み出す一歩が決まるんです。
自分の中に再発見した「譲れない思い」を元に、自分で正解を決め、自分の言葉で話し、自分で選択していく人生が、今日からスタートします。
ライフラインチャートの書き方
伊藤羊一さん著『FREE,FLAT,FUN』で紹介されていたライフラインチャートの基本の書き方は以下の4ステップです。
- 人生を振り返る
- 人生に影響を与えた箇所(年月)と、そのときの幸福度・モチベーションを考えて、点を打つ
- その出来事のキーワードを書く
- 線でつなぐ
具体的にはこんな感じのチャートになります。
無理のない範囲で、これを信頼できる他者に開示してみるのもいいかもしれません。
ジョハリの窓をつかって対話をすると、より自己認識が深まるハズです。
まとめ
はい、というワケで今回は
西邑浩信さん著『「ぐちゃぐちゃチーム」の「ばらばらメンバー」をひとつにする方法』
伊藤羊一さん著『FREE,FLAT,FUN』
田坂広志さん著『能力を磨く』
を参考にしながら、自分を知って自分の人生を取り戻す方法について解説してきました。
ここでは3冊の本のエッセンスだけを抽出して自分を知るための方法を解説しましたが、具体例をまじえてより詳しく知りたい方や、自分を知るための方法をもっと知りたいという方は、ぜひ気になった本を手に取って読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまたー!