はいこんにちは!シンプリィライフのおおのです!
このチャンネルでは、読むと人間関係や仕事の悩みが「シンプル」になる本を3つのポイントに要約して紹介していきます。
今回紹介する本
今回紹介する本は『死ぬこと以外かすり傷』略して「しぬかす」です。
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この本の著者である箕輪さんは、早稲田大学を卒業後双葉社に入社。広告部のメンバーであるにも関わらず自ら編集し創刊した雑誌『ネオヒルズジャパン』がアマゾン総合ランキング1位を獲得。その後幻冬舎に移籍し2017年にNewsPicks Bookの編集長に就任。毎月1冊出版するという地獄のような日々を過ごしながらも、創刊1年目にして累計100万部という、出版不況の中ではあり得ないと言われる数字をつくった人なんです。
箕輪さんにはクレイジー編集者の片鱗が学生時代からすでにありました。
大学時代に行ったインドで土産物屋を装ったお店に誘いこまれ、「宝石を買わないとここから出さない」と気が遠くなるほど暑い部屋に何時間も監禁され「これはマジで殺されるかもしれない」と感じて足をがくがく震わせながらも、目の前のインド人を必死で押し倒して命からがら脱走。
ヘタしたら殺されていたかもしれないのに、「こんな面白い体験をしたのだからいますぐミクシィ日記を書かなきゃ!」「早く日本の友人たちに読ませたい!」とインドのネットカフェに駆け込んだというエピソードを持った男です。
他にも、ネオヒルズジャパンを創刊するとき、面識のない与沢翼さんに直に交渉し3000万円の制作費をとってきた話や、世界的な写真家のレスリーキーさんに雑誌の表紙を撮影してもらうまでにあったヒリヒリするようなエピソードなどが書かれています。
まるで本人がとなりで語っているかのような臨場感があり、箕輪さんの熱量が伝わってくる本です。
この本の結論
それでは、この本の結論からまいりましょう。
この本が伝えたいことはたったひとつ
「行動しろ!」
とてもシンプルな言葉ですが、ポイントは3つあります。
1.言ってはいけないことを言ってしまえ
2.今やれよ!
3.努力は夢中に勝てない
です。
おおののエピソード
わたくしごとですが、おおのはいまバリューブックスというインターネットの古本屋で働きながら複業でカレーのキッチンカーを走らせているのですが、キッチンカーやろうかどうしようかとモジモジしていたおおのの背中を押してくれたのが、まさにこの本に書かれていた「今やれよ!」でした。
それでは、この本が「行動しろ!」と伝える理由を、3つのポイントに沿って詳しくみていきましょう!
ポイント1
ポイント1は「言ってはいけないことを言ってしまえ」。
箕輪さんが新卒入社した会社で「マナー研修」に参加したときのこと。
「マナー研修という名の茶番劇」というタイトルで、いかにこの研修がくだらなかったかを率直に日報に書いたところ、局長室に呼ばれて信じられない勢いで怒られた、というエピソードがあります。
波風を立てず無難にサラリーマン人生を送りたい人は声を上げないのが普通だろうけど、社畜の群れから抜け出し、何者かになりたいのであれば、自分の頭で考えておかしいなと思ったことは相手が誰であろうが「これってぶっちゃけ、意味なくね?」と声をあげる。
羊のように組織に従順な生き方はクセになる。3回自分にウソをついてしまったら二度と戻ってこれなくなる。
意味がないことを知りながら上司のために仕事をすることは真面目でも何でもなく、むしろ不真面目。
「王様は裸じゃないか」と声を上げろ、と箕輪さんはいいます。
自分の頭で考え、おかしいと思ったことは相手が誰であろうとおかしいと言う。
組織に従順な羊のままでいたくないのであれば行動しよう!というメッセージです。
ポイント2
ポイント2は「今やれよ!」。
「クリスティアーノロナウドのようになりたい」と夢見るサッカー部の少年がせっせと上級生の球拾いをしていても、永遠にクリティアーノロナウドにはなれない。
箕輪さんが幻冬舎のトイレでアルバイトの子に「将来何したいの?」と聞いたら「編集者になりたいです」と返答が来たので、「じゃあ今やれよ」と答えたというエピソード。
真面目にバイトしていれば誰かが見い出してくれて社員編集者になれる、なんて順番待ちをしている場合ではなく、そんなの無視して全く新しいルールと秩序をつくる。
それこそがこれからを生きる人間に求められていることだし、クリスティアーノ・ロナウドのように一流のサッカー選手になりたければ、球拾いではなく誰よりもボールを蹴る以外に方法はないんだ、という話。
その前提を踏まえて、とはいえ人の何十倍も努力しろと言っても、人間はみな平等に1日24時間しかもっていないので、寝ないで動いても時間で言えばせいぜい2倍しか努力できない。
じゃあどうするか、どこで差がつくか、というと、「昨日までできなかったことをできるようにする」を日々積み重ねることだと箕輪さんは言います。
時間は有限で、人はいつか死ぬんです。
だから「今やれ!」。
ポイント3
ポイント3は「努力は夢中に勝てない」。
これからはAIやロボットが発達し、労働時間が減り、お金の価値は下がっていく。いままではお金を稼ぐのが上手な人が豊かだったけど、これからは夢中になれるものを見つけている人が豊かになる時代だ、と箕輪さんは言います。
フェイスブック創業者のマークザッカーバーグも、2017年ハーバード大学卒業式のスピーチで「自分の人生の目標を見つけるだけでは不十分。僕らの世代にとっての課題は「”誰もが”目的意識を持っている世界を創り出すことだ。」と卒業生に伝えました。
やりがいや生きがいの価値が上がってゆく時代。
「奴隷の幸福」という言葉があるけど、何かを強制されている状態とは、ある意味で楽なこと。でもこれからは自ら夢中になれるものを見つけにいかなきゃいけない時代です。
箕輪さんは言います。
「自分が夢中になるものを見つけるためには行動するしかない」と。
人生を賭けるほど夢中になれるものを見つけることはそんな簡単なことじゃないけれど、常識に縛られず、自らの欲望と偏愛を解放し、とにかく動いて、小さな成功体験を積み重ねることを繰り返せば、人生をかけて夢中になれることがやがて見つかるから、ごちゃごちゃ言う前にとにかく動け!と背中を押してくれます。
まとめ
はい、というワケで今回は、『死ぬこと以外かすり傷』について紹介しました。
努力は夢中に勝てません。言ってはいけないと思っていることをどんどん言ってしまって、やりたいと思ったことは今すぐにやって、とにかく行動して小さな成功体験を積み重ねて夢中になれることを見つけましょう。
本を読みたくなる追加情報
ここまできてアレなんですけど、要約・まとめではほとばしるこの本の熱量がほんのわずかしか伝わる気がしません。触れるだけで熱が伝わってくる本だし、ハマれば一気に読める本なのでぜひ手に取って開いて、箕輪さんの熱を自分のカラダに取り入れて、やりたいことに向かうモチベーションにしてください!
また、箕輪厚介という天才編集者の仕事術がロジカルに書かれた本でもあるので、いまの仕事の進め方に悩んでいるサラリーマンの方にもオススメです。
ちなみに、2019年末にマンガ版が出ています。30分くらいで読めちゃうので、マンガが好きな方はぜひチェックしてみてください。
一歩踏み出すための原動力になる本『死ぬこと以外かすり傷』でした。
それではまた!