はいこんにちは!シンプリィライフのおおのです!
このチャンネルでは、読むと人間関係や仕事の悩みが「シンプル」になる本を見つけ、3つのポイントに要約して紹介していきます。
今回紹介する本
今回紹介する本は『悪魔とのおしゃべり』です。
YouTube版はこちらからどうぞ。
この本の著者であるさとうみつろうさんが2014年に出版した『神様とのおしゃべり』という本があります。20万部を突破しアマゾンランキング本総合部門で1位を獲得した本なんですけど、それをより分かりやすく読みやすく面白おかしく書いた1冊がこの『悪魔とのおしゃべり』です。
著者のみつろうさんは3歳のときに「私とは何か?」を考えはじめ、5歳のときに「宇宙の外側には何があるの?」と保育園の先生に質問んするというちょっと面倒くさめの子どもだったみたいなのですが笑、札幌の大学を卒業してからは普通のサラリーマンとして働きはじめた人なんです。
なんですけど、サラリーマンとしての経験を通して社会が抱える多くの矛盾を目の当たりにして、社会を変えたいと思ってブログや音楽で個人としての発信をしはじめたんです。そうしたら口コミで話題になって、公式ブログが各種のランキングで軒並み1位を記録しちゃって、2014年にサラリーマンを引退して、いまは執筆、音楽活動、講演など、マルチに活躍中。
彼自身の人生が変わっていった経験が元になっています。
人間が日々感じている苦しみや不自由さから解放されるための方法について、主人公のみつろうと悪魔との対話形式でストーリ仕立てで書かれている本です。決まりかけたあなたの人生を変えてくれる1冊になるかもしれません。
この本の結論
それでは、この本の結論からまいりましょう。
この本が伝えたいことはたったひとつ「すべての正しさを疑え」です。
これを解説するためのポイントは3つあります。
1.苦しみは正しさから生まれる
2.正しさが可能性を殺してしまう
3.正しさとは権力者の都合である
わたしたちがすでに抱えた正しさは絶対的なものなのか?人間は正しさによって苦しみ、自分の可能性を小さくし、他者にコントロールされてしまいます。
正しさを持つことは悪いことじゃないけれど、正しさは別の正しさと必ずぶつかるし、正しいとは1つのことしか信じないという宣言でもある。つまり、正しさによって、無限の可能性や選択肢を潰すことにもなり得るのです。
つまり逆に、3つのポイントを抑えて、正しさを疑い、正しさを乗り越えることができたとき、人は何者にでもなれる!ということが書かれています。
おおののエピソード
実際問題おおのは、多くの正しさを抱えて苦しんでいるときがあります。健康でいるために甘いモノを食べ過ぎてはいけない、人に迷惑をかけてはいけない、待ち合わせに遅刻してはいけない、タバコは吸ってはいけない、本を読んだら書かれていることを人に説明できなければ読んだことにならない、などなど。そうやって正しさを勝手に抱え、正しさを破っては勝手に苦しみ傷つき、勝手に自己嫌悪に陥っているのがおおのという生き物だと気づきました。同時に、苦しみを自作自演している自分が笑えて、気持ちがラクになりました。
おおのは長男なんですけど、けっこうモノゴトを真面目に考えてしまうタイプで、そういう人は正しさがどんどん増えていって苦しくなっていくので、そんな人にオススメの1冊です。
それでは、この本はなぜ「すべての正しさを疑え!」というのか、3つのポイントに沿って詳しくみていきましょう!
ポイント1
ポイント1は「苦しみは正しさから生まれる」です。
人間は正しさ以外の方法で苦しむことなどできない、苦しいなと思ったら絶対に自分の中に正しさを隠し持っている、と悪魔は言います。
例えば、本屋で万引きをした少年が、家に帰って万引きした本を見て罪悪感にさいなまれるのは、「万引きは悪いことだ」という教えが先にあったから。極端な話ですが、ネコは店先の魚を盗み食いしても罪悪感なんて持ちません。それはネコには店で売っている魚を盗み食いしてはいけないという正しさがないからです。
とか、早起きが苦しいのは遅刻してはいけないという正しさがあるからだし、ダイエットが苦しいのは痩せていることが正しいと思っているから。
皮肉な話ですが正義感が強ければ強いほど、苦しむことになるわけです。
苦しむのは、先に正しい教えがあるから。
ではどうしたらいいか?悪魔は「自分を責めるヒマがあったら正しさを疑え」。正しさについて疑っている期間、苦しみは消え続ける、と。なぜなら苦しんでいるものは例外なく正しさを前提に抱えているので、疑っている期間正しさは揺らぎます。苦しみは正しさの副作用なので、正しさを疑っている間は苦しみは消え続けるというメカニズムです。
ポイント2
ポイント2は「正しさが可能性を殺してしまう」です。
最新の脳科学や量子力学という物理学の分野では、その人の価値観がその人の世界を作り上げているということが判明しています。
つまり、苦労して生きるのが正しい、空は飛ばない方が正しい、急に金持ちにならない方が正しいなど、その人が抱え込んだ正しさが未来の可能性を奪っているとも言える。
正しさがその人の世界を小さくしている、あなたが抱え込んだ正しさが奇跡の発生を許さない。逆を返せば正しさが減るほどできることが増える。
悪魔は言います。悪とは正しさを疑う行為であり、悪こそが正しさに侵された人間に残された最後の可能性である、だから悪魔の言葉を信じろ、と。
ポイント3
ポイント3は「正しさとは権力者の都合である」です。
本の中に大麻草についてのエピソードがでてくるのですが、大麻草は麻薬であり悪いモノ、というイメージがありませんか?
でも、たった60年前までは日本中で栽培されていたんです。大麻草からは繊維が採れ、神社のしめ縄はいまでも大麻草でつくっているところが多いそうです。服にもなるし絞った油は燃料にもなる、実は食べられるし、と、用途が多くしかも育てやすい。
低コストでいろんな素材になるから、石油製品と競合するわけです。
あるときからGHQの方針で大麻草は禁止されました。
ルールは権力者がつくるものであり、ルールとは「○○してはいけない」という正しさのことです。
次に、食事の話。
まず、基本的なことですが人間は水と空気と食べ物でできています。つまり食べ物は人間を形作っているもの。
で、同じような種類の食べ物を腸の中にいれたものが、同じような行動、発信をし、おなじようなことで悩むようになります。人体とはまず食べ物があってこそ、なのです。
たとえば、ファーストフードを食べている若い子たち。同じようなファッションで同じようにすぐ切れ、同じような言葉を使って同じような時間帯に今日もファーストフード店でたむろしています。
ベジタリアンもそう。同じようなモノを食べている者たちは、同じような生活習慣で、同じような理想を掲げるのです。
実は、食べ物によってコントロールされているという事実。食べ物に寄って思想や意思、行動、夢さえ変わります。
ここで注意したいのは、もちろんそこに良いも悪いもなく、本書ではただただシステムを説明しているだけです。
で、このシステムを見抜いた権力者は「○○を正しく食べましょう」という洗脳に着手するのです。どの宗教でも正しい食べ物が聖典に規定されています。
食べ物によって、同じような正しさを持つ集団を形成できる、ということです。
じゃあこのシステムを知ったからってなんなんだ!という話ですが、おおのは「何を食べるのが正しいのか?」「より正しいものを食べなければ!」と考えてしまいましたがそうではありません。本書の結論である「正しさを疑え」から考えましょう。つまり、「そもそも食べることは正しいのか?」です。
本書ではたった1日でいいからファスティングをしてみることをオススメしています。詳しいやり方は読んで確認してほしいのですが、食べないを選択することによって14.5日後に成果が現われるそうです。
まとめ
はい、というワケで今回は、『悪魔とのおしゃべり』について紹介しました。
まとめると、
正しさは苦しみを生みます。
少年は万引きをして罪悪感に苦しむけど、ネコは魚を盗んでも苦しみませんよね。
正しさは可能性を殺してしまいます。
「空を飛ぶことはできない」という正しさをすべての人間が持っていたなら、飛行機が発明されることはありませんでした。
正しさの裏には権力者の都合が隠れている可能性があります。
「大麻草は悪いモノ」「○○を正しく食べましょう」など、常識と思っていることを疑ってみると見えてくるものがあるはずです。
こんな感じで身の回りにある正しいと思っていることを疑ってみれば、抱えている苦しみは消えて、可能性が開けるよ、という本でした!
本を読みたくなる追加情報
これ以外にも、怒りが発生するシステムについての解説や、願いのかなえ方についてなどなど、日常に役に立つ知識が満載な本なのでぜひ読んでみてください。
それではまた!