挨拶って大切だと昔からよく言われてきた気がします。
でもわたしは照れや恥ずかしさを感じてしまい、なかなか積極的にすることができません。相手にされたとき、すれ違ったときに目が合ったとき、など「まあそのタイミングならしなきゃまずいだろう」ぐらいの時しかできないんです。
でも、自分の子どもには「挨拶は大切だ」などと偉そうに言います。なんて親!笑
子どもに大切なことを伝えたいなら、まずは自分からその姿勢を行動で示さなければいけません。
そもそもなぜ挨拶は大切なのか?調べていくとそれは生きていく上でとても大切なことであり、リーダー学にもつながるものであると分かりました。
読んだ本の中に、自分自身が納得できる理由が書かれていたのでまとめてみます。
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挨拶の意味
リッツカールトンホテルの元日本支社長高野さんの本より、挨拶の意味について。
「挨拶」の語源を紐解いてみると、禅宗で問答を交わして相手の悟りの深浅を試すことを「一挨一拶」という、その言葉に由来するそうです。「挨」には「押し開く」「互いに心を開いて近づく」、「拶」には「迫る」「擦り寄る」といった意味がある。
「出会った人が互いに心を開いて相手に迫っていく」ということが挨拶とされています。
なぜ挨拶が大切なの?
次に、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの本より、
あいさつは「あなたはご大切なひとなのですよ」と伝える最良の手段であり、お互いが、お互いのおかげで生きていることを自覚し合う、かけがえのない機会なのです。
渡辺さんは、小学校に通っていたときに身に付いた挨拶の習慣が、一つのリーダー学であったのだというのを社会に出てから気づいたそうです。
土の中の水道管 高いビルの下の下水 大事なものは表に出ない
(相田みつお)
わたしが今も職場で特に目立たない働きをしていてくれる人たちにあいさつするのは、多分、小学生で身についたことなのです。学生たちにも、「お掃除や草取りをしていてくださる人たちに、ごあいさつするのですよ」と言っています。
「給料を払っているのに、あいさつしたり、ありがとうという必要はないでしょう」という若い教師も、いないではありません。それは、大きな考え違いです。
あいさつは、身分や立場とは関係ないのです。
挨拶とはリーダー学
元スターバックスCEOの岩田さんは本の中で、「リーダーには最終的には人間力(人間としての徳や無私の心)が問われる」ということを繰り返して言っています。
権力を手にするからこそ「人間力」が試される
さまざまな誘惑、正しくない行いから、いかに逃れられるか。正しい人間としての目を、持ち続けることができるのか。人間力が試されるのです。
権力とは責任のこと。権力が増えるということは、それだけ責任が増えるということです。その自覚が持てるか。そして同時に、責任が増えるからこそ、自分を律することができるか。弱い立場の人間に目を向けることができるか。
そして、挨拶の重要性についてこのように語っています。
リーダーが人間力を示せるのは、結局のところ日々の行動だと思います。
日々の「挨拶」もそうですが、これらはリーダーに限らず、人間としての基本動作ともいえるかもしれません。しかし、これができていない人が意外に多い。だからこそ、いつも見られているリーダーは厳しく基本動作に立ち戻らないといけないと思うのです。
挨拶にせよ、ありがとうにせよ、小さな習慣、小さな気配りをしっかりやらなければいけないということです。
まとめ
リーダーは同じチームで目標・目的を共にする仲間や外の理解者協力者を大切に思い、感謝しているはずです。でもそれを思っているだけではいけません。その気持ちを表現し伝えることが必要です。
その一番いい表現方法が挨拶。
「あなたが大切だ」という気持ちは日常の何気ない挨拶によって伝わります。
また、人間力を持ってみんなを引っ張っていくリーダーとして、小さな気配りを積み重ねていくことはとても大切なのです。日々の挨拶によってその人の人間力が表現されるということです。
コミットメント
自分を律する力こそ、人間力です。
挨拶が大切と言っている自分が挨拶できなきゃ話になりません。
「今していることを子どもに見せられるか?話せるか?」自問自答しながら、リーダーとして大切な習慣を身につけながら子どもにもその大切さを伝えていきたいと思います。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!