あなたは、「認知症を予防したいならカレーを食べる習慣をつければいい」って知っていましたか?
カレーって実はものすごい可能性を秘めた料理なんだというのが、この本を読んで発覚しました。
ボケたくなければカレーを食べなさい 医者が教える「カレーが健康によい理由」 (Y’s BOOKS)
- 作者:川嶋 朗
- 出版社:メトロポリタンプレス
- 発売日: 2014-12-09
できれば、ボケたくないですよね?
認知症になりたくてなる人なんていないですよ。
だから、ぼくはこの本を読んで毎週カレーを食べることにしました。
なぜそんな結論に至ったのか?
書いていきますね。
認知症の現実
ところで、現在日本に認知症の人ってどれくらいいると思います?
2012年時点で約462万人の認知症患者がいる、というデータがありました。
さらに言うと、正常と認知症の間にあたる「軽度認知症」つまり認知症予備軍の方は約400万人いるんですね。
さらにさらに、団塊の世代が75歳以上になる2025年には、なんと700万人前後に達するとも予想されております。えらいこっちゃ。
歳をとるほど認知症を発症する確率が高くなります。
だから、高齢化社会と認知症問題は、切っても切れない関係なんですね。
家族が認知症になった
ぼく自身の経験を話すと、父方のおばーちゃんが認知症になり、ぼくのことも忘れてしまったり行方不明になって銀座で発見されたり、ということがありました。
ぼくは一緒に住んでいなかったので、おばーちゃんの認知症生活のほんのワンシーンを切り取ったにすぎません。一緒に住んでいたぼくの家族は、すごく大変だったろうなと思います。
そのときは色々と考えました。
「何も覚えてないのに生きている意味って何なんだろう?」とか、悶々と考えてしまいました。
思い出や記憶こそ生きた証だし、死ぬときの満足感になるんじゃないかという結論にそのとき達したんですよね。
今は、どんなになっても生きていることに意味があるってわかっています。
でも、できるなら大切な人の認知症を予防したいし、自分自身も認知症を予防して、思い出を記憶しておきたい…
これから突入する認知症社会に向けても、予防は絶対に必要と感じ、興味を持ちました。
認知症とは?
では、認知症とは一体なんなのでしょうか?
認知症とは、
「正常に発達した知能が、病気や外傷などにより後退・低下し、日常生活、社会生活を営めなくなった症状」
をいいます。
若年性認知症などもありますが、大半は老いに伴って発症する病気です。
認知症を引き起こす「アルツハイマー病」
現在、認知症の原因としてもっとも多いとされている、アルツハイマー病について見ていきます。
アルツハイマー型認知症は、全体の66%を占めるという報告があります。
アルツハイマー型認知症は、ゆるやかに脳をむしばむ。
物忘れからはじまって、次に新しい記憶をとどめておくことができなくなっていき、そしてだんだんと過去の記憶も忘れ去っていくんです。
アルツハイマー型認知症のメカニズム
アルツハイマー病のメカニズムは実は未だ研究途中。
ですが、いくつかの仮説があります。
「脳の中の記憶に関係する箇所にβアミロイドというたんぱく質の一種が毒性を持って蓄積する。また、タウというたんぱく質が脳を萎縮させ、神経細胞を死に至らしめる」
という説が主流で、この仮説にもとづいて治療方針が立てられます。
アルツハイマー型認知症とただの物忘れを見分ける方法
初期に見られるのは、物忘れ。
これを老いによるものか、アルツハイマーか見分けるのはなかなか難しい。
見分け方としては、
老いによる物忘れ:お昼ご飯に何を食べたか思い出せない。
アルツハイマー病:お昼ご飯を食べたこと自体を忘れてしまう。
という差を見る方法があります。
他には、
・つい30分前の出来事を忘れている
・今日の日付が分からない
・これまで大好きだった趣味に興味がなくなる
などがあるようです。
どんな病気でも、早期発見により治る可能性が高まるので、家族の物忘れが気になる方はチェックしてみましょう。
認知症を予防したいならカレーを食べなさい
それでは本題です!
認知症を予防したいならカレーを食べればいい!
という理由を見ていきましょう。
まず、先ほども書きましたが認知症を引き起こす一番の原因は、アルツハイマー病です。
つまり、アルツハイマー型認知症を予防するためにはどうすれば良いか?をまず考えればいいのです。
認知症予防のヒントは食生活にあり
多くの研究結果から、アルツハイマー型認知症を予防する方法は3つあるとわかっています。
それは、
・有酸素運動を日々の生活の中に取り入れる
・脳を使う
・食生活を見直す
です。
その中でも「食生活を見直す」に注目してみましょう。
認知症を予防する食生活
アルツハイマー型認知症を引き起こすのは、脳内物質βアミロイド。
つまり、βアミロイドを増やさない食生活を心がけることが重要ということ。
そのための方法として、
・野菜などの食物繊維を食事の最初にとる
・ビタミンCとビタミンEなどが入っているフルーツを食後にとる
・青魚を食べる
などがあります。
βアミロイドは高血糖状態で増えます。
野菜やビタミンC,Eは、血糖値を急激に上げないように働いてくれるため、認知症予防に効果があると言われています。
また、青魚に含まれるDHCは、神経細胞を保護する働きがあり、アルツハイマー病にも効果があると言われているんです。
認知症予防にカレーが効く理由
で、認知症予防にもっとも強力なのが、
カレー
なのです。
カレーには、多くのスパイスが使用されていますが、その中には漢方で薬として扱われている素材がふんだんに入っています。
中でも、日本カレーや欧風カレーではおなじみの、黄色いカレーの素になっている「ウコン」に注目しましょう。
ウコンには、アルツハイマー病の進行を抑える働きが確認されているのです!
認知症予防に効くのは「秋ウコン」
世界には50種類のウコンがありますが、アルツハイマー型認知症に効くのは「秋ウコン」。
日本のカレーに使われるのはこの「秋ウコン」が一番多く、その秋ウコンには、アルツハイマー型認知症に効果がある「クルクミン」が多く含まれているんです。
日本カレーにほぼ入っているクルクミンが認知症予防に効くワケ
クルクミンとは、ウコンに含まれるポリフェノールの一種。
少しややこしいのですが、、、
体内の掃除屋と呼ばれるマクロファージという細胞があります。
こいつは、実はアルツハイマー病の原因とされているβアミロイドの掃除もしてくれるんです。
で、クルクミンには、体内の掃除屋であるマクロファージがβアミロイドを除去する働きを強化する力がある、という研究結果が出ているのです。
簡単に言えば、
「アルツハイマー病の原因であるβアミロイドは、秋ウコンに入っているクルクミンによって除去される可能性が高まる。」
ということですね。
つまり!秋ウコンが入っているカレーによって、認知症は予防できる可能性が高まる!ということです。
いやー!「カレーを食べる習慣をつけると認知症予防になる」が、理論的にわかってきましたね!
知るって気持ちいいです。
インド人はボケない
なぜ認知症予防でカレーが注目されたのか?
その秘密はインドにありました。
インドはアルツハイマー病にかかる人が、人口比で世界的に極端に少ないんです。
で、アメリカのピッツバーグ大学が調査したところ、アメリカの高齢者はインドの高齢者よりアルツハイマー病にかかる率が4.4倍高いという結果が出ました。
アルツハイマー病は食生活の改善によって進行を抑えられることもあり、インドの人が毎日食べているカレーに注目が集まったんですね。
そして研究が進み、認知症予防にはカレーの中に入っているクルクミンの働きが重要なのだということがわかってきたのです!すごい!
認知症になりたくないのでカレーを作って食べてみた
というわけで善は急げ。
本を読んだ日のお昼はカレーを作って食べました。
はい!単純です!笑
料理は得意ではないのでしんぷるカレー。
これはうちの近くでお花を栽培して出荷しているおばあちゃんにもらった玉ねぎ。
いつもありがとうございます!
玉ねぎをきつね色になるまで焼き、
お肉とピーマンを焼いて、
煮込んで、
カレールウを入れて完成。
うまかった…
カレーって本当に美味しいですよね。
ぼくはキャンプに行った時に作って食べるカレーが大好きです。
まとめ:認知症を予防するためにカレー習慣を!
と、1日だけ特別にカレーを食べても仕方がないんです。
ぼくはやはり、認知症で思い出や記憶は失いたくないし、家族もそうあって欲しいと願います。
だから、カレー好きだということもあるし、認知症予防もしたいので、「週一でカレーを自分で作って食べる」ことにしました。
「毎週日曜日のお昼は、しんぷるカレーを作る」
こだわらなければ30分くらいで安く作れます。
ここで大事なのは、秋ウコンが入っているかどうか?です。
そこだけは確実にチェックしましょう!
よし!認知症予防のしんぷるカレー作り、習慣にしていきます。
カレーには他にも健康になれる要素がたくさんあります。
カレーの凄さについてより詳しく知りたい方は、ぜひ本を読んだり、調べたりしてみてください。
ボケたくなければカレーを食べなさい 医者が教える「カレーが健康によい理由」 (Y’s BOOKS)
- 作者:川嶋 朗
- 出版社:メトロポリタンプレス
- 発売日: 2014-12-09
あなたにとって、思い出とは、記憶とはなんですか?
もし自分が認知症になってしまったとしたら、どう思いますか?
認知症を予防する方法があるとしたら、どうしますか?
自分と、大切な人のために、認知症予防のカレー習慣。
実践あるのみ!
読んでいただきありがとうございました。
それではー!