先日、縁があってこの本の出版記念イベントに参加。
著者の鈴木雅幸さんは、元トラック運転手の心理カウンセラー。
初出版だそうだ。
意外な経歴
鈴木さんは元トラックの運転手だったそう。
ある時、「これはずっと続ける仕事ではない」「絶対にやるんだ!と思える仕事をしたい!」と思い立ったそうだ。
キッカケはドラッガーの「明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命」という本。「今の時代、同じ仕事を30年もやっていたら飽きるんだ」というような一節を読んでなんだかいてもたってもいられなくなったようなのだ。
もともと「人に興味」があり、「子どもには十分なことをしてあげたい」という強い思いがあって子育ての本をよく読んでいた。人の心とか生きるとか、そんなようなことをよく考えていたそうな。
そして「そうだ、カウンセラーだ!」というところに行き着く。
で、ここが鈴木さんの面白いというかすごいところなのだが、自分の想いを確認するために「想いを2年寝かせた」そうなのだ!2年経ってもカウンセラーになりたいという熱は冷めなかった。
カウンセリングで大切なこと
著者の鈴木さんは、カウンセリングの世界では著名な「吉田哲さん」に師事し、厳しい教えによってカウンセラーとしての才能を開花したようだ。吉田さんの紹介はこちら。
トークイベントでは「カウンセリングとはなんぞや?」のごく一部ではあるが、お話を聞くことができた。
大切なことを結論から言うと、「クライアントと話をするときは、テーマを絞らず今しゃべりたいことをしゃべりたいだけしゃべってもらう」ことが最も重要と解釈した。
・質問はせず、とにかく聴く
・一緒に考えて、一緒に苦しむ
・その上で、クライアントが一番言いたいことやわかってほしいことを捉える
こちらから誘導するような質問はしない「一言半句」が大切だと鈴木さんは言っていた。
なかなか高度な技術だが、それが自然にできるようになれば、相手はその時に話したいことを話してくれるのだ。
クライアントを信じる
カウンセリングを長年やってきてわかっていることは、クライアントは「変わりたい」と思ってカウンセラーの元へやってくるということ。
クライアントが言ってくれたことを分かち合い、一緒に気がついていく。それを続けていると、感情が一瞬で変わるタイミングに立ち会うことができる。
クライアントが変わることを信じることが大切。
物事の捉え方が変わると感情が変わり、感情が変わるとき、人は一瞬で変わるのだということだ。
感情は「5秒」で整えられる
カウンセラーとしての経験から生まれた感情の整え方について、その方法が事例を交えて書かれているのがこの本。
・一言半句
・テーマを絞らずとにかく聴く
・物事の捉え方を変えるサポート
カウンセリングでなくても、日常のコミュニケーションでも大切なポイントを教えてもらったトークイベントであった。
鈴木さんはカウンセラー養成塾もされています。サイトはこちら。カウンセラーの方は要チェック。
これからのご活躍が楽しみですね。
応援!
それではー!