本書は1番最初の章から、とても印象的な教えでした。
こんな問いから始まります。
あなたが死ぬとき、だれが泣いてくれますか?
この地球を歩きまわれる恩恵にあずかっているあいだに、あなたは何人の人生に影響を与えられますか?
あなたの人生は、次世代の人たちの人生にどんあインパクトを与えられますか?
最後に息を引き取るとき、あなたはなにを遺せますか?
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「別にそんなことのために生きているわけじゃねーし」と言うかもしれません。
「私は自分が満足するために、自分のために生きているのだ」と言う人もいるかもしれません。
自分の人生だし、自分が納得して生きる道なので、それはそれでいいと思います。
要は、最後に後悔せずに人生の幕を降ろせればいいのだと思います。
でもきっと上のような問いに真剣に向き合える人は、悩みながらも自分が最後に納得できる人生を探しながら生きている人だと思います。悩み、もがかなければ、絶対に自分が納得できる「正解」にたどり着くことはできない。
この本の著者のロビン・シャーマは仕事や人生におけるリーダーシップに関する洞察を紹介するプロの講演者だそうですが、そういうセミナーにくる人たちに質問されるそうです。
どうしたら人生に大きな意味を見つけられますか?
どうやったら生活をシンプルなものにできますか?
ロビン・シャーマの答えは決まっているそうです。
天職を見つけてください。
われわれは誰もが特別な才能を持っていて、それらはきちんと追求してもらうのを待っているだけなのです。わたしたちが生きているのは、人間が持っている最高の潜在能力を引き出してくれる素晴らしい目的のため、気高い目標のためであって、それは同時に、わたしたちのまわりにいる人々の人生の価値を高めることになるのです。
また、経済学者のピーター・ドラッガーはこう言っているそうです。
まったくするべきではないことを能率的にする。これほど無駄なことはない。
人生は長い長い時間の中で形成されてゆくと錯覚してしまいがちですが、時間は有限であり、誰に対しても平等に過ぎ去っていく、貴重であり残酷であり、かけがえのないもの。必要のないことを見極めて削ぎ落し、得意なことワクワクすることに集中していくことが大事なのだと本書では主張しています。
つまり「天職をみつけること」。見つけることを始めれば、素晴らしい人生のサイクルが回り始めるということです。
ロビン・シャーマはこうも言っています。
こちらから人生に対して行動を起こさなければ、人生のほうからこちらに行動を起こしてくる傾向がある。ほんの数日はあっというまに数週間になり、数週間は数ヶ月に、数ヶ月は数年になります。すぐにすべてが終わってしまい、残されるのは中途半端に送った人生だけです。
天職を見つけるといっても、いまの仕事を辞めなければならないという意味ではありません。自分が望んでいる変化を、誰かがもたらしてくれるのを待つのはもうやめにして、自らの得意なことに集中するために、自ら変化していくために「行動」することが、天職を見つける近道だということです。
最後にマハトマ・ガンジーの言葉。
世界に変化を望むのであれば、自らが変化となれ
「天職を見つける」ための行動は、自分の人生もそうですが、きっと他人の人生もどんどんより良い方向に変化させていく力があるのだと思います。日々の仕事、生活の中で自分の特性と才能を見極め、そこに力を集中していくことを心がけようと思います。
それでは。