【本】世界史は脳に効く!神様がどうやって生まれたのか?を知ると思考が少し自由になる。

 
久々に書きます。
こうなると、つくづく自分は書くことを仕事にはできない人間なのかもしれないな〜とか思ってしまいます。いやいや、こういうのが自分の可能性を狭めるのだ、と思い込み、がんばろう。

 
写真-35

 

ゴールデンウィーク中に読みはじめた以下の本、ライフネット生命会長の出口さんが書いたもの。こんな軽いこと言ったら失礼かもしれませんが、、、本当に物知りだな〜と読んでて何度も思いました。なんでも知ってるおじいちゃんってなんか魅力的ですよね。

 

 

この本にはタイトル通り、世界史が書かれています。この本のスゴいところは、一つひとつの歴史をミクロ的に観るのではなく、世界の各地域がお互いどのように影響し合いながら、どのように動いてきたのかをマクロ的に俯瞰して観ることができるところ。私にとっては新体験でした。
 
私は歴史嫌いだったのですが、もっと早く出会っていて、世界の歴史のつながりを知っていれば、学生時代に世界史を学ぶ意欲が生まれていたであろうと思います。まあ、いまからでも遅くない。なんたって読むのが楽しい。

 

さて、本の中には「なぜ神様が生まれたのか」という話から発展して、宗教がどのように成立し現在に至るのかが書かれていました。とても興味が湧いて何度も読み返してしまった部分。ちょっと紹介しながら自分の思うことを抽出していこうと思います。

 

スポンサーリンク




 

 

神様はどうやって生まれたのか?

人間の起源は15〜20万年前にアフリカのタンザニアのあたりで生まれたホモ・サピエンスだそうです。彼らは周囲の草食動物を穫って食べていたけど、だんだん数か少なくなってきた。そこで「オレたちはうまいステーキが食いたいんだ!」といって旅にでるタイプと、「いやいや、そっちにいったらお化けがいるかもわからん!そこらにいるウサギとか果物で十分」といってその場にとどまるタイプに分かれたようです。
 
その旅に出た人間達は最後には南アメリカ大陸の先端(たぶんチリのほうだと思う)まで辿りつくそうです。これが「グレートジャーニー」と呼ばれているヤツらしい。
 
その旅の過程で、だんだんと「獲物を追いかける生活はやめて、周囲を支配したい」という方向に進化していった人間が出てきたそうです。これを「ドメスティケーション」というそうです。植物・動物を支配し、次に金属といって、ついには世界を動かしているルールまでも支配したいと思いはじめる。
で、それが神様の誕生につながったのではないかということです。

 

人間の周囲にあるものを順番に支配していって、具体的なものから最後に抽象的な原理までも支配したいと思いはじめる。
必ずしも神と呼ばなくてもいいのですが、自然界を動かしている原理をつきとめたいという気持ちが、ドメスティケーションの最終段階になって生まれてきたように思います。

 

と、出口さんは言っています。
なんだか、いつの時代も、どこの世界も、人間はきっとあまり変わってないんだろうな〜なんて思っちゃいますね。
 
この仮説の裏付けについては本書に詳しく書いてありますが、ここでは省きますが、とにかく、当時の人達はきっと誰かが自然界のルールを作っていて、世界を動かしているんだろうなんて思ったんじゃないかというわけです。

 

 

宗教がなぜ今日まで発展し長続きしたのか?

そんな過程を経て、神様が生まれて、さらに抽象化された宗教が生まれたようですが、ではなぜこれまで宗教は絶えることなく続いてきたのか?宗教は本質的、歴史的には「貧者の阿片」だったからだと、出口さんは書いています。
 
どういうことかというと、周囲を支配しはじめて農業が発達し、どんどん生産性が上がると作物は余剰になる。そうすると、支配(寄生)階級と被支配階級が自然と生まれる。いつの時代もそのように分かれ、王様の取り立ては厳しくなり、被支配階級の生活は苦しくなる。頑張っても報われない、だけどその理不尽さを解消するよりどころがない。
 
そこでこんなことを囁かれるわけです。

 

「現世はいろいろな苦しみに満ちているけれど、死んだら次の世界があるよ。いま苦しんでいる人は、みんな救われるよ」

 

と。

 

現世とあの世を分けて、あの世では救われるという宗教のロジックは、普通の人には非常にわかりやすい、納得できるロジックです。(中略)貧しい人を納得させようと思えば、この世はいろいろな理由があって苦しみに満ちているけれど、彼岸に行ったら楽しいことがありますよ。だから、いまは忍んで耐えて明るく暮らそうね。そう言ってごまかすのが、一番てっとり早い。

 

いつの時代も貧者が大多数です。宗教は現実を変えてはくれないけど、心の癒しにはなる。「貧者の阿片」の需要は高いということです。
宗教はそんな人達の寄付で成り立っており、どの世界の王様も神様から税金を取らない。だからお金が潤沢に流れ込み、どこの社会でも宗教が成立して長続きしたのではないか、と出口さんは分析しています。

 

 

まとめ

歴史のことなので出口さんが書いたことが絶対に正しいというわけではないですが、非常に説得力のある物語ですよね。
 
神様の誕生や宗教の成り立ちについて歴史的な事実をまじえていろいろと考えてみると、人間の脳みそが疑問を解消するため、自己や他者の納得を得るために積み重ねてきたロジックや思想があり、偶然が重なることで脈々と現代まで生き残ったロジック・思想によって脳みそが支配されているために、うまく生きることができなかったり、思考の自由度が小さくなっていたりする場合があるのではないかと思います。
 
歴史の大きな流れを捉えてみると、いまの自分の考えが何に起因しているものなのか、何かに縛られていないかを見つめることにつながります。読み進める度になんだか頭がスッキリしていく気がする本です。

 

オススメ本。

 
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。