仕事って何なんだろうか?と悩んでいるとき、この本に出会いました。
自分の人生を楽しく表現しながら、世の中を面白くしてきた偉大な12人が、30代の時にどんなことを想い、考え、「仕事」をしてきたのか。映画「悪人」や「告白」を作った川村元気さんが巨匠たちにインタビューした内容をまとめた本。
川村さんは、「人生を楽しくする、世界を面白くする仕事が自分にできるのだろうか?」という、自分自身の苦悩を乗り越えるために12人の先生にインタビューをしています。で、その過程を「本」という形で共有することで、働くすべての人が、
「仕事。がしたいです」
と感じてくれたいいなという想いでこの本を作ったようです。
この本も、「本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方」と同じく、仕事と向き合い悩んでいる人必読の素晴らしい本。
<参考記事>いつまで「生活するため」に生きますか?「本当の仕事」を探究してココロに潤いを取り戻そう。
やることは30代前半で見つけろ
その中で最も心に響いたのは、杉本博司さんという写真家の言葉。
だいたい、30代前半までにやることが見つからなかったら、人生やることないよ。自分の原体験みたいなものは、そこまでに出尽くしちゃってるもの。
ちょっと!マジっすか!?
ぼくもうすぐ36歳なんですけど!って感じで衝撃的でした笑。
でもきっとこれは1つの真理なんじゃないかと感じました。
孔子は晩年に人生を振り返って曰く「40にして惑わず」ですし。
ぼく自身、今仕事に悩んでいることも、このままではまずいという正体不明の危機感も、40代に突入したら変われないだろうという感触も、すべては「世の中に何を表現したくて、そのためにはどんな技術が必要なのか?」をこのタイミングで探すためにあるのだという確信が持つことができました。
そう。凡人は35歳から人生を変えていくのです。
30代前半までの原体験をいかに世の中に表現していくかを考え、必要な技術を磨きはじめ、40を過ぎたらひたすらアウトプットしながら表現を磨いていく。ぼくはあと4年。なんとか見つけなければ、、、
今までの人生の中に宝物がきっとある
この本を書いた川村さんはぼくとほぼ同じ年で、これまで様々な素晴らしい実績を重ねているのに、仕事に悩んでいるというのです。杉本博司さんの厳しい言葉にめまいがしたけど、冷静に考えればそんなにヒドい言葉ではないと書いていて、
30年以上生きてしまった今、新たにやるべきことを見つけるのは難しい。きっと、今までの人生の中に宝物はあるはずだ。
と。
「もうムリだ」と諦めることは簡単で、いつもの日常に流されるのも簡単です。
でも、本当にそれで死ぬときに後悔しないのか?常に自分に問いかけなければならないことです。
30代後半、40代に突入した人にも、必ず今までの人生の中に宝物があるはず。
まだ気づいていないだけで、必ずこれまでの原体験の中に、人生を掛けてやりたいこと・やるべきことが隠れているんだ、と川村さんは言ってくれています。
これ、むちゃくちゃ勇気の出る、希望に溢れる言葉ではないですか。
まとめ
早く自分の人生における「ミッション」みたいなものを見つけなければ!と焦っていますが、こんなときこそ「ゆっくり、いそげ」という影山さんの言葉を思い出さなきゃいかんと思いました。
<参考記事>【本】「今日という日を生きれてよかった」そう思える毎日を生きたい。
知らないうちに過ぎ去ってきたこれまでの人生の中に、必ず隠れているダイヤの原石をゆっくりと丁寧に隅々まで探してみる。なかなか見つからなくても、諦めずに。
そして、自分の内側にあった「これかもしれない」を、「こうかな?」「いや、こうかもしれない」と臆せず外の世界に表現しながら、ダイヤの原石を磨いて、自らの本当の喜びに気づき、他者の笑顔のためにできることを広く大きくしていく。
そうやって生きていくことは、きっと楽しいんじゃないかと35歳にしてやっと気づきはじめました。
ここまで読んでくれたみなさん。ありがとうございます。
みなさんも一緒に、「本当の仕事」を探す旅へ出かけませんか?
それではー!