こんにちは!
信州上田の大野です!
いま、上田市で古本事業を展開しているバリューブックスでアルバイトをするようになってから、世の中の「本」についての情報を耳にする機会が多くなりました。
知らない知識を得るというのはとても楽しいことです。
聞くところによると、アメリカにもバリューブックスと同じような古本事業をしている、BetterWorldBooks(ベターワールドブックス)という会社があるのだとか。
日本だけじゃないんですね……
とか思ってしまった、かなり世界・視野が狭くなっている自分にびっくりです。笑
ちょっと興味が出てきたのでベターワールドブックスについて調べてみます。
ベターワールドブックスとは?
ベターワールドブックスは、アメリカでインターネットを使って古本販売している会社。
2002年にノートルダム大学の3人がオンラインで教科書を販売し始めたのが創業のきっかけのようです。
バリューブックスの創業エピソードと少し重なるところがあり、勝手に親近感。笑
ではでは、ベターワールドブックスの5つの特徴について。
1.古本の集め方
古本を集める方法は、約1600の大学と約1000の図書館から。
個人から古本を買取していないようですね。
<参考記事>GON NOTE ~ソーシャルビジネスの可能性と個人的なあれこれ~
2.配送の方法
ベターワールドブックスは本の配送に2つの特徴があります。
まず一つ目は、「国内向けの配送料が無料」。
本を発送するためには必ず輸送コストが掛かるはずですが……
配送が無料ってすごいですよね。
二つ目は、「カーボンニュートラルを採用している」。
カーボンニュートラルとは、事業活動で輩出される二酸化炭素量を算出して、それを相殺する植林や自然エネルギーへの投資・導入などをすることです。
輸送コストとカーボンニュートラルコストを両方持って古本事業を継続している。
環境と良いサービスを両立している会社です。
<参考記事>GON NOTE ~ソーシャルビジネスの可能性と個人的なあれこれ~
3.古本を介して寄付事業
ベターワールドブックスはこれまで、寄付された164万冊と同等額の500万ドルを識字向上のための教育ファンドに投資しています。
また、収益の一部をアフリカを支援する非営利団体に寄付しており、2011年の8月に、その総額が1000万ドルに達したとか。
<参考記事>GON NOTE ~ソーシャルビジネスの可能性と個人的なあれこれ~
2011年からは『ブックフォーブック』というプロジェクトにも参加。
消費者がベターワールドブックスのウェブサイトから、1冊本を買うごとに1冊の本をフォード・ザ・チルドレンやブックス・フォー・アフリカ等の貧困に苦しむ子どもたちを支援する団体に寄贈しているんです。
<参考記事>5800万冊を再利用 ネット売買、アフリカに慈雨
4.古本の在庫数
2012年時点のデータですが、教科書や一般書籍の古本在庫は約700万冊にのぼります。
ハンパない在庫数ですね。
<参考記事>5800万冊を再利用 ネット売買、アフリカに慈雨
5.社員の福利厚生
これは実際にベターワールドブックスに行ってき人から聞いた話ですが、なんとスタッフは1ヶ月に10冊本をもらえるという話!本好きにはたまりませんね!
11冊以降は1冊25セントで購入。25セントだって破格ですよ。
また、ボランティア活動も有給で参加できる制度があり、
関心に合わせたボランティアにチームで参加することで、チームビルディングにもなっているのだとか。
まとめ
photo credit: MarkjwuMaurader Better World Books via photopin (license)
ベターワールドブックスは、大学&図書館から寄せられたリサイクル本を売ったり、写真のようなポストで古本を回収して販売しています。
そして、その売上金から、識字率の低い国へ寄付したり本の寄贈をしたりしている。
カーボンニュートラルで古本を輸送したり、寄付や、従業員に還元したり……
Better World Booksはすべての企業行動で社会問題への配慮を行うことが徹底されているソーシャルビジネス企業です。
GON NOTE ~ソーシャルビジネスの可能性と個人的なあれこれ~より
とも書かれています。
良いところしか見ようとしていないから、良い情報しか出てこないのかもしれませんが(笑)、でも確実に「良いこと」にお金さんを使っている会社だと言えるでしょう。多くの人に共感されているからこそ、事業が順調に成長していけるのだと思います。
良いことをするから成長できるのか?
成長したから良いことができるのか?
どっちなんでしょうね?
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではー!