本を読むことがなかなか受け入れられない人がいるようです。
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そういう人に2人も立て続けに出会いました。なんでも、「オリジナルな自分の考え方が消えてしまいそうだから」とのこと。
考え方は人それぞれですが、個人的な意見を述べさせてもらうと、その考え方は本当に「もったいない」と思います。
誰かの考え方に染まってしまうこと、誰かの人生の真似事になってしまうこと、そんなことを恐れているのかもしれません。私も少し前までそんなことを思っていた記憶がありますので、その気持ちは分からんでもありません。
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ライフネット生命の出口社長が、
人間は、人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ以外に、学びようのない動物なので、たくさんの人に会い、たくさん本を読み、たくさん旅をして、経験を積んでいかなければ、直感も鍛えられない。
とどこかの取材で言っていたのが強く印象に残っています。
人は学ぶことをやめられない生き物です。
本を読むということは、自分の知らないことを学ぶということです。
人間の持つ大きな可能性を引き出すことができ、自分の脳みそ1つでは絶対に捉えることのできない視点から見た景色を教えてくれます。
本には書いた人が人生を通じて学んだエッセンスが凝縮されており、体系的にまとめられた「型」をマネることで効率良く質の高いアウトプットを生むことができると思います。
と屁理屈をこねようとすれば本を読むメリットって結構挙げられるもんです。
また、こういう考え方もあります。
よほどの天才であれば話は別ですが、人ひとりがたったひとりだけの考え方で一生懸命生きても、得られるスキルや結果はたかが知れている気がしてしまいます。私は凡人なのでそれを骨まで染み入るように実感しています。
凡人はどんどん人のマネをしながら応用しながら自分の型を作ったり、たくさんのアイデアをつなぎ合わせて新しいアイデアを生み出していくことでしか、現状をより良くしていく道はないように思います。なんだか分からない偏見で作られた思考の枠に囚われていたら、それこそもったいないと思います。
レバレッジシリーズの著者である本田直之さんが、以下の本の中でこんなことを書いていました。
まじめで賢い人は他人のやり方を参考にすることを「よし」としません。人まねに抵抗があり、何でも自分なりのやり方で地道な努力をしてしまうのです。近道を通るのが許せないのかもしれません。
確かに私も、近道を通っていくことはかっこ悪いと思っていましたし、真面目じゃない感じがして抵抗がありました。愚直に真面目に一つ一つ最初からコツコツとやることがカッコいい、みたいな感覚を持っていた気がします。
これってなんなんですかね?覚えてはいませんが、絶対子どもの頃に大人に刷り込まれた偏見だと思います。
自分の成長を邪魔するような考えに固執せずに、そこから脱出することが大切だろうと最近よく思います。
メジャーリーグで活躍しているイチロー選手もこんなことを言っていたようです。
最初はまねごとみたいなところから始まりますよね。色々な人のフォームをまねてなんとなく今の自分がいると言う感じがあります。
さらにイチロー選手はこんなことも言っています。
メジャーリーガーのすごいところは一度すごい選手だと認めたら、2500本もヒットを打った選手でも、聞きにきます。それが偉大な点です。
と他者から学ぶことを偉大だと表現しています。
多くの成功者が前例に学んでいるし、成功者は成功しても、必要なら恥ずかし気もなく誰にでも何度でも聞くのです。
本を読んで、先人達の生きる力を拝借し、マネをしつくして自分を掘り起こしていく。
人との出会いと旅も良いですが、まずは手っ取り早く本でインプットの絶対量を増やしていけば、思考は深まり、行動の幅が広がり、人生の楽しさが増していくのだと思います。
まあ、本に対して偏見を持たずに、面白いとか知りたいという純粋な気持ちを最優先して、本との出会いを楽しむことを習慣にできたらいいなと思います。結果をださなきゃ意味がないとか考えるのをやめて、とにかく気楽にインプットを増やしていくことにしませんか?
言ってる私は読むことがまだまだ足りません。まずは読書を楽しい習慣にしていこうと思います。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!