【瞑想より効果大】マインドフルネスより大事な「セルフマネジメント」スキル

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がんばっているのに結果に結びつかない、いつも望まないことばかり起こっている。そんなあなたが、まずはじめにやるべきことがわかります。

はいこんにちはシンプリィライフの大野です。

今回は、ジェレミー・ハンターさん著『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室』を参考に、あなたが本当に望んでいる結果へと近づいていくための方法について解説していきたいと思います。

『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室』by ジェレミー・ハンター

なぜ、がんばっているのに結果に結びつかないのか?

それはおそらく、そもそもどういう結果を目指しているのかをあなた自身がわかっていないからです。

あなたの想像を絶するほどに、あなたは自分自身のことを理解できていないんです。

もしあなたが望んでいる結果を手にしたい、理想の自分に近づきたいと思うのなら、瞑想やマインドフルネスなど巷にあふれる聞こえの良さそうなテクニックに飛びつく前にまずやるべきこと。

結論は「セルフマネジメント」です。

セルフマネジメントとは、自分の内面を見つめて、自分の感情や願望を的確に捉え、その上で外側の世界に働きかけて、より良い結果に近づいていくこと。

この記事では、望んでいない結果をもたらす2つの要因を解説しつつ、具体的にどうすれば望んでいる結果に近づいていけるのかを解説していきます!

それではここからは、3つのポイント

  1. サバイバル反応とマインドレスネス
  2. 瞬間をマネジメントする
  3. インテンション・リザルトマップ

に沿って解説していきます。それでは行ってみましょう!

(文章が苦手な方はこちらの動画をご覧ください↓)

ポイント1.サバイバル反応とマインドレスネス

自分をマネジメントできなければ、他者をマネジメントすることはできない

経済学者であるピーター・ドラッカーの有名な言葉です。

自分の内面が分かっていない人に、組織やチームのマネジメントはできないということ。

仕事で成果を上げるのも、良好な人間関係を築くのも、なにもかもセルフマネジメントがベースとなります。

セルフマネジメントができるようになると、チームや組織、企業やNPO、地方自治体や行政などのマネジメントで成果が出せる可能性が高まる

と著者のハンターさんは言います。

セルフマネジメントの発展的な重要性がわかったところで、セルフマネジメントができていない人はなぜ望んでいない結果を引き寄せてしまうのか?について学んでおきましょう。

望んでいない結果を引き寄せる要因は2つ。

  1. サバイバル・情動反応
  2. マインドレスネス

の2つです。

①サバイバル・情動反応

わたしたちは脅威を感じたとき、強い感情に支配され、理性が効かなくなることがあります。これは、命の危険を感じたときだけでなく、たとえば、プライドを傷つけられた、無理な仕事を押し付けられた、貯金が底をついたなども、人は脅威と捉えます。

脅威を感じたとき、脳は素早く行動につなげるべく、戦うか、逃げるか、隠れるか、という数少ない選択肢しか示しません。

こうなると、相手のことを考えたり、柔軟に考えたり他の選択肢を探すなんてことはできなくなってしまいます。

そして、このような状態になるときに、わたしたちは望んでいない結果につながる行動を取ってしまいがちになります。

②マインドレスネス

実は人間は行動・思考・感情の90%を無意識的で自動的なパターンに委ねています。

頭に浮かんでくる雑念に気を取られて本を読み進められないとか、パートナーや子どもの話をまったく聞いていなかったとか。振り返ってみると目の前のことにまったく意識が向いていなかったなんてこと、あなたにも心あたりがあるのではないでしょうか。

マインドレスネスはマインドフルネスの反対の状態で、目の前のことに意識が向いていないことにすら気づかずに行動してしまっている状態。

わたしたちの脳は、限りある知覚能力を効率良く使うために、思考や行動をパターン化する傾向があります。たとえば、無意識にいつも同じ電車の同じ車両に乗って同じ場所のつり革を掴んで会社に向かうなど、パターン化した方が脳は楽なんです。

さらに、この脳の性質によって、「わたしは〇〇すべき」「あの人はこう思っているに決まっている」というように思考がパターン化され、思い込みが生まれます。

このように、サバイバル反応・マインドレスネスは、理性的な判断能力を奪い、気づかないうちに望まない結果を引き寄せます。

まずは、望まない結果を引き寄せるサバイバル反応・マインドレスネスのことを知ること、日常的に自分の内面に気を配って、自分の行動が導き出された要因に気づくことからはじめましょう。

ポイント2.瞬間をマネジメントする

人は、生まれてから死ぬまで、瞬間の連続の中で生きています。

わたしたちの人生は瞬間の積み重ねです。

セルフマネジメントの最小単位は瞬間であると、著者のハンターさんは言っています。

1つの瞬間を3秒間とすると、1日は約28,800瞬間。

心理学者のミハイ・チクセントミハイとブランドン・ソレンソンは、寝ている時間を除けば、1日はだいたい2万瞬間くらいだと推計し、2010年のハーバード大学の研究では、わたしたちはこの半分ほどを気を散らしたりぼんやりしたりして過ごしていることがわかったそうです。

つまり、その残りの1万瞬間に対して、あなたがどのように反応しているかが、あなたの人生を決めている、ということ。

良く考えてみれば、わたしたちが対処できるのは、この瞬間だけですよね。

過去に起きたことや未来で起こりえることを、いまこの瞬間に変えることはできませんが、この瞬間から次の瞬間に起きる物事に対して反応し、決定し、行動することはできます。

そしてその結果、何かを得ています。

つまり、人生を変えたい、望む結果を得たいのであれば、瞬間に着目することが重要です。

瞬間の積み重ねが、全体につながっています。セルフマネジメントとは、瞬間のマネジメントであるとも言えます。

ポイント3.インテンション・リザルトマップ

無意識の思考や反応のパターンと、瞬間のマネジメントの重要性がわかったところで、具体的にどうすれば望む結果に近づいていけるのかについて学んでいきましょう。

インテンションリザルトマップ(IRマップ)は、マインドレスネス状態から抜け出すためのツールであり、いま得ている望んでいない結果を、望む結果へと近づけていくためのロードマップです。

つまり、あなたがいま手にしている望まない結果は、本当に望んでいる結果へ近づくための貴重な情報であると言い換えることができます。

IRマップの使い方

IRマップの使い方はシンプルです。

ここに示した項目に対する質問に応えていき、

望んでいない結果は自分のどのような考え方や選択から生まれているのかを明らかにしていきます。そして、その情報によって、アイデアの幅が広がり、新しい選択肢が見えてきたら、新しい行動にチャレンジ。

そこから得られた新しい結果をもとに、あなたが本当に望んでいる結果が得られるまで、このプロセスを繰り返します。

では具体的にIRマップを書いてみましょう。

まずはそれほど深刻ではない、難易度の低そうな「望まない結果」からはじめてみることをおすすめします。

たとえば、寝坊する、遅刻する、ダイエットができない、気が付くとスマホをずっといじっているなどでしょうか。

IRマップの具体例

例として、私のIRマップを公開します。

いや、これはヤバいです。

マインドレスネスに陥ってしまう感情の動き、意識、具体的な行動など、一連の流れが認識できて、自分の行動をコントロールすることができました。ハンターさん本当にありがとうございます!

「やってみたけど、また望まない結果につながっちゃったよ!」という方は、新しく手にした結果から、またIRマップを書いていけば大丈夫です。

2周目に入ると、自分の心の動きも具体的な行動も前回のIRマップに書き記されているので、自分のことがかなり理解しやすい状況だと思います。何回かやっていくうちに、必ず本当に望む結果が手に入るでしょう!

わたしがもっとも驚いたのは、他の領域でも自分のマインドレスネス状態に気づき、行動を変えることができたことです。

より良い時間を過ごすために部屋を片付けて机の上を整理し、集中できる環境を作ってから仕事に取り組んでいました。

IRマップを書くことには、波及的な効果がありそうです。

IRマップを書く時のポイント

ポイントは、

  • 自己批判せず、質問にただ正直にこたえる
  • 目的はマップを仕上げることではなく、無意識のパターンに気づくこと
  • 分からないステップは飛ばしてもオッケー
  • 問いに答えながら自分の持っている思い込み、期待、前提、ストーリーを探る

はじめのうちは1人でやるより、誰かに質問してもらいながら書いた方が取り組みやすいです。

どんどん思いつくことを書いて項目をいったり来たりしながら自分なりのIRマップを完成させていきましょう!

比較的軽めの難易度の低そうなテーマであればすぐに成果が出るかもしれませんが、IRマップは一度や二度で成果が出るものではない、繰り返し使うことで徐々にコツがつかめるようになるものだと著者のハンターさんは言います。

なぜならこの作業には、今まで意識していなかったことに意識を向ける、自分の意識の範疇を飛び出す、というチャレンジが要求されるからです。

また、IRマップのさらにスゴイところは、あなたがどんな結果が欲しいか分かっていない場合にも使うことができるところ。

根気強く使って、試行錯誤し、経験値を増やしていけば、あなたが人生において本当に望んでいることがわかり、良い結果を手に入れることができるハズです。

まとめ

はい、というワケで今回はジェレミー・ハンターさん著『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室』を参考に、あなたががんばった分だけ、望む結果に近づくための方法について解説しました。

『ドラッカー・スクールのセルフマネジメント教室』by ジェレミー・ハンター

他にも、セルフマネジメントをより高いレベルで実現するための手法が満載の本です。もっと深く学びたい、もっとレベルアップしたい、という方はぜひ本を手に取って読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまたー!

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。