いまお客さんが必要としているのはソリューションではなく「ストーリービジネス」

 

 
「感性」のマーケティングからもうワン・エントリ。
ソリューションビジネスが騒がれていたのは一昔前のことで、現在の感性のトレンドは「ストーリービジネス」(本の中では「マスタービジネス」と読んでいたが、こっちの方が馴染みやすいと思い自分なりに言葉を変えてみました。)へと移行しているようです。

 

medium_4828439402
photo credit: @ifatma. via photopin cc

 

スポンサードリンク




 

ソリューションビジネスとは極論かもしれないけど、言うなれば「御用聞き」ビジネスであり、お客さんが「アレして欲しい、コレして欲しい」という要望に親身になって応える、というようなものだと思います。つまり発信元はお客さんであり、受け身なビジネススタイルだと言ってもいいかもしれません。
これは「お客さんが困っていることを解決するサービス」であり、当然必要なことです。これをなくしてはいけないと思いますが、これを軸にしてもいいことはなさそうですよね。
 
一方「ストーリービジネス」は、本書の言葉を借りれば、

 

特にお客さんが悩みを持っていなくても、「こういうことに取り組んでみると、あなたの人生はより豊かになるよ。」というビジョンや人生における新たな目的を提示する。そして「ああ、それはいいね」と共感してくれたお客さんと一緒に、そのビジョンを自分の生活の中で実現していくための手助けをする。

 

というビジネスであり、共感してもらえるような、人生が豊かになるようなストーリーを作って、そのストーリーごと「売る」というようなイメージである。実際には、「そうだなー」と共感してくれたお客さんの行動を手助けする、つまりそういう行動をするために必要な商品やサービスを「売る」ということだそうです。
 
これは色んなところで見聞きする起業家として必要な、「何を売るか、ではなく、どう売るか」という視点そのものです。
自分がマスター(師匠)としてストーリーを作り、必要なもの・買うべきものを教える。つまり、

 

自分が教えたもので売上を創ることができるということを意味している。

 

ということです。
 
商品やサービスを売り、その後にソリューションを提供するビジネスは確かに必要ですが、もはやそれは当たり前になってしまっているようです。ということは、なんの工夫もなく作った商品をただお金に換える商売と同じで、競合と同じ土俵で、熾烈な価格競争へと移行していく「レッド・オーシャン」が待っているということ。というかもうすでにそうかもしれません。
 
「ストーリービジネス」を一つの視点として考える。
「何を売るか、ではなく、どう売るか」を考えることが、起業するにしろ、会社で働くにしろ、これからは必要なのだと思います。

 

また、そこに調味料としてプラスαすべきもの。
それは、自分が強い実感として得たものから見いだした、
 

「オレがやる必要のあること」
「オレにしかできないこと」

 
これがあればバックボーンがしっかりした力強いストーリーになるはずです。
これは、家入一真さんの本お金が教えてくれること ~マイクロ起業で自由に生きる~で学びました。
(参考にしてもらいたいエントリ:家入一真の人生から学びつくせ!自分らしい起業を実現するための6つの心得)

 

自分にしかできないこと、自分がやる必要のあることで、お客さんの人生が豊かになるようなビジョンを提示すること。

 
こういう基礎でこれからの自分の仕事を考えていきたいと思います。
皆さんのこれからの仕事の参考にもなれば幸いです。
 
それでは。
 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。