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ホンマでっかTV、心屋仁之助さんの本(「もうイライラしたくない!」と思ったら読む本 (中経出版))と、勝間和代さんのメルマガで、ほぼ内容が一致する心理学的な面白い話を同時期にインプットしたので、これは何かの暗示かもしれない!ということでちょっと書いておきたいと思います。
結論から言ってしまうと、人間は「やってはいけない」をやってしまう、という話です。
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目次
ホンマでっかTVで聞いた話
2本の並んだ滑走路の赤いランプがついている方には降りてはいけない。とパイロットに伝えた時にどちらに降りるか?という実験では、90%が「いけない」と言われた赤いランプの方に吸い込まれるように降りてしまった。
心屋仁之助さんの本に書いてあったこと
高速道路の事故で多いのが、分岐点や出口付近に置いてある黄色いショック材に突っ込む事故らしいです。また、乗用車で高速道路を走っていて、横をトラックが走ってきたとき、吸い寄せられるような経験をした方もいらっしゃるかもしれません。
勝間さんのメルマガに書いてあったこと
心理学の有名な実験で、「シロクマのことを考えてはいけない」というと、学生たちはシロクマのことをふだんよりも何十倍も考えてしまう、というものがあるのはご存じでしょうか?実はそれと同じで、よく、何かを人から学ぶときに、「○○してはいけない」というように、禁止系で言われると、私たちはますますそのことばかり考えたり、やったりして、フリーズしてしまうのです。
これらについて、心屋さんの本の情報を中心に解説していきます。
「してはいけない」という禁止に結果が引きずられる
これらを心理学の世界では「否定命令」というそうです。
本から抜粋して引用しますと、
私たちの行動は、潜在意識と意識によって司られているのだけど、二つを比較すると潜在意識が圧倒的に強いと言われています。
潜在意識には過去に経験してきたことや意識しないでもできるように習慣化されてきたもの、自動のプログラムが大量に組み込まれています。
ですから、意識と潜在意識が引っ張り合いの綱引きをすると、意識はいとも簡単に負けてしまうのです。
「〇〇してはいけない」を繰り返すことで、そこにフォーカスしてしまい結果引きずられる。もうどうにも止まらない。結果として「いけないこと」をしてしまうのです。
ということです。
「してはいけない!」と意識することで、逆に意識してそっちの方に引き寄せられてしまう。
これは自分にも経験があります。やってはいけない、ということをやりたくてやりたくて仕方がなくなる時があります。
子どもを育てていてもそう。子どもに「やっちゃダメ!」と言ったことは、大抵子どもはやっています。(笑)
これは自らの「ダメ」という意識に起因したものだったんですね。
自分にも子どもにも「してはいけない」を「してもいい」に変えてみる
これは「してはいけない」ことをしないようにするための解決策です。
例えば「壁に落書きするな!」と禁止されると、子どもは逆に落書きをします。
「禁止されると反発して心が固く苦しくなる」そうです。
これを、勇気を持って「落書きしていいよ」と言ってみると、子どもの心も優しくなって、最初はやりたいから落書きをするかもしれませんが、いずれ落書きは終わるのだと思います。
やって欲しくないことがあったら、禁止するのではなく、認めてみること。
また、自分に対してもそうです。
「してはいけない」を「してもいい」にする。
「しなければいけない」を「しなくてもいい」にする。
長期的な視点では、きっと結果はまったく違うものになるハズです。
以前書いた投稿、
[これからのサラリーマンの働き方]「クビになっても構わない」という覚悟で働く。 | SimpleeeLife
も、きっとそれに通じるところがあるなと思います。
会社をクビになったり、評価が下がったりするのは潜在意識的にとても「恐い」ものであると、大抵の人は刷り込まれています。何か思うことがあっても、余計なことを言えばどう思われるかわからない。
会社をクビになってはいけない。評価が下がってはいけない。
そう思うと、さらにその気持ちにフォーカスしてしまい、本来の目的を見失ってしまう。
そしてその「恐れ」からイライラが生まれ、目の前の本当の問題から目をそらして逃げようとする。
それでは「自分らしく」生きれるハズがありません。
「そんなことをしたら大変なことになる」という恐れがイライラを作り出します。さあ、勇気を出してあなたが恐れているその「タブー」を破ってみてください。
と心屋さんの本には書いてありました。
勇気をもって色んなことに「いい」と言いましょう!
そうやって心を緩めていければ、イライラも恐れも不安も解消できる気がします。
それでは。