育成会の役員になった人が持つべきたった1つの心構え。

子ども二人が小学生で、育成会の役員にならざるを得ない状況に追い込まれました。

まあ、いつかは来るというのは間違いなかったから覚悟はしていたので結構前向きに取り組めております。

育成会とか自治会について調べてみると、地域によってはつながりが強すぎて、自治会に入らなければいじめられたり、入ったら入ったで定例会とか行事は強制的で辛かったりということもあるようですねぇ…

<参考記事>
・自治会と育成会(子ども会)に関してのトラブルについて、アドバイスをいただきた…

・子ども会も育成会も廃止にすべき。

・自治会や育成会に入らないと異常なのでしょうか

壮絶やな、、、

ぼくの住んでいる地域は上の記事に比べれば優しく、辛い経験はないのですが「自治会とか育成会の活動って慣習として続いているものを意味も考えずにやってるだけだよね」と否定的に捉えて、面倒になる時もぶっちゃけあったりしました。

ただ、(まだほんの少しですが)活動してみて色々と分かってきたこと、感じたことがありますので、ちょっと書いてみますね。

個人主義的な生き方

 地域のつながりって、何かをやってもらったらお返ししなきゃいけないと感じてしまうし、誘われたら断りにくいし、束縛されることもあるし、面倒で避けたいと思うこともしばしばあります。

ぼく自身、平日は家と会社の往復ですし、土日は家族と過ごすことが中心なので地域の活動に参加する気はさらさらなかったのが本音。

でも、役をやらざるを得ない状況になって、いざ外に出てみるとまあいろんな人がいるわいるわ。

「この自治会、こんなに人が住んでたんだー」

「こんなことやってる人がこんなところにいるんだー」

「家も畑も田んぼもこんなにあんのかよ!」

って感じです。

人が住んでいることを、頭で分かっているのと実際に触れ合って感じてみるのとでは、全く違うのです。

なんというか、みなさん結構温かいんですよね。

昔は、人と人が自然と関わり合って助け合っていく社会があったのに、いつしか「関わること助け合うことが義務」みたいになり、形だけになって、自治会や町内会や育成会やPTAは「つながりを強制的につくることが目的」「昔から守られている慣習を意味を考えずに続けることが目的」な場になってきています。

そうなってくると、ただの面倒な場所だし、自分から参加したいなんて間違っても思わないでしょう。

今の時代、極端なことを言えば人とのつながりなどなくても、お金さえあれば家族だけで生きていくことができると簡単に思いがちですので、さらに個人主義的な考え方が進行していくのではないかと思うのです。

世の中いやなやつばっかりじゃないんだぜ

 なんで人との関わりを避けるのかな?と考えてみると、何か面倒なことに巻き込まれるかもしれない、、、と勝手に利害関係を作り出して警戒しているんだろうなと思うワケです。

そうやって警戒し始めると、もうすべての人が敵になります。

まあ当然どこの集団にも、考え方が固まってしまっていて、目的を見失って自分の持っている価値観をただただ押しつけてくる人々がいらっしゃるでしょうから、そういう人とは付き合い方を考えなきゃいけないのですが、人と関わらざるを得ない状況になってくると、世の中そんなやつばっかりじゃないんだというのがわかってきて温かくなることもたくさんあるんです。

実際はただ勝手に警戒していただけで、イメージとはまったく違い(子どもの行事についてのお願いだからかもしれないし、おじいちゃんおばあちゃんは暇だからかもしれませんが)、みなさん非常に協力的なのです。

わけがわからないまま、毎年恒例の行事である「しめなわ教室」を開くという流れになり、「自分がやるんだ」と腹をくくりました。地域とのつながりがほとんどない中で、講師をしてくれる人やら、わらをくれる人やらをいろんな人に聞きまわって探してたら、最終的にとても素晴らしい協力者に出会えたんです。

お願いもしていないのに、わらをくれたり、わらを一緒に鋤いて(すいて)くれたり、しめなわのつくり方を教えてくれたり、前日にやらなきゃいけない下準備までやっておいてくれると言ってくれたり、、、

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そして最後に、育てている野菜をたくさんくれたんです。

こっちはお願いをしに行って、いろんなことやってもらってるのに、ですよ!?

信じられませんでした。

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野菜は、その方のお人柄が見えるような美しい姿で完成していて、その人の育てることへの気持ちと、協力してくれた上に野菜までくれた優しさと、その野菜の美しさに心を打たれ、感動して涙が出そうでした。

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と、、、話が逸れましたが、、、

つまり何が言いたいかというと、こちらが警戒せず、「やれることはやる」と腹をくくってしまえば、世の中には温かい人は必ずいるということがわかるワケです。

育成会の役員をやらざるを得なくなったときに持つべき心構え

 どれだけ自分事になれるか、どれだけ腹をくくって行動できるか、って言うのはもちろん大切ですけど、そうする理由というか気持ちがないから受け身でイヤイヤやってしまうのがほとんどだと思うんですよ。

損得とか、効率とか、人間関係をイヤでも考えてしまうのが今のぼくらの世代の無意識の習慣で、そこに当てはめると自治会とか育成会の役員はただひたすら面倒なだけでしょう。

でも少し行動してみて、たった一つだけでもいいから意識してみようと思うのは、、、

世の中イヤなやつばっかりじゃない

ということ。

相手がイヤなやつだという前提をどこかに置いてしまうと、自分を守ろうとします。

で、何かを守ろうとすると、相手からもらえるものはもらって、でもこちらからは何も提供しないで済ませたいという「利用し合う関係」が生まれてしまい、結果関係はギスギスしてつながるものもつながらず、その場で切れてはい終わり。

そんなんで地域の活動が継続していくとはとても思えないし、それで終わりじゃなんだか悲しいなぁと。

世の中イヤなやつばっかりじゃない。

良い人素晴らしい人は近くに必ずいる。

お互いを利用し合わずに、影山さんが著書「ゆっくり、いそげ」の中で言っていた「健全な負債感」みたいなものを交換し合えたらいいなと思いました。

そんなことを信じて活動してみます。

それではー!

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。