ルサンチマンの意味を知れば何者にでもなれる。

人は不平等である

この言葉に、

「は?何言ってんの?『人はみな平等である』でしょ?保育園でそう習わなかった?」

と感じた人は、かなり高い確率で「ルサンチマン」。この記事を読む価値が十分にあります。

 

この記事で言いたいコトはひとつ。

結論
ルサンチマンを克服すれば、理想の自分になることができる

 

ルサンチマンな人は「お金持ちになってはイケナイ」など、自分で自分を無意識にルールで縛って生きています。

なので逆に、自分はルサンチマンであると自覚して克服すれば、自分を縛るルールがなくなり、お金持ちになることだってできる。

以下の順番で解説していきます。

ルサンチマンの意味と使い方

この言葉、さとうみつろうさんの著書『Rei(レイ) 上』を読んでいてはじめて知りました。

「ああこれは自分のことだなぁ」と深いため息と同時に深い納得が起こったんです。

本では「ルサンチマン」を「過激平等主義者」と超訳していて、

権力者などの強者に対して「怨み・憤り・批難」の感情を心の内側に屈折させて持ち、行動では示せないから単なる想像上の復讐で埋め合わせしようとする人
その、行動で示せないで内側にたまった屈折した感情が「人はみな平等であるべきだ」という思想を生み、すべての人を「平等」に向かわせようと活動している人

そんな人のことを「過激平等主義者=ルサンチマン」と言っています。

 

ルサンチマンの具体例

たとえば上司や役員には思っていることを言えず、裏で部下に愚痴を言っている中間管理職サラリーマンとか。

ワイドショーを見ながら「有名人のクセにサイテーね!」とひとりで愚痴るオバちゃん、政治家のスキャンダルを知って「こんなやつが政治家なんて終わってる!」と愚痴るオジちゃん。

ジャイアンに殴られたけど、殴り返すという行動を起こせないからドラえもんに泣きながら愚痴を言うのび太とか。

のび太を見て「かわいそうっ!」と思っちゃうあなたも平等主義者の素質があります。

相手が権力者・強者のために行動で示せないから、愚痴って想像上の復讐で感情の埋め合わせをしようとする人が「ルサンチマン」です。

 

なぜルサンチマンは生まれるのか?

過激平等主義者=ルサンチマンが生まれるのは、幸せの定義を誰かに書き換えられたからです。

お金持ちだろうが、そうじゃなかろうが、その人が一番「やりたいこと」をやれている状態が幸せの定義なのに、それなのに、

  • 稼いでいないから、あなたは幸せではない
  • あなたは結果を出せていないから、幸せではない
  • あなたは結婚していないから、幸せではない
  • ディズニーランドに行ったことがないなんて、そんなの幸せなハズない
  • 友だちが少ないなんて、不幸だわ

などなど…

子どもの頃、ただ外で友達と鬼ごっこしたり、お母さんとあやとりをしたりする、どの瞬間もすべて幸せだったのに、いつか誰かに「違う幸せの基準」を教え込まれ、自分は不幸なんだと感じてしまうような洗脳を受けた。

そして、特に日本では、「平等じゃないと幸せじゃない」という幸せの基準を叩き込まれます。

  • おやつは兄弟仲良く同じ量で
  • お小遣いはみんな一緒ね
  • ケーキはピッタリ平等に切ろうね
  • ピザは全員、同じ枚数食べようね

小さいころの道徳的教育で「平等思想」を徹底的に教え込まれたせいで、大人になるとすべてを同じにしようという思考が働くようになりました。

それが「ルサンチマン」が生まれた理由です。

 

「わたしはルサンチマンだ」と自覚する

文章で書き記すのがちょっと怖いですが…

自分は、

OHNO
想像の中で相手を下げることで「自分は幸せである」と感じようとしている

ということに気づいたのです。

スガシカオさんの『Progress』 の 、

ぼくらは位置について

横一列でスタートをきった

つまずいている あいつのことを見て

本当はシメシメと思っていた

という歌詞に自分が重なって、「分かるわぁ…」「同じように思ってしまう人がいるんだぁ…」と心がじんわりするのは、自分がルサンチマンだからだったみたい。

具体的な例

会社で仕事をしていると、上司の顔色を見てネガティブな部分は見せずにマイナス評価だけは避けて、プラスの部分は大きく誇張して見せるのが上手いヤツっているじゃないですか。

そういうヤツを見ると、

OHNO
あいつはズルい!マイナスな部分もあるんだからそこを評価してもらいたいぞ!

とか思ってしまうんです。

そんなことしても自分の評価が上がるワケではないのに、とにかく相手を下げたくなる。他人の足を引っ張ることにエネルギーを使おうとする。

他人が不幸になれば自分が幸せになれると錯覚している
OHNO
自分はルサンチマンだった!

自分は最強のルサンチマンだったことを自覚しました。

あなたには、そんな経験ありませんか?

 

ルサンチマンを克服する方法

ここまでのまとめになりますが、克服する方法は2つです。

ルサンチマンを克服する方法

1.ムダなことをしていると気づく

2.自分に悪影響しかないと気づく

1.ムダなことをしていると気づく

元ルサンチマン
こんなムダなこと、やめた方がいいじゃん!

「相手の足を引っ張っても自分が幸せになるわけではないんだし、ムダなことにエネルギーを使うのはもうやめよっ」と気づけたなら、もうほとんどルサンチマンを克服できています。

2.自分に悪影響しかないと気づく

元ルサンチマン
愚痴ったら自分をルールで縛ることになるなんて悪いことしかないじゃん!

平等思想から生まれた「怨み・憤り・批難」は、相手が権力者・強者である場合が多く、行動で示せないために自分の内側にたまってゆきます。

そしてそれが「他人へのグチ」に変換されるのですが、それは同時に「○○してはイケナイ」という、自分を縛るルールになってしまうんです。

ワイドショーを見て有名人にルサンチマンを抱いたオバちゃんは、グチることで、

  • 金持ちになるのはイケナイコト
  • 高級ホテルに泊まってはイケナイ
  • 贅沢はイケナイ
  • 不倫をしてはイケナイ

と、 自分自身を縛るルールを次々と生み出しています。

そして、そんなことをしたところで相手は無傷。

その上、(本当は自分はそれらをやりたいクセに)「やってはイケナイ」と自分を縛りつけ、苦しむ。

実は、ただただ「自爆」しているというむなしい現実…

自分に悪影響しかないと気づいて、人はみな平等ではないことを受け入れて、グチるのはやめにしましょう。

 

さいごに

ジャイアンに仕返しをするためにのび太に道具を渡して手助けしていたドラえもんは、のび太をルサンチマンから克服させようとしていたのかもしれません。

愚痴ではなく、具体的な行動で、世界が変わる。

まずは愚痴を言っている自分を注意深く観察しましょう。

もしグチってしまっても、言っている自分に気づければ、それは変わるチャンス

元ルサンチマン
グチってる自分に気づけたら、変わるチャンス!!!

グチをノートに書き留めておくクセをつけるのがいいでしょう。

人は平等ではないこと、他人の足を引っ張るなんてエネルギーのムダだということ、自分をルールで縛るだけで悪影響しかないことを思い出してください。

一緒に、ルサンチマンを克服しましょう^ ^

それではまたー!

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。