photo credit: Ludovic Hirlimann via photopin cc
ノートルダム清心学園の理事長の渡辺和子さんが書いたこの本に良いことが書いてあったのでご共有。
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自分の中に眠っている「良い心」に身を任せて生きる方法です。
引用しますね。
ある小学校の6年になる女子の一人が、次のような詩を書いています。
「王さまのごめいれい」といって、バケツの中へ手を入れる。
「王さまって、だれ?」「私の心のこと」
おそらく、寒い朝、ぞうきんをゆすいでいるのでしょう。冷たい水の入ったバケツに手を入れ、しぼらないといけない時の心の動きが、この詩に表現されています。「いやだなあ」という気持ち、「でも、しないといけない。王さまのご命令だから」という、自分自身との会話。
実は、私たち一人ひとりの心の中にも、この「王さま」は住んでおられるのです。ためらっている私たちに、善いことを「しなさいよ」とすすめ、悪いことを「してはいけません」と制止していてくださるのです。
神の呼びかけは、かくて、電車の中で、高齢の方に席を譲ろうか、譲るまいか、嘘をつこうか、つくまいか、こぼした水を拭こうか、そのままにしておこうかと、ためらっている私たちに、どうしたらよいかを囁いてくださっています。
この「王さまのご命令」に耳を傾け、従って、生きてゆきたいものです。
なにか行動を選択するとき、必ず心の中には善と悪がせめぎ合っています。そのとき都合のいい言い訳を見つけてはラクで傷つかないほうを選択してしまうことが多い。実際私は、お年寄りの方が困っていそうなときに「逆に迷惑かもしれない」とか言い訳をして見過ごすこともありました。
やらない選択を正当化し、殻に閉じこもってしまうのです。無視されたり、感謝されなかったり、実際困っていなくて恥ずかしい思いをして傷つくのが怖いんです。
だけど、心の中に王さまがいると信じて、どちらを選んだほうが良いのかを王さまに聞いてみる意識を持つだけで、本当に「良い」ほうを選択できるかもしれない。そう思うだけでも目の前は良くなっていく気がしてきます。
誰しも必ず「良い心」を持っている。そういう本当に大切だと思うことを常に表現できるかどうかは、心の中の「王さま」に素直に耳を傾ける意識の積み重ねなんだろうなーと思いました。
勇気が持てずに「良い」と思うほうを選択できないとき、自分の中にいる「王さま」の命令に従ってみよう。
あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!