こんにちは!スパイスカレー大好きな大野です。
男子がたまに料理するときって、なんだかこだわりたくなりますよね。
男って、「やる意味」とか「自分にしかできないこと」とか頭で考えて、「オレってやっぱりすごいよな」と思いたがる面倒くさい生き物なんです。
かくいう私も、料理をするときに、材料や道具に過剰にこだわってしまうクセがあるのですが…
こだわってつくったスパイスカレーが「なんか物足りない」と言われた経験があるんです。
こだわりのスパイスカレーの味が物足りない…?
みなさんは、こだわって作ったスパイスカレーが 「物足りない」と言われたときの衝撃、味わったことありますか?笑
何年か前に、彼女のためにはじめてスパイスカレーをつくったときのこと。

と心の中で叫びながら感想を待っていると…
「ん?このスパイスカレー、なんか味が物足りないなぁ…」

混乱と動揺を必死に抑えながら味見をしてみると、たしかに何か物足りない感じがする…
彼女の率直な一言のおかげで、 それ以降、舌が敏感になり、スパイスカレーをより美味しく味わうための「隠し味」をいくつか発見することに成功しました。
スパイスカレーが物足りないときの5つの隠し味
「食材にもスパイスにも作り方にもこだわったスパイスカレーの、この物足りなさはいったい何なのか…」
くやしくて、まずは人間の味覚について勉強しました。
人間の舌が感じる味には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つがあります。
この中の、甘味と酸味と塩味が、スパイスカレーの物足りなさを解消してくれます。
スパイスカレーの特徴に合わせて以下の5つの「隠し味」を追加すると、物足りなさは解消される!ということがいろいろ試してみて分かりました。
バターチキンカレーの物足りなさを補う「ピーナッツバター」

ピーナッツバターは、スパイスカレーにほんのりとした甘味とコクを加えてくれます。
バターチキンカレーの美味しさをさらに引き出してくれる隠し味です。
わたしがよく使うのは、こちらのピーナッツ100%の「ピーナッツバター」。

砂糖など余計なものが入っていないところが気に入ってます。
ただ、存在感があるので、入れ過ぎには注意しましょう。
マッサマンカレーは「レモン汁」と「はちみつ」で完成する

マッサマンカレーはタイカレーで、ココナッツミルクをふんだんに使ったちょっと辛めのしゃばしゃばカレー。
このカレーは「レモン汁」で酸味をプラスすると驚くほど美味しくなります。

ココナッツミルクのコクが強いからでしょうか、酸味が加わると全体の味が締まるんです。
そして、ピリ辛のシャバシャバカレーには「はちみつ」を入れるとさらに美味しくなります。

人間は最初に甘味を強く感じると「好ましい味」=美味しいと感じるようです。
そこにあとから酸味が、続いて刺激的な辛味が少し遅れて押し寄せてくる。
実は、この順番がカレーが美味しいと感じる秘密なのです。
キーマカレーに塩味が物足りなかったら「味噌」をいれてみよう

ウチのキーマカレーは、しいたけをみじん切りにして入れてコクを出します。
そして、味付けには「だし醤油」を使います。
この時点でもうすでに和風テイストなのですが、最後の塩味の調整では「味噌」を使ってさらに和風テイストに寄せていきます。
味噌を使うと塩味を追加できるだけでなく、深みとコクが出ます。
いままでいろんなキーマカレーを食べてきましたが、 ほとんどがスパイスが強いし、辛味が強く、わたしは苦手でした。
「スパゲッティーのミートソースと、世のキーマカレーの中間あたりの、やさしいスパイスキーマカレーをつくりたいなぁ」
と、いろいろ実験していくうちに、「キーマカレーはとことん和風テイストに寄せた方が美味しい」ということが分かりました。(あくまでわたしの好みです)
欧風カレーの豚肉を「梅酒」に漬け込む

ウチでは、ブイヨンベースの欧風カレーには豚肉を使います。
豚肉を「梅酒」と醤油で一晩漬けてマリネにしておくと、豚肉の臭みがほどよくとれて、肉の甘味が増します。
たったひと手間、梅酒に一晩漬けるだけで、上品なカレーに変わります。
【物足りなさを補う上級編①】エスニックな香りをプラス「カスリメティリーフ」
「カスリメティーリーフ」という葉っぱをご存知でしょうか?

フェネグリークという苦みのあるスパイスの葉っぱです。
カスリメティーリーフは、強烈な香りがします。
完成したカレーの上に、ほんの少し振りかけるだけでもう本格的なエスニックなカレーの雰囲気が出ます。
わたしはバターチキンカレーに振りかけることがあります。
香りが物足りない場合は、こちらを使ってみるのも良いでしょう。
【物足りなさを補う上級編②】ホールスパイスをテンパリングして香りづけ
完成したカレーに、後追いでホールスパイスを「テンパリング」して追加すると、それだけでめちゃくちゃ香りの良いカレーになります。
テンパリングとは、ホールスパイスを油で揚げて完成したカレーの中にいれることを言います。

やり方は簡単で、フライパンに油を引いて、その中にマスタードシードやクミンやニンニクなどをいれて揚げます。
そうすると、油にスパイスの香りがうつり、そのフレッシュな香りをカレーにうつすことができるのです。
ひと手間加えるだけで、香り高き本格派カレーが完成します。
【物足りなさを補う番外編】辛みをプラスしたいときは「バードアイ」が超オススメ
辛味を加えるには、チリペッパー(カイエンペッパー)やブラック・ホワイトペッパーを入れるのが一般的ですが、カレー好きの間では有名な八幡屋磯五郎さんの「バードアイ」を使うのがおすすめです。


チリペッパーやブラックペッパーでも辛味はプラスされますが、一緒に香りもプラスされてしまうんです。
それと違って八幡屋磯五郎さんのバードアイは香りが控えめで、カレーの風味をほとんど損なわずに辛さだけを増してくれる、という点がカレーマニアの間で人気です。
バードアイは普通の一味唐辛子の3倍辛いと言われています。
チャレンジするときは楽しいですが、わたしは入れ過ぎるとマジで食べれないくらい辛くなってへこみました…
ご使用の際は注意してください。
でも、辛いの得意な人は絶対気に入ると思います。
まとめ
スパイスからつくるカレーって、実はイメージしているよりも難しいものではなく、手順通りつくれば市販のルゥを使ったカレーよりも断然美味しくなります。
しかも、使うスパイスをちょっと変化させるだけでいろんなジャンルのカレーをつくれるので、自宅でスパイスカレーづくりは超オススメなのですが、、、
味付けや隠し味を知っているか知らないかで、仕上がりが劇的に変わってしまいます。
こだわって作ったのに「失敗」を感じてしまうと、次はなかなかやる気がでなくなってしまうじゃないですか。
なので、スパイスカレーをつくるまえにこの記事が届くといいなと思っています!
スパイスカレーをつくったとき、「なんか物足りないな…」と思ったら、今回紹介した隠し味を参考にしてみてください。
ひと手間加えるだけで、断然美味しくなります。
それではー!