本書では、「未来を形づくる5つの要因」から2025年にどんな働き方があるのか?を予想している。
5つの要因とは、「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「社会の変化」「エネルギー・環境問題の深刻化」である。これらについて1つ1つ思考を重ね、どんな未来の可能性があるかを32の要素に分けて詳細に書いてある。
この本は、誰に対しても当てはまる未来を書いてあるのではなく、現状から考え得る未来を取り巻く要因・要素から、私たちが未来予想図を描くための手助けをしてくれるもの。1人1人のライフスタイルや考え方は絶対に違うので、人それぞれの未来があってしかるべきだ。
未来を取り巻く5つの要因と32の要素をもとに、自分の未来予想図を描くこと、「自分自身の未来ストーリーを描き出すこと」が目の前にある選択肢について理解を深める出発点だと著者は言う。
12年後。私は45歳。不惑の40を過ぎているのだ。
働くことはこの先ずっとついて回ることだと私は思う。何かに当たって一生分の財産を手に入れて、悠々自適に余生を過ごすことは天文学的な可能性だろうし、なにより自分が成長し続けるためには働くということは必要だと今は思う。
だとしたら2025年のその頃、どんな働き方をしていたいか?
どんな仕事が、生きていくため、自分が成長するために必要なのか?
ちょうど自分らしく生きていくために起業しようと考え始めたところ。
「ワーク・シフト」をもとに、マジメに考えてみようじゃないか!という意気込みで始めたいと思う。
これは、きっと長い行程になる。思考するのはとてもエネルギーがいる。
考えないというのは本当に楽なのだと最近つくづく思う。だが、考えないと死んでしまうしきっと後悔するのでしっかり思考しよう。
32の要素から関係の深い事柄を見つける
まず、本書に書いてある32の要素(すべてを書くのはとても大変なので割愛)から、自分と関係が深いと感じる事柄を抽出していく。
自分自身のことを知るために、私が5つの要因で選び取った要素を以下に紹介していこうと思う。
<要因1>テクノロジーの進化
●世界の50億人がインターネットで結ばれる
●知識のデジタル化が進む
テクノロジーの進化は、いつも時間に追われて孤独を味わう「漫然と迎える未来」の暗い側面を生み出す要因である半面、コ・クリエーション(協創)と「ソーシャルな」参加が拡大する「主体的に築く未来」を招き寄せる要因にもなりうる。
最先端のテクノロジーを肌で感じながら、テクノロジーに使われずに「使いこなす」意識を持てば、主体的な未来を築くことができるということだ。
<要因2>グローバル化の進展
●世界のさまざまな地域に貧困層が出現する
優秀な人材が世界を舞台に活躍できるようになるという好ましい影響が生まれる半面、競争が激化し、人々がますます慌ただしく時間に追われるようになるという負の影響も生まれる。
グローバル化の進展は間違いなく進行し、グローバルで生き抜くためには強い競争力が必要になってくる。世界には「レッドオーシャン」が広がり、競争に負ける人間はどんどん蹴落とされていく実力主義の世界だ。私が選びたいのは、レッドオーシャンでの競争で疲弊する道ではなく、「ブルーオーシャン」を見つけて、共生をしながら欲張らずに大切な人達と生きていく道である。
<要因3>人口構成の変化と長寿化
●寿命が長くなる
●ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える
この要因はある面では明るい材料をもたらす半面、暗い側面もある。90歳代や100歳代まで生きるのが当たり前になれば、老後の蓄えが十分でなく、生活の糧を得るために働き口を探さなくてはならない人が増える。移住が盛んになれば、家族やコミュニティが引き裂かれて孤独にさいなまれる人が多くなる。孤独は未来の世界の大きな特徴になるだろう。
私たちY世代(現在30歳代)は老後に年金を受け取ることもあてにしない方が良い。
そう考えると、蓄えを増やすのも必要だが、「生涯現役」という心持ちで、これからの働き方を選択していくことが必要だ。
<要因4>社会の変化
●家族のあり方が変わる
●自分を見つめ直す人が増える
●バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
●大企業や政府に対する不信感が強まる
この要因では、1人1人の行動と選択で結果が変わる余地が最も大きい。一見すると暗い要素のなかに、いくつもの希望の種を見いだせる家族のあり方が変われば、異質なものに対する人々の寛容性が高まる。
大企業や政府に対する不信感が強まり、自分を見つめ直し、バランス重視の生き方を考える。今の自分に大きく重なる部分がある。家族のあり方が変わるというのは、養子縁組や離婚・再婚が増え、多様な人たちと否応なしに暮らすケースが多くなり,伝統的な家族のあり方が当たり前でなくなるということだそうだ。これは多様性を受け入れる器が、成長過程でできることにより、良い影響をもたらす可能性が高いということ。だが、きっと良くない影響もあるはずだと私は思う。
家族のあり方が変わることで起こる影響についてよく考え、自分の今後の行動に反映したい。
<要因5>エネルギー・環境問題の深刻化
●持続可能性を重んじる文化が形成されはじめる
容易に入手できるエネルギー資源が乏しくなるにともない、持続可能性に対する関心が高まり、エネルギー効率の高いライフスタイルが広まって、贅沢な消費に歯止めがかかる。持続可能性重視の文化は、私たちの働き方にも大きな影響を及ぼすだろう。
今は大量生産・大量消費社会からの転換期だ。
欲しいものを買うことに喜びを感じ、そのために働くというスタイルから、本当に欲しいもの・必要なものだけを買い、経験や体験に価値を見いだすスタイルへの転換。これはエネルギーの消費の仕方にも関係してくることだ。早期にエネルギー効率の高いライフスタイルの確立に楽しく取り組めるような意識へと変えることが必要なのだ。
抽出した要素から一つの図柄を見いだす
32の要素から自分に関わりの深い事柄を抽出したら、
1.不要な要素を捨て
2.重要な要素に肉づけをし
3.足りない要素を探し
4.集めた要素を分類し直し
5.一つの図柄を見いだす
という5つの作業をしていく。
最後に出てくる一つの図柄というの、がまさに「自分だけの未来予想図」である。
ここで重要なのは最後に浮かび上がってくる図柄が、自分が納得できて、自分の未来観と共鳴し合う全体像を見いだすことであり、
この最後の作業が終わってはじめて未来に押しつぶされないキャリアを築くために、どのような<シフト>を行う必要があるかが明らかになる。
と著者のリンダさんは熱く語っている。(想像)
この作業については、次回考えながら書こうと思う。
答えがでるまで、自分のために書きながら思考していくこととする。
それでは。