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仕事上、ミーティングをして多くの人と話をして、次にやることを決める場に立ち会うことが多い大野です。
先日、株式会社しごと総合研究所のグラフィックファシリテーション体験会に行ってきました。
2019/1/28(月) グラファシ無料体験会 イベント詳細
ミーティングって難しいよね
ミーティングって難しいなと思うときがあります。
なにか話したいことや決めたいことがあって多くの人が大切な時間を使って集まっているのに、目的を忘れたり、そもそもひとりひとり目的が違ったり目的がない人が紛れ込んでいたりもします。
話をしている途中で脱線したりもします。
脱線話は盛り上がるので、そこから話をもとに戻すのはなかなか大変です。
また、ひとりひとりの意見を大事にしたいと思っていても、ある意味「声の小さな人」の意見はすぐに消え去ってしまう。
たとえば、たったひとりの強烈にやりたいことがある・影響力のある・しゃべりのうまい人の意見によって、ぜんぜんやる気の出ないことのためにがんばらなければならない状況になってしまうこともある。
「ミーティングしよう!」って集まることは超カンタンなんだけど、参加した人が最後に「よし!がんばろう!」って言って行動しはじめられる、意義のあるいいミーティングにすることって結構難しい。
ということで、ミーティングや話し合いの場で起こっていることを分かりやすく見える化することには、いいミーティングをするヒントがありそうだなと思い、参加しました。
グラファシの根っこ
グラファシ講師の「なっちゃん」(山田夏子さん)は、アーノルド・ミンデルさんの教えについて共有してくれました。
人は目に見える「合理的現実レベル」で話をすることが多いのだけれど、それで物事を決めようとすると、頭では理解している・理屈は納得できる、だけど心ではぜんぜん納得していないということが起きます。
合理的現実レベルの下には、言葉で言い表せる「ドリーミングレベル」、まだ言葉になっていない「エッセンスレベル」があって、自分が主体的に動くためには目に見えない部分が重要。
合理的現実レベルで行動を決めると、気持ちや感覚が置き去りになり、本当はまったくやる気のないことをがんばんなきゃいけない状態に陥ったりするんです。
グラファシは「ドリーミングとエッセンシャルをそのまんま鏡のようにグラフィックする」もの。
話しているだけでは目に見えてこない部分を「見える化」して、対話を活性化するツールだ、ということでした。
いいミーティングとは?
会議が終わったあと、ひとりひとりがすぐに動き出したくなっているとしたら、いい会議ですよね。
上に書いたように、グラファシの意味を知って適切に使いこなすことができたら、会議の参加者それぞれが次の行動に主体的に向かえそうだなと思いました。
言葉にならないことをどうやってグラフィックにするの?
グラフィックファシリテーションでは、その場に出てきた言葉を絵や文字で表現していきます。
途中で分からなくなったのが、「言葉にならないその人のエッセンシャルな部分をどうやってグラフィック化するのか?」ということ。
体験会を終えたあともしばらく考えていたのですが、、、
グラフィックファシリテーションとは、
「ファシリテーションによって対話を促し、ひとりひとりのエッセンシャルな部分をドリーミングレベルに引き上げることで言葉にし、それを逃さずに捉えてグラフィック化するもの」
だと理解しました。
対話を促しながらグラフィック化するってスゲーなぁと、時間差でグラフィックファシリテーションのスゴさを感じました。
まとめ
「頭で理解できること」から入るのではなく、「言葉にはできていないけど自分が大切にしていること」から入る。
理論的にいいことではなく、自分にとっていいことを選ぶ。
参加者が自分にとっていいことを選び、主体的に行動しはじめる。
そんなミーティングは「いいミーティング」ではないでしょうか?
ぼくには「みんなの前で絵を描くのが恥ずかしい」って気持ちがありますが、簡単な絵なら描けるし、文字を書くことにはそこまで抵抗がないことに気づきました。
まずは次のミーティングで、その場で話し合ったことを簡単な絵と文字でグラフィックにしてみることから始めます。
ちなみに、以下はグラファシ講師の山田夏子さんのことがよくわかる英治出版さんの記事です。
グラフィックファシリテーションに興味のある方は、本格的に学べる講座も開催されているみたいなのでチェックしてみてね。
それではー!