2016年1月に1周年を迎える、上田のまちのおしゃれな本のあるカフェ「NABO(ネイボ)」。
思い返してみれば、今年(2015年)の夏にトークイベントの打合せで初めて入って以来、「本の町うえだ」のプロジェクトに参加させてもらったり、妄想ミーティングに参加したり、「ゆっくり、いそげ」の影山さんトークイベントや「岩木遠足」の豊嶋さんのイベントに参加したりしながら、気づけばネイボにお世話になりまくっています。笑
前はあんなに入りにくかったのに笑、今は抵抗なく、スッと入れる心地よい場所になりつつあるネイボですが、ぼくは「NABO(ネイボ)」の意味をこの前知りました。デンマーク語で「隣人」なんだそうです。
人間は隣人を無意識に欲している
「隣人」についてちょっと考えてみます。
車に乗ってどこかに行くときも、仕事の都合で日本各地に行ったときも海外に行ったときも、テレビを見ていても、いつも思うことがあります。それは、ほとんどの人が何の疑問も持たずに、住む場所に隣人の存在を求めているということ。たいていの人は隣人に気を使いたくないから、独立したくて家を建てるんじゃないかなと思うのですが、家を建てるところは決まって密集しているのです。面白いですよね。
きっと利便性も考慮してのことだと思うのですが、その流れからしても自然とより密集していく方向になります。
東京にたくさんの人が集まっていることを考えるとわかりやすい。
ほとんど無意識に、自然の流れのように、人は集まって、肩を寄せ合って生きているんです。表面上はそうは見えません。現代は、人は1人で生きていけるんだ!と勘違いしてしまいがちな悲しい世の中。
隣人は本来、ただいてくれるだけでとても温かく安心する存在なハズ。
だけど世の中がこれまで向かっていた方向は、そういう無意識で当たり前で誰もが望んでいることとは真逆だった。だから今、何かがおかしくなってて、それに気づき始めた人たちが変化を起こそうとしているんじゃないかと思えてきます。
あなたなら、隣人に何を望むか?
確か聖書に隣人がどうとかいうフレーズがあった気がするので調べてみました。
ちょっと壮大ですが、拝借させていただきます。
あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい。
隣人を愛することは、人間の実際の姿である自分中心の生き方の正反対を示す姿なのです。
自分中心でない生き方が、私たち人間にとって可能であることを示しています。
隣人ってなかなか選べないですよね。「あの人が好きで、隣の家に住みたいから、あそこに家を建てよう!」なんて人はぼくは聞いたことありません。でももし隣人が選べるとしたら、何を望むでしょうか?
「こんな人だったらいいな」「あんなことしてくれる人なら最高だな」なんて自分勝手な妄想が浮かんできますが、別に隣の人だからって何でもやってくれるわけではありませんよね。
ないモノねだりをしまくって期待して、そうでないからと言って勝手に失望するのではなく、リアルに隣人にどうあって欲しいかを考えてみると、、、ぼくは刺激的な人や面白い人ではなく、「安心できる人」「自然体でつながっていられる人」を望むんだろうなと思います。
NABO(ネイボ)はどんな隣人なのか?
冒頭にも書いた通り、最近ネイボに行く機会が増えているのに加えて、参加させてもらっている「本の町うえだ」プロジェクトの関係で、そこの店長さんやネイボを運営している上田市のバリューブックスという会社の役員さんとお話する機会があるんですが、バリューブックスやネイボの想いがまた素晴らしいんですわ。
バリューブックスは中古本の買取り・販売を手掛ける会社で、アマゾンでの販売数が日本のトップクラスなんだそう。で、なんでそんなに大きくなれたかたと言うと、「より多くの人たちに本を届けたい、多くの人の生活をより良く豊かにしたい」という想いがあるからなんだと、ぼくは話を聞いてて思いました。
で、そのためにはまずは「自分たちのいる地域(長野県上田市)の人たちに良い本を届け、上田のまちの人たちの生活をより良くしたい」という考え方を持ち、ネイボは上田のまちの人たちとの接点を生むために生まれたようなのです。んーなるほど、、、
そうやって話を深めていると、
「移住してきた右も左もわからない人のために存在していたい」
「困ったことがあったときに頼りになる存在でいたい」
「一緒に課題に悩み、一緒に答えを見つけていける存在でありたい」
というような想いがネイボにはあるというのがわかってきました。
そしてさらに話を深めていくと、
「まちの人たちを応援・支援するネイボ(隣人)でありたい」
と。
この言葉は、ぼくの心にクリティカルヒットを与えましたね。良い意味で。笑
何かを代わりにやってもらっても、うまくいくのはその時だけです。
途中でいろんな苦労をしながら、たくさん失敗しながら、最後は自分の足で地面を踏みしめたい。
でも、最初からみんなそんなにうまくいくワケがないんです。
それができるようになるのは、成長の過程で、見守ってくれて、応援してくれて、支援してくれる人がいるからなのです。
まちに、応援・支援してくれる隣人がいたらどんなに心強いことか。
そんなネイボも始まってまだ1年だそうですから、苦労もあるでしょうし、理想通りにいかないこともたくさんあるとは思います。でもそんな想いを持って運営されていく場を、こちらもますます応援したくなりました。
まとめ
バリューブックスの役員さんとネイボの店長さんとお話しているときに、「年賀状用の写真をネイボで撮りたい」と言うとある夫婦がやってきました。年賀状の写真にネイボを使うだって?と、それだけでもビックリだったのですが、さらに奥さんが言った言葉が驚愕でした。
「引っ越しも考えてたりするんだけど、ネイボが遠くなるから引っ越せない。」
なんですと!笑
そんなに好いている人がいる場所なんだ、、、となんか感動してしまいました。いやーすごいなぁ~、、、
これこそ、ネイボがまちの良き隣人として存在している証です。どんな理由にせよ、誰かに愛されていることは間違いないということを目の当たりにしました。
そんなネイボは2016/1/10で1周年を迎えるそうです。
この投稿を見ると、パーティーが開かれそうな予感がします。要チェックですやん!
本日の、赤須翔さんによる作詞作曲ワークショップで、すばらしい曲が出来上がりました!
タイトルは
「上田のブックさん」
1/10日の、ネイボ一周年で披露できればいいなあと思っています赤須さんのまとめ力がハンパなかったです!
時間かなり延長…Posted by nabo Books&Cafe on 2015年12月6日
ネイボは、人が集まってつながって、日々の生活を楽しく豊かにしていく場所。
そんなネイボを支えているバリューブックスは、上田になくてはならない存在になりつつあるのではないかと思いました。
それではー!