子どもは大人じゃないんだから、大人しくなんかできないでしょ?
その通りです。子どもが大人しくしていたら気持ち悪いわ!とぼくは思っています。
ですがそうも言ってられない状況もありますよね。
もうすぐ弟の結婚式があるんですが、ウチの奥さん、子どもたちが暴れて台無しにしないか心配で心配で仕方がないみたいなんですよ。
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ぼくはそういうところにまったく気が回らないんです。いつも「まあ別になんとかなるでしょ?」的な感じで、何か問題が起きても「しょうがないでしょ!子どもなんだから!」と考えることすら放棄して言い訳をします。
ただ漫然とその日を迎えるのではなく、心の準備をすること
でも、うちの奥さまのご指摘でハッと気づきました。
よくよく考えてみると大事な結婚式でウチの子が皆さんにご迷惑を掛けて、せっかくの良き日が嫌な思い出になってしまったら弟夫婦にも、参加されたすべての人たちにも申し訳ない、、、
そこで、「じゃあルールだ!」と考えたワケです。
ルールをつくって、それを破ったらもう本気で怒るからな!と言っておけばで大人しくしてるだろう….
ってアホかよ!って感じですよね笑。
自分がルール嫌いで、ルールに従えって言われたら全然楽しくなくなるくせに、何考えてんだ。
力でねじ伏せて大人しくさせるというのはやっぱり違います。
素晴らしい日に立ち会うのはウチの子どもたちだって同じです。みんなの心に良き思い出として刻まれる大切な1日になることがベストです。
誰かの犠牲の上に、誰かの喜びが成り立つ世界なんて魅力ありません。
ではどうするか?
やはり「そうしたいから、しているんだ」という気持ちを引き出すためには、「問い」を投げかけて自分で考えてもらうしかありません。
あとは、自分の子どもたちを信じてその日を迎えるだけです。
うまくいくかわかりませんが、ぼくの問いと対話による「大事なものを両立させるチャレンジ(いまは仮説)」をシェアします。
1.「ところで、結婚式には何しに行くの?」
まずこれです。今朝試しました。
なぜ結婚式に行くのかを考えてもらうんです。
「結婚式行くのが当然、というか行かなきゃいけないって思ってるかもしれないけど、別に行かなくてもいいんだぜ!」って感じで問いかけます。
そしたら「お祝いするため!」と言ってくれました。
んー素晴らしい!
そうですよね。結婚式を挙げる二人の新しいスタートをお祝いしに行くのです。
なによりもまず先に、一番大切な目的が言葉として出てきたのが嬉しかったです。
2.「お祝いの気持ちって、どうしたら伝わると思う?」
お祝いをするために結婚式というものに出席するのであれば、ではどうやったらお祝いの気持ちは伝わるのでしょうか?
人間は様々な表現方法を持っています。表情、態度、言葉、歌、ダンス、文字、文章、絵、、、などなど。
目立つことをするのが一番分かりやすく伝わる気がしてきますよね。余興をしたり手紙を送ったりスピーチをしたり。
直接おめでとうと言うことが最もポピュラーで伝わりやすいかもしれません。
だけど、もっとハードルを落としていいんではないか?
「お祝いしたいという気持ちでその場にいる」というだけでいいじゃん!って思うんです。
何かをしてあげないと、お祝いしたことにはならないんじゃないか?と他人の目を気にすることはないのです。
良き日に良き空間を幸せな気持ちを持って共有したというだけでいい。そこからにじみ出た見えない想いが、その人のお祝いの表現になる。
「お祝いの気持ち、どうしたら伝わると思う?」と問いを投げかけてみるといろんな答えが返ってくるかもしれませんが、子どものすべての意見と考えを受け止めて、幸せな気持ちでその場にいれば良いと伝えられればいいのではないかと思うんです。
3.「結婚式を挙げる2人と参加した人をどんな気持ちにさせたら成功だと思う?」
何のために結婚式に行くのか?お祝いの気持ちはどうやったら伝わるのか?を考えたら、最後に「自分たちにできること」を確認したいですね。
冒頭にも書いたように、この良き日を素晴らしい時間を共有する人たちが、「今日という日があって良かった」と幸せな気持ちで帰ることができたら結婚式は成功だと思いますし、その成功は参加する人たち1人ひとりの行動にかかっているんだ、ということを子どもたちには伝えたい。
そのために、相手の気持ちを考え、自分ができることは何かを考える問いが必要。なので、
「結婚式を挙げる2人と参加した人をどんな気持ちにさせたら成功だと思う?」
最後にこんな問いを投げかけてみたいと思っています。
まとめ
何日かに分けて問いを投げかけ、じっくりと対話していくことが大事だと思っています。
短期決戦で臨むと、ブレて自分の目的だけ達成する方向へと向かっていく。大人はみんな、わがままで自分勝手で弱い。
でも、この対話がうまくいけば、問いについて自分で答えを出すことができるので、自分の中からお祝いの気持ちが湧き出て、それを伝えるための行動や態度はどのようなものであるかを考え実践してくれるのではないかと思っています。
相手の気持ちを誰かの犠牲の上で尊重するのではなく、みんなが笑えるために自分ができることは何か?を考える。
相手をコントロールして思う通りの方向へと導き行動させるのではなく、その人を信じて問いを投げかける。
投げ出さずに考え、ブレずに行動する力を養うキッカケを、ウチの奥さまにいただきました。
結婚式当日は、「今日という日があってよかった。」と多くの人が思えるような日になるように、自分にできることをしたいなと思っています。
それではー!