「おもてなし」ができる人とできない人の差。

 

昨年から、元リッツカールトン日本支社長の高野登さんが塾長を務めている「信州おもてなし未来塾」という講座に参加しています。

2018年1月の未来塾で高野さんが紹介していた日経ビジネス1月号、タイトルは「おもてなしのウソ」。

写真は、日経ビジネスオンライン「おもてなしのウソ」より。

この言葉と、これまでのおもてなし未来塾の講義で、おもてなしができる人とできない人の間にある「差」について考えてみました。

 

おもてなしに大切な3つのこと

約1年間、先生方の講座を受けた中で、印象に残っている、かつ、ぼくの行動を変えた言葉は以下の3つです。

①相手がどのように感じるかをコントロールすることはできないが、自分がどうするかはコントロールすることができる

②正しいサービスは生産と同時に消費される

③相手に心を通わせることが大切

この3つを深く理解して行動している人は、日本人の文化であり魂である「おもてなし」を、日々高いレベルで実践している人だと思います。

 

おもてなしは(まだ)人間にしかできないこと

「おもてなし」は、いまのところAIには実践することができない、人間にしか実践することができないこと。

2045年にくるであろうとされているシンギュラリティ(コンピュータが人間の知性を超える技術的特異点)を迎えたとき、自分の仕事はどうなるのだろうか?と心配になることもある。

(写真:”「シンギュラリティに対する3つの誤解」ロボット×AIの進化で仕事はどう変わる? ロボット事業をやってきてわかったこと“より)

けど、「自分にしかできないことを実践していくんだ!」と覚悟して毎日生きることしか、ぼくにはできません。

「自分にしかできないこと」の中に、日本に生まれて、日本人の両親に育てられ、日本人として育ったぼくとしては、「おもてなし」を入れておきたいと思っています。

 

おもてなしを実践するためにやるべきこと

おもてなしが大事だと思ってみても、ものづくりが大事だと思っていても、表現活動が大事だと思ったとしても。

自分にとっての大事なことがわかったとしても、続けられないことだってあります。

現代社会で生きるぼくたちは、仕事に、人間関係に、疲れることがある。

うまくいかないことがあれば、イライラしたり、怒ったり、悲しんだり。

沈んだ気持ちを落ち着けるために、ギャンブルをしたり、快楽を求めたり、爆買いをしたり、暴飲暴食をしたりして、バランスを取ろうとする。

浮き沈み、急上昇急降下を繰り返して、自分で自分を傷つけたりアメを与えたりしながら、1日1日を生きていたりする。

そうやって毎日、気持ちの乱高下を続けながらもなお、自分が大事だと思ったことを続けることはとても大変で難しいことですよ。

だから、自分にとっての大切な仕事をするために、貴重な時間を大切に過ごすために、まずはじめにやんなきゃいかんことがある。

そして、これができているかできていないかが、ウソ偽りのない「本当のおもてなし」を実践できる人とできない人の「差」。

それは、、、

「自分自身をおもてなしできているかどうか?」

ではないかと。

 

まとめ

自分自身をおもてなしできている人は、本当のおもてなしを提供できるようになれる人

だと思います。

仕事で人におもてなしを提供して、毎日疲れ切って、自分で自分を傷つけてしまうのならば。

辛い思いから生まれる行動であり、継続も難しい。

おもてなしという言葉を使って、自分の主張を押し付けて、本当は相手が納得いっていない・心地よさを感じていないのであるならば。

または相手のことを知ろう・気づこうと日々内省を重ねていないのであれば。

おもてなしについて考えを深められていない、相手に心を通わせていない結果の表れ。

これらは、自分自身をおもてなししたことがないから起こることであり、「ウソのおもてなし」ではないかと。

とにかくまずは「自分自身をおもてなしできているか?」を確認しよう。

それではー!

 

 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。