2015年夏に、家族で能登島に行ってきたんですよ。
みなさん能登島に行ったらやっぱりのとじま水族館に行かなきゃいけませんよ。
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のとじま水族館は、まず一番はじめに見るドデカイ水槽がおそらく売りです。
幻想的な雰囲気を醸し出す演出の中に見どころであるジンベイザメが悠々と泳ぐ姿を見ることができます。
いやー、美しくて幻想的で、最高に癒されましたわー
どの水族館にも必ずあるイルカショー
水族館と言ったらやっぱりイルカショー。
能登半島は野生のイルカを見ることができるスポットもあるそうで、いつもより期待してイルカショー観賞に望みました。
たしかに、たしかに素晴らしいショーだったんです。
イルカがあんな風に動けて、あんなことやこんなことできるなんてビックリですわ。
でも、そのショーを見ている最中、ちょっとした違和感を感じたんです。
イルカが芸をする理由
ショーの最中、イルカたちは人間が望む動きをするかわりに、いつもはこんなにもらえねーだろと思えるほど大量にエサを与えられています。見ているともう常に口の中にポイポイ入れられている感じ。でもそれがあるからイルカは動くのです。
目的・理由(この場合ご褒美をもらうこと)がないとやる気は生まれません。これは人間も一緒です。
で、面白かったというかむなしかったのは、ぼくたち観客はイルカがジャンプしたり、予想だにしない動きをしたときに、驚嘆と感謝の意味を込めて盛大なる拍手を送ります。なんかそうしなきゃいけないと言うよりかは、自然と体が動いてしまう感じです。
それほどまでにショーで観るイルカのパフォーマンスは素晴らしいのです。
でも、イルカは人間の拍手になど影響されません。
人間であれば気分が良くなり、モチベーションにつながるかもしれませんが、イルカのモチベーションは「エサ」と「怒られないこと」です。非日常的なエサがもらえるから一生懸命がんばっているだけ。
そう考えると、なんで人間は拍手をするのだろうか?と疑問に思えてきます。
拍手は相手を讃える行為。自然に出てしまったとしたら、誰を讃えるためにしているのか?
当然パフォーマーのイルカでしょう。調教した人間ではありません。
観客は、伝わらない相手、望んでいない相手に、本気の拍手を送っている。
おそらく人間側は、伝えるために拍手しているわけではなく、心から感動した結果の表現なのでどうってことないのですが、なんか滑稽で、そしてむなしくなりました。
イルカショーの裏にある驚愕の事実
これは知り合いから聞いた話なので「ほんまでっか!?」という気持ちで聞いて欲しいと思います。真実を知りたければ自分で調べてください。あくまで参考として、考えるキッカケとして捉えていただけると幸いです。
イルカショーに出ているイルカは追い込み漁で捕獲されるそうです。追い込まれたイルカの中で一番活きの良いのが水族館へと売られていきます。イルカだってストレスを感じます。やりたくもない芸を覚える心理は人間と同じです。
人間よりも頭がいいんじゃないかと思えるくらい素晴らしくも不思議な生き物であるイルカも、力には敵わない。
エサとムチを見ながら生活する水族館のイルカは、早くて数か月、平均で7年くらいで死んでしまうそうです。ちなみに野生のイルカの寿命は30~35年と言われています。
イルカショーの裏側を知らずに感動している人間の残酷さ
ぼくらはその背景に何があるのか、まったく知らずにショーを見て楽しんでいます。
無知ほど残酷なものはない。能天気な拍手ほど残酷なものはありませんね。
イルカの不思議な能力
知らなかったのですが、調べてみるとイルカってやっぱり不思議な能力を持っているようです。
例えばイルカは、健常者と自閉症の人の違いがすぐにわかるようで、自閉症の人が水に入ると何かを感じて急におとなしくなるそうです。で、そんな優しいイルカと触れ合った自閉症の人は、自発的に行動をし始めた、という事例があるそうなんです。
<参考記事>イルカセラピーとは
まとめ
イルカは、人間を癒す一面を持ちながら、人間の喜びや驚きのために消費されている一面も持っています。
世の中には知らないことがたくさんあり、ぼくにも無意識にしている残酷な行動がたくさんある。
すべてを知ることはできないし、知ったところで何かを変えられるわけでもないかもしれませんが、知ってしまったことについてアンテナを張り、自分のできる範囲でほんの些細なことでも何か行動してみる。
それが集合して社会が少しずつ良くなっていくのではないかと感じた次第であります。
それではー!