最近やたらと「うさぎ」に遭遇する。
2016/6/3の朝、泊まっていた東京の弟夫婦の家を出て浦和に向かった。
浦和のソウルフードで有名な「スタミナラーメン」を食べさせてくれる「娘娘」に行くために、ぼくのお師匠であり友人である素敵な人と浦和駅で待ち合わせをしていたのだ。
娘娘も何店舗かあるのだが、本家本元のスタミナラーメンを食べさせてくれるお店があるのだ。
その話はまた今度しますのでこうご期待。
浦和
待ち合わせの時間は10:30だったのだが、7:00に家を出たのでかなり時間があった。
すると弟から、「ここに行ってきたらどうか?」というありがたい提案をいただいたので行ってみた。
調神社(つきじんじゃ)
お米を運ぶ時に鳥居が邪魔にならないように、と無くしてしまったという説が有力なのだそうだ。なんとも合理的な判断。
ぼくがこの時着ていたTシャツの柄に「うさぎ」が描かれていたのも何かの偶然かもしれないと思った。
ディズニーランド
で、次の日。自治会のツアーでディズニーランドへ。
何も知らずに行ったら、、、
だった。
イースターという、イエス・キリストの復活祭にちなんで、たまごとうさぎなのだそうだ。
「うさぎ」はなんなのか?
気になったので調べてみた。
どうもうさぎには、野うさぎと穴うさぎがいるようだ。
野うさぎの特徴は、
・頭より長い耳
・長い前肢
・野山に棲み、巣をつくらない
・単独で行動する
・時速80kmで走る
・アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米と広域に生息
一方、穴うさぎは、
・穴を掘って巣をつくる
・集団で生活する
・耳と前肢は比較的短い
・足が遅く、穴に隠れる
・ヨーロッパ、北アフリカにしか生息しない
と、同じうさぎでも相対する存在である。
その他わかったのは、
・古代ローマ時代に穴うさぎは本格的に家畜化された
・日本に16世紀にオランダからもたらされた
・明治初期に飼いうさぎブームに
・小学校や農家で飼育が奨励され、1940年代120万羽となり、日本はうさぎ飼育世界一になった
ということである。
忘れてはいけないこと
ここで知っていなければならないのは、近世から日本の歴史に姿を見せる馴染みのある「飼いうさぎ」は日本の在来種ではないということ。
日本の昔話に登場する、日本文化を象徴するうさぎは「野うさぎ」であり、月でお餅をついているうさぎも野山をたくましく駆け回る「野うさぎ」なのだ、ということ。
江口洋介、酒井法子、福山雅治、山本耕史が出演していた「ひとつ屋根の下」で、酒井法子が演じていた「小雪」が「うさぎってね、寂しいと死んじゃうんだよ」のうさぎは、日本文化に馴染みのある「野うさぎ」ではなく、飼いうさぎとして迷い込んだ「穴うさぎ」のことなのである。
あなたは野うさぎか穴うさぎか
野うさぎには自由と孤独に負けない強さを感じる。
でも、野うさぎ本人はそんなことを気にしていない。ただ懸命に日々命を燃やして生きているのだろう。
穴うさぎは臆病で神経質。寂しいと死んでしまう。
集団の中で疲弊しながらも、自分だけの巣(居場所)をつくって、なんとか毎日を生きている。
不思議の国のアリスで、アリスはうさぎに誘われて穴の中に広がる不思議な世界に迷い込む。
ぼくらはどちらのうさぎに誘われて、いまここにいるのだろうか?
ぼくやあなたは、穴うさぎのように「みんなと一緒だから寂しくないんだ」と自分をごまかして「飼われる」運命をたどるのか?それとも、野うさぎのように力強く自立をするのか?
さらにぼくたち人間という生き物は、自立の先に、周りの人たちと「分業」しながら成果を最大化し、住む世界をより良くしていくことができる生き物。だとすると、どちらを選びたいと思うのか?
まとめ
「不思議の国のアリス」を書いたルイス・キャロルは、物語に出てくるうさぎを
アリスの持つ「若さ」「勇敢さ」「健康さ」「目的に対する迷いのなさ」との対比
を意図して生み出したそうだ。
ぼくら日本人の「本当の力」を引き出すのは昔話に登場する、月に住む、巣をつくらずに単独で行動し、野山をたくましく駆け回る「野うさぎ」の誘いだろう。それが確信に変わるとき、復活のお祭りが始まるのではないか。
「迷っている場合ではない。心のブレーキを外して、さっさと行動しろ。」
と月のうさぎに言われている。
ディズニーランド、楽しかったです笑。
それではー!