ほとんどの人は、心のなかに「黒いモノ」を持っています。それは、例えば疲れ果てているときに、イライラしたりムカついたりする気持ちの大元のようなもので、刺激されるとムクムクと成長しはじめ、ときたま抑えきれずに自分という皮を破って出てくることがあるのです。
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「黒いモノ」をぶつける相手を常に探している
それは、そんなにたくさん心の中に溜めておけるようなものではないので、本当は出したくて仕方がないのです。
でも、出せる相手というのは限られていて、日常のほとんどのシーンで「黒いモノ」の成長を抑えつけ、心の中に溜め込みます。
他人に迷惑をかけてはいけないと教えられてきたし、なにより嫌われてそっぽを向かれ、評価を下げられたり孤独になるのが怖いからです。
溜め込んでいるひとは、これをぶつけることができる相手を探しています。
出して、ぶつけて、なすり付けることで、自分の「黒いモノ」が少し減ったような気分になってスッキリするのかもしれません。
「黒いモノ」をぶつけられる相手は限られている
その感情をありのままぶつけられる相手というのは、嫌いなやつかどうでもいいと思っている人、あるいはとても近い存在・信頼できる人です。どちらにも共通しているのは、「黒いモノ」をぶつけて、相手がどう思おうと、自分が傷つきにくいということ。
ぼくは「黒いモノ」が溜まってくると、それを一番近い存在である奥さんにぶつけているということに最近気づきました。それは奥さんも同じようで、ぼくに向かってぶつけてくるときがあります。「黒いモノ」が溜まってきている自分や相手に気づけるようになったんです。
溜まってきて我慢できなくなるタイミングが同じだと最悪です。
お互い「黒いモノ」を減らしたくてぶつけているのに、向こうからも「黒いモノ」が飛んでくるのでまったく減りません。
なんかむしろ最初より多くなってしまうケースもあります笑。
「心の平穏」の保ち方
「黒いモノ」を生み出し、誰かに投げつけて減らしながら、なんとか自分の「心の平穏」を保って生きていく、というようなサイクルを持っているところにそもそもの間違いがあります。
「黒いモノ」を生み出さない方法を考えなければなりません。
それが生まれる瞬間を捉えるのです。
大抵の凡人は、自分の存在を否定された時や認めてもらえないとき、そのままの自分でいられないようなときに、その「黒いモノ」が生まれてきます。そんなときどうすればいいか?
答えは簡単。
ただただ、自分を大切にすればいいのです。
周囲の評価や世間の目を振り払い、外乱に惑わされずに自分で自分を受け入れてあげればいいのです。
それができないから「黒いモノ」が溜まり、一番信頼できる相手にぶつけなければ自分を保てないというサイクルが回りはじめてしまうのです。
まとめ
いままで、近いから言えることがある、それが言えるから大切な人なんだ、みたいな歪んだ理屈を持って生きてきたような気がしますが、それは自分を保ちたいというだけの虫のいい屁理屈だったということに気づきました。
一番信頼できる近くて大切な人と「黒いモノ」を交換し合う生活なんて最悪です。
大切な人とはポジティブでさわやかで心地の良い気持ちを交換し合いたい。
そのために、まずは自分を大切にし受け入れるところが出発点。
「自己中だ!」「わがままなだけ!」などの世間の声に耳を澄ませる必要などありません。
その先に感じる、心地良い風を信じて行動しようじゃないか。
それではー!