【モンテッソーリ】「遊び」を「仕事」にすることが、子どもを成長へ導くカギ。

 
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photo credit: Leo Hidalgo (@yompyHERE) via photopin cc

 

 

この本で学んだことをシェア。私にとっては子育てについての驚きの話が詰まっています。
 

 

すべての活動を遊び的にすることは理性的ではない。そう考えることは、幼児期の教育を裏切り、子どもを誤らせ、そればかりか「遊び」そのものの本来の意味をも変えてしまう。

 

これ、フランスの文部省の幼児教育の指針だそうです。
 
幼児教育では自由に「遊ぶ」ことが重要だと理解していました。しかし、フランスの文化から生まれた指針からも、モンテッソーリの考え方からもわかるのは、単なる「遊び」と「自分をつくる仕事」をしっかり区別しているということ。単なる「遊び」では子どもの成長にはつながらない、ということです。

 

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そして以下は、カイヨウというフランスの哲学者の言葉。

 

遊びは何よりもまず自由な行為であり、遊ぶ人は自発的に自分の意志で遊びはじめるし、好きな時に「もうやめた」と言って立ち去ることのできる、自由で任意の活動である。

 

自分の自由な意志で始められる楽しいもの、そして好きなときに「もうやーめた」と言って簡単にやめることもできるもの。それが「遊び」です。
「もうやーめた」と途中で投げ出すことのできる「遊び」だけでは成長できない、ということです。

 

 

そしてそして、

 

子どもが内面から良い方向へ変わるのは、「自分の意志で始めた」ことを持続して行い、途中で投げ出さないで全力をつくして乗り越え、「わかった」とか「できた」という実感を味わったときです。

 

と、この本の著者の相良敦子さんは書いています。

 

 

子どもは「自由に選んだ」ときだけ「何度も繰り返し」、その時に「集中」していくそうです。
 

自由に選ぶ
→繰り返す
→集中する
→充実感や達成感をもって終わる

 

マリア・モンテッソーリいわく、この「活動の周期」を踏みしめると、子どもは安定し、友達に寛容になり、素直になり、自分をコントロールする力が出てくる。そして自信や自己価値観が生まれ、道徳性が芽生え、自立の程度を増すそうです。

 

思うに「活動の周期」とは、単なる「遊び」だけではなく、大人の知っている「仕事」だけでもありません。「遊び」と「仕事」が混ざり合った状態とも言えます。

 

0歳から6歳のうちにこれらの経験を何度も踏むことで、人間の「本来の善さ」が現れると言っていますが、これは子どもだけではなく大人にも当てはまるんじゃないかと思います。

 

遊びも仕事も知っている大人は、それらを切り分けてしか考えられない場合が多いですが、いかに融合させるかというのを考えることは、いつの時期にも大切なことで、それこそ継続的に人が成長していくカギなのだと思います。

 

あなたの人生の文字盤が見つかることを願っています。
それでは!
 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。