先日、松井博さん@Matsuhiroという、元アップル社シニアマネージャーまで務めた人の一連のツイートを読んいたところ、スケールは違えどまさに今、私が考え悩んでいることにリンクしていて、頭がスッキリしたのでちょっと紹介してみようと思います。これは私の尊敬する先輩ともメールでやりとりしたことも重なっており、私にとってはとても重要な思考でした。

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まずは、その時の重要ツイートをピックアップ。
あ〜。なんか通じてない気がします。利益追求(どう売るか)、理念(感性の部分)、徹底した理詰めのアプローチ(理性)ってどれも同じくらい重要で、夢があれば、みたいなのは全然違うと思いますよ。@luckyherenow
— 松井博/Hiroshi Matsuiさん (@Matsuhiro) 2013年5月10日
理念が高尚なら利益は二の次、という会社じゃないんだよな、アップルって。両方ともとっても大事。アップルらしさにこだわりつつ、必死に利益を上げる。
— 松井博/Hiroshi Matsuiさん (@Matsuhiro) 2013年5月10日
利益が大切ですよね。やりたいことやるには儲けがいる。利益→やりたいこと→更なる利益→やりたいこと という循環 “@matsuhiro: 自分で起業した経験でも、夢を実現するための手段や利潤確保の法方程式は一番最初から必要。なんか夢が一番大事って…@luckyherenow“
— 先輩薬剤師さん (@usenpai1) 2013年5月10日
このお金か理念かの話、もう飽きた。つまるところ言いたいのは、利潤の追求は企業の重要な機能。やりたいことをやろうとおもったら金もいる。夢もいる。適切な手段もいる。3つ揃わないと廻らない。どれが先だっていい。
— 松井博/Hiroshi Matsuiさん (@Matsuhiro) 2013年5月11日
自然界では強い生物が弱い生物を食って生きている。人間はその食物連鎖の頂点。さらに、より強い人間は弱い人間を食い物にしている。善し悪しは別にして、人間とはそのような生き物。
— 松井博/Hiroshi Matsuiさん (@Matsuhiro) 2013年5月11日
人間は食物連鎖の頂点にいる生き物。その中のまた頂点に位置する成功した起業家が「お金よりも名誉よりも夢!」なんていう素晴らしい人だと思うのはナィーブ過ぎる。
— 松井博/Hiroshi Matsuiさん (@Matsuhiro) 2013年5月11日
で、尊敬する先輩の言葉
「資本主義」って言う枠組みの中で、その本質である「金儲け」と、一方そこに生きる人間の本質である「人はパンのみにて生きるにあらず」と言う相反するとも思えるようなことを統合し昇華させることは私の人生で目指したもの。
「志」と「金」は対極のところに在るけど、言ってみれば時計の12時と6時みたいな位置関係でね、どちらが優先するというものでもない、クルクル巡るものでしょう。で、「志」が「金」を産み、「金」が「志」を産むと言うスパイラルなサイクルを可能にするものが「仕事」だよね、いわば時計の文字盤。
これまでの教育や人間形成の過程で、私は「金」はどこか「汚いもの」で、「志」は「美しいもの」みたいな偏見とか先入観を根強く持っていることをなんとなく自覚しています。私はお金の話を堂々とはしませんし、本当は興味があるのにお金に興味のないフリをします。それはどこかで「お金」にがっついているのは「恥ずかしい」的な考えをもっているからです。
そして、さらに言うと「お金よりも志」という言葉に「そうだよな~」と深い共感を示す人が私も含め、非常に多いと感じます。
(お金に限った話ではありませんが)私たちはどこかのタイミングでそういう表面的な偏見や先入観を「常識」として受け入れてきた。だから今こんなに得体の知れない違和感に襲われるのです。
それがどこから来たものなのか?というこにとも興味があって紐解いてみたいのですが、優先すべきはこの先入観を受け止めて、この先の行動にどう反映していくかを考えることです。
「志」だけでは食えない、「お金」だけでは悲しい。
つまり、
「生きていくことはキレイごとではすまされない」という認識をした上で、「自分の中にある志」を大切にする。
「お金」と「志」のサイクルの回し方を見つけると、さらに大きな志を実現するために、もっとお金を稼ぐことにつながっていく。「仕事」が「お金」と「志」をよりバランス良く、自分の思い通りに正確に時計(人生)を回していく…
ということです。
志とお金をどうやって両立させ、回していくか?どちらか一方ではなく、二つとも絶対に必要なものだと考えられるようになりました。
これからの私の最初の課題です。
先入観とキレイごとを捨て、本当の自分と向き合っていこうと思います。
それでは。
松井博さん@Matsuhiroの著書のご紹介。
どちらもとても面白そうですが、まだ読めていません。
おちゃらけ社会派のちきりんさんもオススメしていたので間違いないと思います。