【離婚の原因がわかります】 自分の小さな「箱」から脱出する方法

こんにちは。シンプリィライフのおおのです。

今回紹介する本は『自分の小さな「箱」から脱出する方法』です。

文字を読むのが苦手な方はこちらのアニメーション動画をどうぞ。

世界で150万部以上、日本でも25万部以上を売り上げているベストセラーで、Google、Apple、Microsoftなどなど、数々の有名企業が研修に採用。

ラグビー元日本代表の五郎丸選手が推薦した本として一時期話題になりました。

実際、五郎丸選手はこの本を大学2年生の時に読んで、自分しか見えず周りのせいにしていた状態から脱出し、物事をポジティブに捉え自分の力を出し切ることができるようになったといいます。

この本の結論

それでは、この本の結論からまいりましょう。

この本が伝えたいのは、

結論
自分の感情に背くと人間関係に問題が起こる

ということです。

いったいどういうことなのかというと、

  1. 自分の感情に背く
  2. 自分を正当化し、相手に非があると考える
  3. 自分に問題が起きているは相手のせいと思い込む

という順番で人間関係に問題が起こると言うのです。

個人的にこの本に影響を受けました

わたくし事ですが、おおのは過去に大きな人間関係の問題に直面したことがあります。

それは夫婦関係でした。自分の思う通りにできない、やりたいことややるべきことに集中できない。

それらすべてを相手のせいにして逃げ続けてきましたが、この本を読んで「どうやら自分が間違っていたようだ」ということにやっと気づきました。アラフォーにしてやっと人間関係のスタートラインに立てた気がしています。

自分の感情に背くと人間関係に問題が起こる理由

それでは、3つのポイントについて詳しくみていきましょう!

ポイント1「自分の感情に背く」

本書に赤ちゃんを育てる夫婦の話がでてきます。

かいつまんで引用していきます。

わたしはデイビッドの鳴き声で目を覚ました。生後4か月くらいだったんじゃないかな。時計を見たのを覚えている。午前1時ごろだった。その瞬間、頭の中をある考えがよぎった。わたしにはすべきことがある、起きてデイビッドをあやせ、そうすれば妻は寝ていられるんだから、とね。

ところが、とここでバドは言葉を切った。

わたしは自分が感じた通りには動かなかった。ベッドに入ったまま、息子の鳴き声を聞いていたんだ。

つまりわたしは、妻のためになにかすべきだと思った自分自身を裏切った。他の人に対してどうあるべきかという、自分自身の感情を裏切ったんだ。

とここまでが本書の引用です。

本書ではこれを「自分の感情に背く行為」と呼んでいます。

自分の感情に背く行為はどこででも見られるもので、書かれていた例をいくつか挙げると、、、

  • エレベーターに乗っていて、ドアが閉まり始めたときに誰かがエレベーターに向かって走ってくるのが見えたとき。
  • 奥さんや子どもに手を貸してあげなくちゃと感じながら手を貸すのをやめたとき。
  • 誰かに謝らなくちゃと思ったのに謝らなかったとき。
  • 他の人のためにも仕事を終えてしまわねばならず、残業しなければ仕事を終えることができないと分かっているのに、他の人には一言もなしに家に帰ってしまったとき。

ここに書かれていることすべて、自分にも経験があります。

誰にでも経験がありそうなこと、人のために何かをすべきだと思いながらそれをしないこと。それらすべてが自分の感情に背く行為だといいます。

これを踏まえて、ポイント2に行きましょう!

ポイント2「自分を正当化し、相手に非があると考える」

では、赤ちゃんが泣いている話に戻りましょう。

ちょっと想像してみてください。

赤ちゃんが泣いていることを認知し、あやそうと思ったけど、そう感じた通りには動かなかった夫。横になったまま赤ちゃんが泣いている声を聞いている。妻も寝たままです。

夫は妻をどう見てどう思い始めているでしょうか?

怠け者、思いやりがない、明日も早くから会社に行く自分をちゃんと評価していない、鈍感、もしかしてタヌキ寝入りをしているんじゃないか…などと、相手の欠点がいくつも思い浮かびます。

そして、泣いている子どもを放ってタヌキ寝入りを続ける妻をひどい母親、ひどい妻だと思い始める。

それでは夫は、自分のことについてどう思いはじめるのか?

翌日の仕事のために眠らなくてはならないのに、眠らせてもらえないかわいそうな男であり、被害者だ。翌朝しなくてはならない仕事がとても重要なものに思えてきて、赤ちゃんの鳴き声を聞きつける敏感な耳を持ったいいお父さんであり、勤勉な人間だとも思いはじめます。

自分の感情に背いたあと、相手のことをひどい妻ひどい母親と思い、自分のことをよい父親だと思いはじめた。

こういう考えは夫にとってどういう意味を持つのかというと、

自分は寝たままでいいんだ、赤ちゃんをあやさなくてもいいんだ、と起きない自分を正当化する理由になるのです。

自分の感情に背いたあと、妻の欠点を大げさにあげつらい、自分を大きく評価し、それによって自分の行動を正当化する、という流れに乗るのです。

自分の感情に背く前までは、「奥さんのために赤ちゃんを泣き止ませなきゃ」と思っていたのに、です。

ポイント3「自分に問題が起きているは相手のせいと思い込む」

あなたにはいま、自分の行動を正当化するために、奥さんに非があるという気持ちがおこっています。

妻がわたしの置かれている状況にあまりにも鈍感だと、ひどく腹を立て始めます。

そうすると、非難は考えだけにとどまらなくなり、感情の面でも相手を責めるようになるのです。

「あんたがイライラさせるから、わたしはいらつくんだ。あんたが怒らせるようなことをするから、わたしは怒るんだ」。

つまり、相手のせいで、自分に問題が起きている!とイライラするわけです。

ここで、よーく考えてみてください。

妻に手を貸さなくてはと思っていた段階では、妻に対して苛立っていたでしょうか?

答えはノーです。

妻に手を貸さなくてはと思っていたわたしと、妻に対して苛立っていたわたし。

その変化の間に一つだけあることが起きています。

それは、自分がすべきだと思ったことをしないことにした。つまり、自分を裏切った。

と、なると、、、わたしが妻に対して苛立ち怒りを感じた原因は、「自分への裏切り」ということになります。

おいおい、なんだこれ、どういうことだよ、、、と思われた方も多いかもしれません。

おおのも最初頭が混乱してしまって、うまく理解することができませんでした。

でも、何度読み直しても、考え直してみても、「相手のせいでわたしに問題が起きている」という感情に至るまでに起こった行為はただ一つ「自分の感情に背く=自分への裏切り」だけだったんです。

まとめ:あなたの離婚原因は「自己正当化」かもしれない

はい、というワケで今回は、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』について紹介しました。

本書でいう「箱」とは、自分の感情に背くことによって発生する「自己正当化」のこと。

自分の感情に背くことが、自己正当化という病を引き起こします。

人間は本来的には自分同様他の人たちにも望みやニーズや心配や恐れがあるんだと知っています。

そして、知っているからこそ、他の人に何かしてあげたい、手助けしたい、できることをしてあげようと思う生き物なのですが、自分の感情に背くのがクセになると、無意識に、そして自動的に自己正当化モードに入ってしまい、やがて目の前の大切な人との関係は雪だるま式に悪化していく。

でも、「箱」に入っていることを認知するのは難しいので、なぜ問題が起きているのか分からず、改善したくても改善することができません。

本書を読んで、「箱」から脱出するために有効だと思った方法は、自分に対してこう質問してみること。

はたして自分に非はなかったんだろうか?

どうも相手との関係がうまくいってないなと思ったら、自分に問いかけてみるといいかもしれません。

きっと、自分の感情に背いた瞬間が見つかります。

ぜひ本書を手に取って読んでみてください

日常の人間関係の問題を軸に、それが仕事にどれほどの悪影響を与えているか、その根本的な原因はどこにあるのか、まず何からはじめたらいいか、がストーリー仕立てで書かれたとても読みやすい本です。

人間関係の問題は、いつどこで起こったものでも、仕事や生活、いわば人生すべてに広がっていきます。

仕事がどうもうまくいっていない、職場の人間関係が気になっているというサラリーマンの方、夫婦友人家族との関係をより良くしたいと思っている方にもオススメの1冊です。

自分の小さな「箱」から脱出する方法

それではまたー!

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。