「自分」というものをなくす練習をしていこうと思っている。
自分には欲があり、願望があり、無意識の思い込みがある。
だから、そのままの自分を出し続けると、カラダにくっついている欲と願望と思い込みに支配され、そちらの方に向かってしまう。
それではいままでと一緒。
だから、自分をなくす練習をはじめよう。
どんな練習方法があるだろう、と考えてみると、それは日常にたくさん存在するとわかった。
人の話を聴く
自分の頭の中に鳴り響いている言葉をついつい外の世界に出したくなってしまうけれど、それをグッとこらえて。
目の前の人が話しやすい雰囲気をつくり、その人の言葉を聴く。
コツは、「この人は自分の代わりに言葉にしてくれている」と思うこと。
「自分の中にある言葉にできない言葉を、外の世界に表してくれているかけがえのない存在だ」
と思ってみる。
結果を委ねる
「サロンドコトバヤ」で髪の毛を切ってもらった。
髪の毛は、見た目を気にしている人は仕上がりが気になるだろう。
自分も、いつも行っている美容室ならなんとなく雰囲気がわかっているので安心だけど、はじめて切ってもらう人だと少し不安になる。
いつもなら「こんな感じでカットしてください」と希望を言うが、今回は、お任せすることにして、
「どんな結果になろうと、そうなったことがすべて正しい」
と思えるかどうか練習してみた。
そうしたら、とても気持ちの良い時間になった。
リョウくんの美容室「yonsee」は2020/11/8オープン。
自然が好きで、イケメンで、気さくに話ができて、気持ちがいいし、もちろんカットのウデもプロフェッショナル。
会った人の本を読む
毎月一回カレー販売でお伺いしている「マイカシミヤベア」の森恵さんの本『ヘンな日本人』を読んだ。
本を読んで、「森さんは流れに身を任せて生きている人だ」と思った。
森さんの書いた文章は、語り口調で、読みやすく、ウソがない感じがした。
会って話すのとなんら変わらない、飾らず、嫌味のない、清々しい感じが文章にも出ている。
彼のそれまでの豊かな人生経験が映し出されていて、森恵という人間そのものに興味が湧いてくる内容になっている。
本の中には、自分の中にある言葉にできなかった言葉が書かれていた。
森さんは海外生活が長く、子供の頃からひとりで海外留学していたり、仕事でも海外で過ごした時間が長くあったようだし、自分とは、これまで生きてきた道のりはまったく違う。
にもかかわらず、母や、息子や、妻にあの時本当は自分はそうしたかったんだ、あのときこう言いたかった、というようなことが書かれていた。
まるで、自分の代わりに言葉にしてくれたようで、なんだか嬉しかった。
モーニングノートを書く
まだはじめて12日だけど、モーニングノートの「自分をなくす」効果は絶大だと感じている。
できるだけ朝起きたての状態で、「考える」ことはせず、ただただ頭に浮かんだことをノートに書きなぐっていく。
自分は20分ほどかけてA4ノート1ページ書く。
頭がスッキリする、だけではなく。
読み返すと、そこには自分の知らない自分というか、本来の自分が出ているときがある。
これは、「モーニングノートは誰にも見せてはいけない」というルールのおかげ。
特に自分のように、ひとに見せる前提でしか文章を書いてこなかった人間にとっては、効果はホントに絶大。
「文章は本来の自分を隠して、キレイに取り繕っていなければならないもの」だったから、「誰にも見せない前提で書く」とそこには本来の自分が現れる。
自分をなくすと自分が現れるなんて、不思議な話だなぁ。
まとめ
「書く」をめぐるインタビューセッションを受けてから、外に向けて「書く」ということを気楽にできるようになった。
<参考記事>「書く」をめぐるインタビュー⑧~「目の前にあることをすみずみまで楽しむという、真ん中を大切にする生き方を」| 大前みどり
なんでもいいんだ。ただ素直に思ったことを書けばいい。
そんな感じでいいと思う。
それでは、また!