この前、とあるそれなりに大きな会社のエラかった人とかっぱ寿司で飲み会をして思ったこと。
その人とは3年くらいのお付き合いで、世界のダークな面とライトな面を見せられとても刺激的な時間を今日まで過ごさせてもらい、本当に感謝している。わたしも生意気なので言いたいことを言って少なからず彼の人生にスパイス(コショウレベルだけど)くらいは振りかけられたんじゃないかなと思っているのだが、もう会社人生からは引退して余生を過ごすということだった。
とてもショッキングだったのは、引退していなくなることではなく「オレはほら、もういいんだよ。残り少ない人生を悠々自適に過ごすから。」と笑いながら言っていたこと。言っちゃ悪いが、ぼくはこれこそが「燃えつき症候群」の前兆なのだろうなと感じた。
影響を与えるのは言葉ではなく行動
いや、そういう生き方は悪くない。ぼくもそうやって、ありあまる時間の中でゆったりと生きていたいと思うときがある。だからうらやましくもあるんだけど、その人のことをよく知っているこちらとしてはどうにもシックリこない。
自分のやりたいことを全力でやってきた(と思われる)人で、その勢いに常に刺激をもらっていたのに、まったく刺激を感じなくなった。
年齢と環境の変化は、劇的に人を変えていく。
自分をつらぬきとおすパワー
人生を、この命が燃え尽きるまで全力で生きる。
間違っていてもいい。世間体などどうでもいい。
誰になにを言われても自分がもっている想いをつらぬきとおす。
自分勝手で人任せな言い分だけど、そうやって生きている人に魅力を感じ、刺激を受け、明日のエネルギーをいくばくか勝手に頂戴し、前に突き進むことができるときがある。正直言うと、ズルいけどそういう人のそばにいてエネルギーをもらいたい、などと思ってしまう。
自分をつらぬこうとする想いは炎となってその人に宿り、あふれでた火の粉が誰かのハートにも火を付けていく。命を燃やして生きる人のパワーと熱量はハンパない。そういう人間になりたいと心底思うときがある。
引き継がれていくということ
命を燃やして生きることは、年齢やこれまでの実績などまるで関係ない。
やり残したことがたくさんあるけど、もうそこまでモチベーションを持てない、ということはつまり「人生を掛けてでもやりたかったことではない」ということなんじゃないかとも思ってしまう。
そういう部分が見えてしまうと、いままで刺激し合った関係はウソではないにしろ、自分のエネルギーがスーッと下限ギリギリのレベルにまで落ちこんでいく感じがする。依存できる他者に依存してしまうのが大野という人間なのであり、完全に依存していた自分が情けなくもなる笑。
引き際とか去り際はとても大事だと思う。ぼくなんかは、小泉純一郎や島田紳助がやめるときの潔さを気持ちよく感じた1人だ。
実際のところはどうか知らないけどそういう印象を持っている。去り際が悪い人は誰かに影響を与えることはできない。
そして、その去り際が「燃えつきるとき」ではなく、その眼にまだ「炎が宿っているか」どうかが、自分が生きた世界に最後の最後になにを残せるかを決める。去ったあとにも引き継がれたものこそ尊く、世界をより良くしていく力を持っている。
自分を燃やして生きろ!
「燃えつき症候群」とは、燃えつきるまで燃えたのではなく、「もう燃やすものがない」と自分で勝手にあきらめたときになるものだと悟った。自分を燃やさず、なにか他のお手軽なものを燃やして生きるのは、本当に生きているとはいえない。
「もし明日死ぬとしたら、今日しようとしていることは本当にしたいことなのか?」というスティーブ・ジョブズの有名な問いがある。かれはまいにち鏡の前でそう自問し、1日1日を全力で生きる努力をしていたのだ。
お構いなしにどんどん人生は過ぎ去ってしまうから、火を消して無意味に立ち止まっているヒマなどないのだと自覚させられた。
まとめ
どんなに人から嫌われようとも、間違っていると言われようとも、自分が成し遂げたいと思っていることは正しい。そうやって成し遂げたことは、世界になんらかのインパクトを、必ずや与えるのだ。
「もう燃やすものがない」ではなく、燃えつきるまで命を燃やし続けてこそ「生きた」ということ。そして「生きた」ことが伝わるから、後続に引き継がれ、世界が変わっていく。万人に受ける標準的なものを狙わなくてもいい、たった1人の心に思いっきり突き刺さるような表現をしながら「生きた」実感を得たい。
いままでも、これからもそうだと思うけど、そうやって自分を燃やして、だれかに影響を与えたことが引き継がれ、世界はより良くなってくのだと思う。ぼくの身近な大切な人たちには、本当に燃えつきるまで生きてほしいと願うし、自分もそうあるように生きたいと思った。
なんか、、、燃やす燃やすって暑苦しい感じになっちゃってすみませんでした笑。
読んでいただきありがとうございました。
それではー!