【NABO】「今日という日を生きれてよかった」そう思える毎日を生きたい。

 

閃光のように過ぎ去ったのに、鮮明に色濃く記憶に残ってしまうような日が連なるときがあります。

そんな時はインプット量が多すぎて頭がボーッとしてしまうんですが、そのとき感じた熱いモノをできるだけ持続させるために、ブログはとても大きな役割を担ってくれるんです。

2015/10の第1週末は印象的な出来事が多すぎて、ぼくの人生を少し変えました。

 

2015/10/4、クルミドコーヒー店主であり「ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~」という本の著者である影山知明さんが、なんと上田に来てお話ができる機会があったのです。

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開催された場所は、本と出会い、人と出会う場所、NABO.(ネイボ)

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<参考記事>【本】「本でまちを豊かにする」を実現するために必要な3つのこと。

 

企画したのは現在信州上田市に在住している20歳の3人。

このような場を作っていただき、本当に感謝です。

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いつもならすぐにブログに書いてしまうところですが、今回は良い意味でなかなか消化できず、整理もつかず、素敵なモヤモヤの中1週間をさまよい続けました。このモヤモヤは大事にしたかった。

まだまだまとまらない頭で、その時の様子と感じたことを少しずつ形にしていきたいと思いますので、良かったらお付き合いください。

 

影山さんってどんな人?

調べればすぐ分かるような当たり前の情報から書きますが、、、

西国分寺生まれで東京大学卒業後マッキンゼーを経てベンチャーキャピタルの創業に参画した後、「株式会社フェスティナレンテ」として独立。2008年にクルミドコーヒーをオープンさせ、同店は2013年に食べログのカフェ部門で1位になったそうです。

って、書いてみたらあらためてめちゃめちゃスゴい人ですやん!笑。

 

ぼくは影山さんの存在をこのイベントを知るまでまったく知らず(すみません)、でもスゴい人なんだろうなとは思っていたんです。

で、近寄りがたいオーラを出しているという勝手なイメージを持ってしまうので会う前はドキドキしたのですが、ご本人に会うとまったくそんなことはなくて、むしろ力が抜けていて無理なく自然体な方で、緊張は一瞬で忘却の彼方へ。

スゴい人って、実はこっちが勝手に構えてしまっているだけで、普通の人である場合が多いんだろうなと最近思います。

<参考記事>凡人が坂爪圭吾さんに会うまえに知っておきたい9のこと。

 

ぼくの個人的な印象ですが、影山さんは初対面なのに気軽に話ができてしまう親近感を身にまといつつ、程よい緊張感で背筋をピンとさせてくれる方です。知的で、柔らかくて優しくてすべてを許してくれそうだけど、真ん中にはくるみの殻のようにカタいものを持っている。

話をするときは参加者全員の顔を見ながらみんなの存在を認め受け止めながら話をしていて、意識してもなかなかできることじゃないことを自然にされている姿を見て感動。

一番印象的だったのは、目です。目がキラキラしているんです。
となりに座らせてもらったのですが、見ているだけでなんだかワクワクしてしまいました笑。

 

なんで上田市に来てくれたの?

このイベントを企画した1人が呼びかけたのがキッカケなのですが、話を聞いているとクルミドコーヒーと上田市・東御市はつながりが深いというのが分かりました。

東御市はくるみの産地なんです。

って、上田市在住のぼくは影山さんに教えてもらったんですよ!笑
そういえば東御市に「雷電くるみの里」っていう道の駅あったなーと思い出しました。

今回も東御市にある「サンファームとうみ」にくるみの収穫にくる予定があり、若者の呼びかけとくるみ収穫というタイミングが相まってこの素晴らしい企画が実現したのです。

また、クルミドコーヒーで出している季節限定のお菓子「くるみ餅」は上田市にある前山寺「くるみおはぎ」にも影響を受けたのだそうです。

<参考記事>
くるみ餅、やります!|クルミドコーヒーのブログ
【上田市おすすめスイーツ】時が止まる場所。前山寺の予約制スイーツ「くるみおはぎ」を食べて、ざわついた日常から抜け出し落ち着きを取り戻そう。| シンプリーライフ

いろんな縁が重なりあって、この場があるんだなぁと感慨深い気持ちになりました。

 

 

「ゆっくり、いそげ」という本を通じた影山さんとの対話

時に真面目に、時にユーモラスに。

切り替えがあるわけでもなく、どちらかがだけがあるわけでもなく、どちらも混ざりあって融合している対話の時間。

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心に残っている話をピックアップしていきます。

 

大きなシステムによって無意識に薄れていく自分

ぼくのような凡人の中には、無自覚に大きなシステムを動かす一部として生きている人が多いよーな気がします。

特に会社という組織の中で働いているサラリーマンの多くは、あがらいようがない(と思い込んでいる)現実に流され、日々自分を失っていっているのではないかと。ぼく自身、最近そのことを自覚しながら日々悶々と生きています。

「言い過ぎだ!」といわれるかもしれませんが、それはそうではない自分を信じたいと願い、目の前の生活を成り立たせる意味をひねり出そうとしているだけに過ぎません。

影山さんの言う「大きなシステム」の動きを理解し、自分の状態を正確に捉えなければ、無意識に無自覚に、自分が失われていきます。よく考えるととても恐ろしいこと。

ぼくは今まさに、大きなシステムの中で次第に薄れていく自分を知りながらも現実を変えることができていません。日々感じている違和感や働き方について悩んでいる理由はこれのことなんだなと、右脳と左脳で理解できました。

 

自分を取り戻すために必要な小さなファンタジー

で、そうならないために、心の奥に隠れている「小さなファンタジー」を呼び起こすことが大切であると影山さんは言うんです。子どもの頃どんなことにワクワクしていたか?何をしているのが好きだったか?今本当に大事だと思うことはなんなのか?

「ファンタジーに対置するのは虚無である」

 

と、ドイツのファンタジー作家であるミヒャエル・エンデさんは「はてしない物語」の中で表現したそうです。

虚無とは、「何もない」「何も考えなくなる」こと。

大きなシステムにどっぷり浸かると、システムの要請通りに振る舞うことしかできなくなっていくんです。

何のためにシステムがあるかなんて関係ない。それどころか、システムの通りに動けない人間は失格!みたいな感じになる。

え?本当は、個々が幸せに楽しく生きるためにシステムがあるはずなんじゃないの?

人生は何のためにあるのか?と言えば楽しむため、幸せになるためにあるハズです。

当たり前のことを取り戻すために、心の奥に眠っているファンタジーを呼び起こそう!、という掛け声を影山さんの話の中から感じることができました。

 

モヤモヤを大事に育てよう

いやー、、、いただいたものはまだまだたくさんあって、全然書き足りないのですがモヤモヤが形にならず今はこれ以上書けません。

というか、いつもなら勢いであったことをズラズラっと書いてさっさとモヤモヤを形にして手放してしまうのですが、何かもったいない気もするというか、このモヤモヤをもう少し時間をかけて育てたい気持ちにもなっています。こんな感覚ははじめてです。

ぼくは今、大きなシステムの中で小さなファンタジーを探している最中で、見つける行為に焦りとか怒りとか罪悪感とか不安を抱えていたのですが、「ゆっくり、いそげばいいんだ」と言われた気がして、モヤモヤを大事にしていいんだと、なんだか気持ちが少し落ち着きました。

 

本の力、著者と出会う力

本は読み手の人生を変える力を持っていますが、著者に会うとその力の持続力が増幅するということ。

普段は読んで消化して潜在意識の中にしまわれますが、今回は潜在・顕在意識の両方に刻まれ、1週間経過したいまでも、モヤモヤしたり、感動や悲しみで泣きそうになったり、動きたくてムズムズしてくるんです。

読んでいると、直接語りかけられている不思議な感覚に陥り、何度も読み返したくなったりもします。

 

記念写真

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まとめ

このイベントが終わって家に帰る車の中で、「今日という日を生きれてよかった」そう思える毎日を生きたいと思いました。

毎日が2度とない1日。いつかくる素晴らしい未来を形づくる大切な1日を積み重ねて生きていければいいなぁ、と。

影山さん、U25の会のみなさん、このイベントに参加されたみなさん、本当にありがとうございました!

この本は、ぼくのように会社や組織で悩みながら悶々と働いているすべての人に読んで欲しいと思いました。

そんな人たちとこの内容について一緒に語り合いたくなる本。

このブログで書いたことはすごく表面的なことなので、本を読んで、右脳と左脳で今本当に大切にすべきことを一緒に実感してください。

もし本を読んで、なんかモヤモヤが残ったー!共感したー!という人がいたら連絡ください。

話しましょー!

 

それではー!

 

ABOUTこの記事をかいた人

東京都北区出身。 これまでの経験と読書遍歴を活かして、現在は動画制作・コミュニティー運営・速読読書会開催・YouTubeチャンネル運営・オンライン講座を通じて、人が自らの才能を発揮し自由に生きるためのサポートをしています。