木によっても、育ち方が全く違う。
育ち方が個性になっている。
くねくねと曲がりながら育つ木もあれば、まっすぐ天に突き刺さるように伸びる木もある。
花が咲く木もあれば、咲かない木もある。
ちょっと前まで何とも思わなかったけど、今は曲がりくねって伸びている木に妙に惹かれてしまう。
なぜなら、環境に合わせて常に変化をしながら、それでも成長していくチャレンジャーに見えるから。
何百年と生きていれば、気候の変動、大気の変動、地震や雷に出くわして、時には危機的な状況に陥った時代もあったかもしれない。
それでも、いくつかの道へ枝分かれしながら、時にねじれ、時に真っすぐ、時に曲がりながら、引力の法則に逆らって上へ上へと伸びながら、毎年キレイな花を咲かせてみせる。
毎年花を咲かせるために、変化を恐れず常にチャレンジしている強くたくましい姿である、と私は感じる。
「変わらないために変わっていく」その生き方を想像し、胸を打たれる。
生きていく上で、苦しいこともたくさんある。
その度に、考え方や性格が変わっていくことは別に格好悪いことではない。
その心が、「自分が本当に大切だと思うもの」と向き合っているのであれば。
散りゆく桜をみて、ふとそんなことを思った。
それでは。