もうすぐ大学受験に劇的な革命が起こります。
簡単に言うと、いままでのマークシート式のセンター試験が廃止され、答えではなく「考える過程」が大事にされる試験になるという話。
まだ全貌は明らかになっていないようですが、受け身ではなく自ら学ぶ「主体性」を重視し、自分なりの考えを論理的に説明する能力が試されるような試験になることが予想されています。
その人の人間力や思考力といったところが試されるので、いままでの学校や塾での「受ける」勉強のままでは、お受験には苦労するようになる可能性が高まるでしょう。
大学受験改革は日本の教育改革
そしてこれは、日本全体の教育改革でもあります。
大学受験改革に続いて、小中高の教育現場でも、学習指導要領が改訂されていくんです。
しかし、学校の先生も忙しいし全貌が明らかになっていないこともあって、その準備まで手が回っていないのが現状です。
でもですよ、親としてはただ指をくわえて見ているだけにはいきませんよね。
特に2020年以降に子どもの大学受験を考えている親にとっては、まったくもって他人事ではありません。
それにこの大学受験改革は、勉強ができる良い子を育てるための表面的な教育ではなく、子どもの中に眠っている力を引き出す、本質的な教育を目指して行われるもの。
ですから、「うちの子は大学受験なんてしないから関係ないや」ではなく、大変でもこの教育の改革の波に乗っちゃったほうが絶対に良いのです。
そこで、「2020年の大学受験改革」=「子どもの中に眠っている力を引き出す教育改革」に合わせて、親としてどんなことができるか?をまとめてみました。
2020年の大学受験改革で一番大切なこと
2020年の大学受験改革を皮切りに始まる教育改革で、一番大切なことは何か?
それは、『子どもたちが大学受験で終わることなく、その後も学び続ける意欲を育てること』だとぼくは捉えています。
従来の学校教育の基本は、先生が前に立ち、知識や情報を与えて、それを生徒たちが受け取るというスタイルでした。
これはこれで、みんな平等に均一に学びを与えられる機会として良い点もあります。
ですが、これを読んでいる大半の方がご経験済みの通り笑、ただ一方的に教えられたところで興味のないものは頭に残りません。
得手不得手、向き不向き、好き嫌いがあるので当然です。
中には、それを言われた通りにすべて受け入れられる良い子もいます。
ですがそういう子どもが、これからの時代で最も大変な思いをするのではないかと心配でなりません。
2020年の大学受験改革の狙いには、自ら主体的に学び続ける人材を育て、世界で活躍してもらいたいという思いが根っこにあるのです。
これから必要な教育
これからは、「言われたことを言われた通りにできる子ども」ではなく、「自分で考え主体的にどんどん学ぶ子ども」の方が生き抜く力を持っている、という時代になります。
どういうことか?というと、社会に出たときに目の前に現れる問題は、様々な事象が複雑に絡み合ったものばかり。
答えは1つではなく何個もあるので、「解決するために自分でどんどん学び行動する力」が必要なのです。
しかも、問題は待っていたら出てくるわけではありません。
「問題を自分で見つける力」も重要になってきます。
「問題を出されないと動き始められない子ども」ではなく、「問題を発見し自ら進んで動き始める子ども」を育てる教育が求められてきます。
2020年の教育改革に備えて親にできること
それでは、2020年の教育改革と新しい時代の幕開けに備えて、「解決するために自分でどんどん学び行動する子ども」「問題を発見し自ら進んで動き始める子ども」に育ってもらうために、ぼくたち親には一体何ができると思いますか?
ぼくが思うに…それは「子どもが意欲を見せた物事を全面的に支援する」これしかありません。
というか、これができなければ何にも始まらないのです。
子どもがやりたい!とか学びたい!という意欲を見せたときに、親の都合や価値観で「ダメ!」と切り捨ててしまったらどうなるのか?
そしてそれが繰り返されていくと一体どうなると思いますか?
「どうせできない」「言われたことやってればいい」と意欲がしぼんでいくんじゃないかと思うんです。
そうなったら、「自分で考え主体的にどんどん学ぶ」も何もないですよね。
絶対に親として守らなきゃいけないのは、親の価値観や都合というような枠にはめることなく、まずは子どもの意欲を認めることです。
2020年の教育改革に備えて親にできることは、自ら進んでやりたいという意欲はとても尊く、そしてかなりモロいものだと認識することです。
まとめ
2020年の大学受験改革・教育改革に備えて、親としてやっておきたいことがわかってきました。
ちょっと話は変わりますが、ぼくの運営しているヒューマンキッズサイエンス「ロボット教室」には現在10名の子どもが通ってくれています。
ここに通っている子どもたちはお父さんお母さんに「学びたい!」という意欲を認めてもらえたから、大好きなロボット製作ができるようになりました。
子どもの意欲を認め、それを実現させてあげられる環境を作っているお父さんお母さんは偉大だなと、あらためて思いました。
子どもの意欲を認めることができただけで、もうすでに2020年の大学受験改革・教育改革に向けてはじめの一歩を踏み出せているということ。
やりたい!学びたい!というものを通じて、子どもの隠れた才能が見つかり、眠っている力が引き出されると信じています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。