地域イノベーター留学というものに参加して以来、本が大好きになってしまった大野です。
上田で本に関わる仕事をしている人たちがどんなことを考えて、どんなことに悩んでいるのか知りたくなって、上田駅前にある清水書店で働いている「峯山」とかいうおっさんを巻き込んで笑、本好きな人たちをを呼んで座談会をしてみました。
場所は、真田丸に出演している堺雅人と長澤まさみのサインが置いてある、お馴染みのNABO.(ネイボ)。
本好きな人たちに共通している想いは、「多くの人に本を読んでもらいたい」ということでした。
参加者には親が多く、子どものことを考えない親はいないので、「どうしたら子どもに本を読んでもらえるか?」という問いが自然に立ちます。
この気持ちは、押し付けでもなんでもなくて、本の魅力を純粋に伝えたいというものだと感じました。
どんな話になったか書いてみますね。
本好きが日々思っていること
今の小学生や中学生は、あんまり本を読まないみたいです。
どうしてかと言えば、やはりスマホやPCの普及によるネット記事とか動画という、子どもにとってワクワクする「面白い情報」が溢れていることが原因なのではないかと。
また、そういう時代なので親も本を読まない人が多く、子どもが親や大人から読み聞かせをしてもらった経験が薄い、つまり本と触れ合う時間が少ないのも原因なのではないかという話も出てきました。
なんで本を読んで欲しいのか?
ネット記事や動画は、「その場限りの表面的な情報」になってしまうのが良くないのではないかと。
つまり、「ただその時楽しかった」だけで終わってしまい、今の時代を生きていく上でとても大切な「考える力」を育てることができないから。得た情報から、発想が広がりまったく違うモノに興味が湧いてきて、思いもしなかったことに思考がつながっていく。
本を好きになるということは「考える」「想像」することが好きになるということで、だからネット記事や動画ばかりを見ていないで本を読んでほしい、ということなんだと解釈しました。
また、本を読むことは人格形成につながるから良書を読んだほうがいい、というのもよく聞く話ですよね。ライフネット生命の出口さんもどこかで本についてそんなようなことを言っていた記憶があります。
子どもが本好きになってくれるためには、どうしたらいいか?
ちょっと前まで学校で習慣になっていた、朝の読書時間や、先生が本を読み聞かせる時間というのが、最近はだんだんなくなってきているそうです。大人の読書体験も少なくなってきており、本の魅力や大切さを知る人が少なくなってきている現状が伺えます。
どうしたらいいか?をみんなで考えていると、
「大人が本を好きになるために、大人のための読書会を開催したほうがいい」という意見が!
なんと素敵なアイデア!子どもに伝えるためには、まず大人が行動している背中を見せてあげる必要があります。
それと、とにかく子どもが本を手に取ってもらうことから考えよう!ということで、思いつく事例をたくさん上げてくれました。テーマは「本と〇〇の組み合わせ」です。
・その本の作家さんの誕生日だけが書いてあるブックカバーをつけて、その誕生日と同じ子どもに興味を持ってもらい、手に取ってもらう仕掛け
・ジャンプの作家が表紙を描いている本はよく売れたり借りられたりするから、可愛い絵を描いたブックカバーをつける
・今流行っている映画やゲームのポスターを使って、それに関連する本を選びコーナーを作る
・その本の作家をイケメンに描いたブックカバーをつける
・歴史の本に出てくる登場人物をカッコよく描いたブックカバーの本はよく売れる,借りられる
と、様々なアイデアが出てくる出てくる。
みんな、熱く楽しく語られていて、しかも素晴らしいアウトプットが生まれた良い座談会になりました。
まとめ
参加者のお一人が、「もっと自分が本を読まなきゃと思った」と最後におっしゃっていました。
自分の行動を見つめ直せるということ、自分にできることから始めようと思うったということは、本当に真剣に「どうしたら子どもがもっと本を読んでくれるか?」を考えている証拠です。マジで感動しました!
こういう「今」の素敵な気持ちが、誰かの「明日」の気持ちにつながっていけば、思ったことがどんどん実現して、目の前の世界はよりよくなっていく気がします。
座談会、またやります!
それではー!