これ、最近よく聞いたり目にしますよね。
感覚としてはわかるんですが、なぜ今そう感じるのか、どんな流れで今に至るのか、なかなか言葉にできません。だけどこの本に非常に簡潔に分かりやすく書いてあったのでメモ。
- 作者:榎本 英剛
- 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2014-12-19
何が私たちに幸せをもたらすのか、という話です。
戦後の目も当てられないような荒廃から数十年のうちに、我が日本は経済大国と呼ばれるような豊かな国になりました。そして、世界中を驚かせたその奇跡的な復興を担ったのが、ほかならぬ私の両親たちの世代でした。
彼らの間には「物質的に豊かになることが、まず何よりも幸せになるための近道である」という暗黙の了解があったような気がします。
「物質的豊かさ=幸福」という図式は、多かれ少なかれ、この時代を支えたほとんどの人の意識の中に色濃く刻みこまれていたのではないでしょうか。
ところが、1990年代はじめに起こったバブルの崩壊以降、こうした図式に対する疑問が少しずつ拡がりました。
これだけ豊かになったのだから、もっと「私は幸せである」と大手を振って公言する人がいてもよさそうなものですが、実際そんな人に出会うことはめったにありません。むしろ、どちらかと言えば、何かしらの不満を常に抱えている人がほとんどではないでしょうか。
では、モノがダメだとすれば、何が私たちに幸せをもたらしてくれるのでしょうか。
私は、それは「ココロ」であり、「精神的な豊かさ」ではないかと思います。
こうした傾向は何も日本に限ったことではありません。アメリカをはじめ、総体的に見れば物質的な豊かさを十分に享受している、いわば「先進国」と呼ばれる国々ほど、人々の精神的な豊かさに対する渇望感が強くなっているような印象を受けます。
ちょうど新しい千年紀に突入しようという頃から、先進国と呼ばれる国々を中心に、何が私たちに幸せをもたらすかについての考え方が急速に変わってきていると言えそうです。この変化は私たちの人生のあらゆる側面に影響を及ぼします。
と、言うわけです。
2016年時点で30代以上の人のほとんどは、本人が戦後のモノのない時代を生きてきたか、あるいはその親の影響を強く受け、モノをたくさん持っていることが豊かであるという価値観を無意識に背負って生きています。そして、どうしても「お金を稼がなければならない」という方向に動いてしまう。
刷り込まれてきた常識なので、「あれ?なんか苦しいな」と思っているけど何がそう感じさせているのか気づけないから、人生も仕事もより一層苦しくなっていくんです。
本書では、この変化が特に私たちと仕事の関係にどのような影響を与えているか、あるいは与え得るかということを深く見つめていきます。
本書は、ぼくらを苦しめている「仕事に対する価値観や常識」をメガネにたとえ、幸せになれる、力を発揮出来るメガネに掛け替えられるよう優しく導いてくれる本です。
中には実際に頭を使って手を動かすワークも書かれています。
ワークをやっていくことで、自分の純粋な意欲に近づくことができ、自分だけの「天職」が見えてくるかもしれません。
仕事に悩んでいる人に是が非でも読ませたいオススメ本。
- 作者:榎本 英剛
- 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2014-12-19
著者のヒデさん(榎本英剛さん)のサイン入りで、本当は絶対手放したくないのですが、仕事に悩む誰かの力に変わることを願い、シンプリィライフ書店で格安で販売します。
シンプリィライフ書店
ちなみにBASEでネットショップ立ち上げるのは超簡単なので、何か販売してみたい人に超オススメです。バカでもできましたよ。
初期費用・月額利用料0円からはじめるネットショップ。専門知識不要
それではー!