前回の投稿では、未来を取り巻く5つの要因「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「社会の変化」「エネルギー・環境問題の深刻化」と、それらを詳細化した32の要素から、現在の自分に関係が深い、興味深いと思われる要素を選び取る作業をした。
私が選び取った要素は「世界の50億人がインターネットで結ばれる」「知識のデジタル化が進む」「家族のあり方が変わる」「大企業や政府に対する不信感が強まる」「自分を見つめなおす人が増える」「持続可能性を重んじる文化が形成され始める」「世界のさまざまな地域に貧困層が出現する」「寿命が長くなる」「ベビーブーム世代の一部が貧しい老後を迎える」「バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える」の10要素である。
そして32の要素から自分に関わりの深い事柄を抽出したら、
1.不要な要素を捨て
2.重要な要素に肉づけをし
3.足りない要素を探し
4.集めた要素を分類し直し
5.一つの図柄を見いだす
という5つの作業をしていく。
最後に出てくる一つの図柄というの、がまさに「自分だけの未来予想図」である。
というところで前回は終わった。今日は上の5つのことについて考えてながら書いていこうと思う。
順番にやっていくならば、まずこの中から、さらに「不要だと思う要素を捨てる」作業。
選んでみたらこうなった。赤丸部が自分にとって重要な要素。
(嫁さんと子どもに落書きされてた…)
次に、「重要な要素に肉付けをする」作業。
家族のあり方が変わる
本書ではこう予想している。
世界で家族の規模が小さくなり、養子縁組や離婚・再婚が増え、養親や養子、義理の親や義理のきょうだいと一緒に暮らすケースが多くなり、伝統的な家族のあり方が当たり前でなくなる。
背景として、5つの要因の中の4つ「テクノロジーの進化」「グローバル化の進展」「人口構成の変化と長寿化」「エネルギー・環境問題の深刻化」が絡みあうことで「社会の変化」が発生すると考えられる。テクノロジーの進化とグローバル化の進展により、若者の住まいは仕事のために大都市に集中する。そして人と会わず、会社にも行かずに世界の人々とつながりながら自宅で仕事ができるようになる可能性が高まり、仕事は年中無休で24時間際限なく回るかもしれない。人口構成の変化と長寿化で若者の親世代は元々住む土地で70歳80歳になっても働かざるを得なくなり、エネルギー・環境問題により遠くに住む家族と会う機会がさらに減っていく…
ここでひとつわかったのは、5つの要因は独立しているわけではなく、常に複雑に密接に絡み合っているということ。
これから12年間で世界の環境が大きく変化し、自分の子どもたちが大人になってその環境下で生きていくところを想像すると、きっと今「常識」だと刷り込まれている偏見を持ったままでは、本当に生きにくい世界になってしまうと思う。
今私たち親が持っている大切にして欲しい感情の部分について伝えることは必要だと思う。それがベースであっていい。だけどそれが全てである、そうあるべきだ、というような偏見を植え付けてはならない。自分の人生を選択せず、漫然とした未来を迎えさせるのではなく、自分自身で自らの人生を選択することが幸せになるための絶対条件になる。
将来直面する現実という風を一身に受けながら、「自分がどうあることが心地いいのか?」という自身への問いから導き出される「自分らしい」答えを信じて行動することが大切なのだ。
つまり、自分の子どもが将来自分の中にある「本当の自分」の声に耳を傾け、それを信じて行動する人間になって欲しいということ。さらに言うと、自分の子どもだけそうなればいいと言うモノではなく、共に生きていく仲間が、植えつけられた偏見に耳を傾けず、お互いを認め合いながら成長し、共存していくことが重要である。人は一人では生きていけないのだから。
そのために私にできることは、やはり「子育て・教育」という仕事を通じて、子どもの将来を真剣に考える親の共感を得ながら社会に貢献していくことなんだと認識した。
ああ!そうだ!やっぱりこれだ!
自分に無理せず、目の前のことについて思考した結果が、自分のやりたいと思ってたことにつながったのは良かった。
重要な要素の肉付けが1つできた。
この調子で続けていこう。
それでは!