正論で刺し合うコミュニケーションの限界を感じたら、「バックキャスティング」で未来について話し合え。

 
お金だけでつながっている関係や、自分の利害に影響を与えるような関係、ドロドロと絡みつく深い人間関係となると、正論や理屈やプライドや立場や情というつまらないモノによって戦いが始まります。
 
これが仕事に持ち込まれると相当やっかいですよね。
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正論で刺し合うコミュニケーション

 
お互いの立場や役割によって正論は変わってきます。その相容れないお互いの正論をぶつけ合って何かを決めるということは、声がでかくて権力を持っている人の意見に集約されていくということです。
 
そうなれば本当に目指していることや目的を見失い、全然誰もハッピーになれない方向へと話が流れていき、悪いときは正論というナイフで刺しあう戦いが始まったりします。

 

 

会社は正論の刺し合いから逃れられない場所

 
大人の世界、特にみんな一緒になりたがる会社という世界ではドカンドカンと派手な戦争が始まることはほとんどなくって、結局静かで冷たい戦いになり、両者の間に壊しようのない大きな見えない壁が生じます。
 
なぜかというと、会社ではたいていは環境が固定されていてなかなか選べるものではないからです。極端な話ですが、クビになるか退職するかしなければ、目の前の人とずっと付き合っていくという覚悟で仕事に望まなければいけない、苦しい一面もどこかに存在します。

 

壁が生まれないように、普段の話し合いとか観察によって、必要な気遣いやお互いの思考方法や価値観の違いを捉えておくことが、チームで仕事する上ではとても大事になる気がしています。
 
でも、そういうことが不得意な人だっているし、気にしていたら仕事に集中できませんよね。
 
何かを決めなければならないコミュニケーションというのは基本的に面倒なものですから、拠りどころはどれだけうまく正論を使えるか?になってきます。 

会社が大きくなればなるほど、正論による刺し合いが始まりやすい場所であり、逃れられない場所なのです。

 

 

刺し合いやめて未来について話せば?

 
正論の中には感情的な本心は存在しません。理論的に導き出されたやるべきだとその人が思っていることであり、叶えたい未来、実現した未来ではないからです。本音本心が表現できない世界はかなり息苦しい世界です。
本当に些細なことでもつまらないことでも、本音を出せたり自分の想いを表現できたとき、人はかなりスッキリするもんです。

 

対話の手法の中に「バックキャスティング」というものがあります。
これは、理想の未来の自分を思い描き、それを実現した自分になりきって振り返ってみたときに、今の自分は何をしていなきゃいけないか?を考えて行動に変えていくための方法。
 
ついついにやけてしまう未来、ワクワクする未来を想像しながら意見を交換するのです。
で、実現したい世界のためにお互いどんな役割を持って何をすればいいかを話し合うのです。
そこに正論はありません。未来のことに正しいことなどないから。

 

刺し合いはなくなり、変わりに建設的な対話と相手との素晴らしいつながりが生まれます。

 

 

まとめ

 
形にこだわらず、人の目を気にせず、立場に固執せずに、自分の意見を言うことを恐れずに、鎧を脱いで本音を出し合った後で、より良い未来を実現するためにお互いの力を合わせるにはどうしたらいいか?と話し合う。
 
権威や権力によって意見を調整するのではなく、誰とでも未来を向いた「対話」ができるようになれば、個々の自発的な行動が大きなうねりを生むような素晴らしい社会になるハズだと信じています。
 
いまイノベーションファシリテーター講座で勉強している対話の手法は、これから様々なシーンで必要とされるもの。まずは自分の身近な世界を変えていくために未来思考を使いたいと思います。

 

 

まあ、ワークポート
に登録して転職を狙うってのもありですけどね。


 

それではー!

 

ABOUTこの記事をかいた人

1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。