ぼくが住んでいるアパートの隣に池があって、その端っこに、いつも元気な、ぼくには懐かない「白黒の野良猫」が弱々しく座っていた。
なんかおかしいなと思って近づくと、いつもなら警戒してサッと距離をとるのに、ビクともしない。
それに、真冬の寒さの中、シッポが池の中に入っている。
身体を触ってみると、軸がない感じ。押せば池に落ちそうだった。
ヤバいと思い、動物病院に連れて行った。
白黒の野良猫は尿路結石だった
診断は尿路結石で、おしっこが出なくなって膀胱がカチカチになっている、このまま放置すると尿の毒が体中に回って3日このままなら死んでしまう、と病院の先生は言う。
特に冬は水分不足になりがちで、尿路結石になりやすい時期らしい。
死んだら可哀そうだから、手術してもらうことにした。
手術は成功したようで、麻酔が切れた白黒の野良猫は痙攣しながら動き出した。
よかった。生きていた。
1週間くらい家の中で面倒を見た方が良いと先生は言った。
自分の家はアパートでペット禁止で、どうしようか迷ったが、この寒空の下、体温が低下しているし弱っている状態で外に放つわけにもいかないから、病院でケージを借りて家で面倒みることに決めた。
(黙っていれば、大家さんにもご近所にもバレないだろう)
実はこの野良猫は、野良猫なのだが近くの家で頻繁にエサをもらっているのを知っていた。
そこで、帰宅後にその家のご夫婦に事情を説明しに行った。
野良猫の面倒をどこまでみるか
ご夫婦の家では犬を飼っていて、なかなかにその犬と野良猫の相性が悪く、ウチで見るのは難しいかもしれない、と。
自分も白黒の野良猫の、その後が心配だったということもあり、もう少し近くで見ていたいと思ったので、今日の夜はウチで見ることに。
夜に何度か嘔吐をして、ぜんぜん元気がなかった。
「おしっこをちゃんとしてくれればいいけど、もしおしっこが出なかったり、様子がおかしかったらすぐ連れてきてください」と病院の先生に言われていたのだが、翌朝ケージの中を観察した結果、白黒の野良猫はどうやらおしっこをしていない様子だった。
そして、立ち上がろうとしているのに足に力が入らずぶるぶると震えてまた横たわるという行動を繰り返し、ときに痙攣をした。
「もしかしたら死んでしまうかもしれない」
ご近所の夫婦はこの白黒の野良猫を可愛がっている様子だったので、もし死んでしまうのなら、伝えなければならないと思い、早朝6時だったけど事情を説明しに行く。
家まで来てもらって、様子を見てもらった。お父さんが「自分たちが預かって、病院に連れて行く」と言ってくれた。
その後、病院で再手術をし、尿道に管を通しておしっこがでるようにしたらしい。
ご夫婦は家の中になんとか犬が侵入しないスペースを確保し、白黒の野良猫をあれから1週間ほど、お世話してくれている。
しばらくはおしっこが垂れ流し状態で、掃除が大変だったそうだ。
でも、いまも白黒の猫は生きていて、かなり回復してきている、という話を昨日お父さんに聞いた。
本当にうれしい。
元気な、ぼくには懐かない、あの頃の「白黒の野良猫」にまた会えるのを楽しみにしている。
健全な負債感
ご夫婦は、ぼくが支払った病院代金をぼくに返すと言ってくれた。
「いらない」と抵抗したが、「この猫は自分たちの飼い猫である」という強い意思が見え、勝てなかった。
そしてお礼にと、ツルヤの商品券までくれた。
なんということだろう。
自分が勝手に助けなきゃと思ってしたことなのに。
白黒の猫ちゃんが元気になって、もうすぐ外に出れそうだというのは嬉しいことだけど。
お礼が欲しくて行動したわけじゃないのに。
なんということだ。どうしよう。
バレンタインにクッキー&チョコレートレアチーズケーキを贈ろうと思う
こうなったら、相手を上回るお礼ができるかのゲームだ。
前からつくりたいと思っていたケーキをつくってプレゼントしよう。
いただいたツルヤの商品券で材料と道具を購入して、#おうちでsio の「クッキー&チョコレートレアチーズケーキ」をつくってバレンタインにプレゼントすることにした。
【材料メモ】
- 粉ゼラチン
- バター
- グラニュー糖
- 生クリーム
- 生クリーム(温める用)
- チョコレート
- クリームチーズ
- クッキー(オレオ)
【道具メモ】
- 底抜け丸ケーキ型(15cm)
- ゴムベラ
- 泡立て
レシピはクラシルのアプリから確認できるそうです。
まとめ
白黒の野良猫が元気になったら、また報告します。
それでは、またー!