映画「ドラゴンボールZ 神と神」を子供と観て、「他力」について学ぶべし!

 
長男が今ドラゴンボールにハマっており、休みに上田アリオにこの映画を観に行ってきました。

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最近驚いたのが、自分が思っていた以上にドラゴンボールが潜在意識に染み込んでいるということです。長男がしてくる質問にすべて答えられるのです。もうマニアなんじゃないか、と思うくらい。(笑)自分がドラゴンボール世代であることを改めて実感しました。
 
映画は「付き合い」程度の気持ちで行ったのですが、これがなかなかでした。
昔観ていたというのが一番影響しているのだと思いますが、大人げなく力が入り、真剣に観ていると色々考えさせられることもありました。(何をそんなに真剣になっているのか?と思われるかもしれませんが、何事も真剣に取り組むというのは良いことだと最近気づきました。)

 

内容は、劇場でのお楽しみ!ということにしますが、ちょうどそのとき読んでいた五木寛之さんの「他力」という本に通じるところがあり、とても印象的だった部分について本の読書感想文も含めて紹介したいと思います。
 
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※かなり私の「誤読」が含まれているかもしれませんがご了承ください。
映画のストーリーの中で、「破壊の神様」に勝てないと悟った悟空は、他力をもらうことにより今までになかった「世界」を体感し、自力では到達できなかった悔しさと、みんなのおかげで体感できた強さへの感動の「振り子」の中で揺れます。
「自力でどうにかしたいというのはおごりであり、そんなプライドは捨てないと強くはなれないのだ」というようなことを破壊の神様に言われます。追いつめられながらも力を発揮する中で、やはり他力を素直に受け取ることで強くなっていくのだなという思いに至っています。

 

この映画の中で私が感じた「他力」とは、家族や仲間の応援であり、仲間を守りたいという思いに至ったバックグラウンドです。
これらがなければ悟空はここまで強くならなかっただろうし、もっと以前にとっくに死んでいるはずですね。(色んな人が何度も死んだり生き返ったりしているから、「生きている・死んでいる」はあまり意味のない物語ですが。笑)

 

 

そして「他力」という本の中で、仏教の考え方を軸に「他力」というものの存在について、元オリンピック選手のエピソードを交えてこんなことが書かれていました。

 

世界の超一流選手たちと集まって食事会をしたり酒を飲んでわあわあ喋ったりする機会が、たびたび合ったそうです。あるとき誰かが「いや、あの時の演技は、自分がやったのではなく神か仏か、自分を超えた力が後押ししてくれたとしか感じられなかった。本当にいい演技ができたとき、高得点が出たときというのは、そういうものじゃないのかな?」と言った。そして、全員がその通りだとうなずいたそうです。
 

「他力」とは、目に見えない自分以外の何か大きな力が、自分の生き方を支えているという考え方なのです。自分以外の他者が、自分という存在を支えていると謙虚に受け止めることが重要なのです。自分ひとりの力でやったと考えるのは浅はかなことで、それ以外の目に見えない大きな力が自分の運命にかかわり合いを持っている。それは運命論でもなければ、宿命論でもありません。人はそれを知るとき、自己を超えた大きな自由を感じるのです。

 

なんとなく理解できます。私も実感として、家族に生かされていると感じる瞬間があるし、これまでの人生での出会いや、なんとか生きてここまでたどり着けたということもこの本で言う「他力」によるものだと思います。そうでないと説明がつかない。目に見えない大きな力が働いているということを感じると、何となく納得がいく感じがします。
 
だけど今の自分には完璧には捉えられていないな、というのが率直な気持ち。
これを「ああ、なるほど」と思えるまでには、少しばかりの「間」が必要かなと。
この意識を脳みそに埋め込んでおいて、これから少しずつ実感しながら理解していこうと思います。

 

 

という感じで、とても勉強になったし面白かった!これで親子前売りペアチケット2000円は安かったです!長男とも関係を深められたし、良い投資だったと思います。
 
なんでも前向きに捉えるときっと良いことがありますね。
ここまで書いたら、今回の機会も「他力」による学びだったと言わざるを得ません。笑
 
それでは。
 

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1980.1.1 東京生まれ YouTubeチャンネル『シンプリィライフ』では、本を参考にしながら無意識の思い込みから自由になる方法をアニメーションで解説しています。本業は古本買取サービス「バリューブックス」のSEOマーケティング担当。