人間は強い生き物です。
でも、強いと言っても、他の動物と比べて肉体的に強いわけではなく、むしろ弱い方でしょう。
肉体的に弱い人間は、それでも他の動物に負けずに生き延びています。
そして、子孫を繁栄させることに成功している。
そういう意味で、強い生き物です。
では、人間はなぜ子孫を繁栄させることができたのでしょうか?
昨日「なるほどー!」と思った話を振り返ります。
人間は拡張していく生き物
人間は、発達した脳を使って、体の機能を拡張してきました。
飲み物を無駄にせずこぼさないように器をつくったり、肉や木を切るために斧を生み出したのは、「手」を拡張するための工夫です。
草履は「足」を拡張するためのもので、それは、自転車、車、船、新幹線、さらにはロケットと、移動手段を拡張していきました。
いまは、手や足を拡張するために使ってきた「脳」さえも、パソコン、スマホ、AIへと拡張しはじめています。
人間が拡張させたもっとも偉大なもの
上に紹介した、手・足・脳を拡張したことも、人間の強さであり、子孫を繁栄できた理由かもしれません。
でも、昨日聞いた話からすると、人間が拡張させたもっとも偉大なものは、「胃」なのです!
人間はなぜ子孫を繁栄させることができたのか?
人間がなぜ子孫を繁栄させることができたのか?
それは「胃」を拡張させたからだ、ということです。
胃は、食べ物を消化するための機能を持っていますよね。
食べ物は人間が活動するためのエネルギー源です。
でも食べ物を消化できないと、エネルギーにはなりません。
消化をすることで生きることができているとも言えます。
消化をするということは、食べ物を分解するということ。
分解は食べる前から始まっています。
動物でさえ、ちぎったり、引き裂いたり、噛んだりして、食べ物を消化しやすくするために工夫しています。
人間も、切ったり噛んだりして消化しやすいようにしていますが、さらにその上を行く「料理をする」という方法をあみだしたのです。
例えば食べ物が生のままで、固くて噛み切れなかったりしたら、人間は煮たり焼いたりして柔らかくする。
もっとすごいのは、糀や納豆など菌を使った発酵技術を使い倒して、食べ物を事前に分解させたり美味しくしたりします。
人間は胃を外部に出すこと、つまり胃を拡張させることに成功したのです!
まとめ
人間は胃を拡張させることによって、こんなに小さな体で、大量のエネルギーを発生させて、弱肉強食の世界で子孫を繁栄させることに成功したのです。
手足の拡張はなんとなくイメージすることはできていたのですが、胃を拡張させるって、いままで想像もしたことありませんでした。
料理を編み出したことで、人間は子孫を繁栄させ、生き残ってきたのかもしれない…というのは新しい視点でした。
料理は愛情そのものです。
人間は、愛情によって生き延びたのですね。
それではー!