いつかの土曜の朝観た「サワコの朝」という番組に久本雅美さんが出演していた時。
ビートたけしさんとの話になり、印象に残っている言葉があります。
久本さんが「女の芸人さんにとって何が一番大事なんですかね?」とたけしさんに質問した際、
そうだな、時には女であり、時には女を捨てる。振り子の原理だな。
女を捨てちゃいけない。でも女を捨てなきゃいけない時もある。このバランスが大事。
とアドバイスをもらい、久本さんは感動したそうです。
きっとこれまで、女らしくいたいのに女を捨てなきゃいけないシーンがあったりして、その葛藤の中で生きてきたからこそこのアドバイスが心に響くのかな、と思いました。
生きていれば、大なり小なり、そんな「揺れ動く感情のはざま」で道を模索するシーンがあるはずです。
私にも、人から見れば小さいことかもしれませんが、いろいろな葛藤の中を生きてきた経験が思い返すと浮かんできます。
仕事を大切に思う自分と、家族との時間を大切に思う自分。
自分の強い主張があるのに、みんなの意見を尊重したいと思う自分。
家族を一番に考えたい自分と、自分のことばっかり考えてしまう自分。
子供を伸び伸び育てたい自分と、教えて導きたいと思う自分。
人に媚びてしまう自分と、媚びたくないと思う自分。
葛藤、矛盾、感情のはざま。
両極端の感情が自分の中に発生するとき、それを振り子の原理に置き換える意識をしてみる。
どちらかに定め、偏るのではなく。
もっと強く、もっと大きく、振り子を振る。
そこに生まれるエネルギーと振れ幅こそ、行動の原動力であり、人としての幅を決めていく。
もっと強く、もっと大きく、振り子を振ろう。
一見矛盾した感情のはざまにこそ、きっと答えがある。
そう意識すると、昨日と違うことを言っている自分も、受け入れられる。
それも、一つの、成長だと。
間接的にだけど、ビートたけしさんに学ばせて頂きました。
それでは!