錨
さかいめが、なくなっていく。
はっきりと存在していた線が、ふにゃふにゃに、あやふやになっていく。
とても危うくて、
ドキドキするような不安と、
絶対に出れない結界から脱出するような、
ワクワクするような希望が、
入りまじった感覚。
心が温まって、優しくなる。
大好きなものがなんだったのか、
もう少しで思い出せそうな、
そんな予感。
少しばかりの罪悪感は、ぼくを現実の世界に留めてくれる、錨。
photo credit: CZM_Anchor_JK via photopin (license)
影響を受けた詩集。