あなたは、子どもや仕事仲間やチーム内で良い関係性を作る方法はすべて同じだって知ってましたか?
子育てや仕事において、大切だと思っていることや価値観は人それぞれ違うのは当たり前のことです。
でも、仕事においても普段の生活においても。何よりも大切なのは、相手との「良い関係性」だというのがこの本を読んでわかりました。
自分でやったほうが確実(はやい)! がなくなる任せる技術 (アスカビジネス)
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- 作者:西邑 浩信
- 出版社:明日香出版社
- 発売日: 2013-06-21
良い関係性は生活を良くする
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例えば、子どもや奥さんや家族との良い関係性、仕事では上司や部下との良い関係性、チームメンバーとの良い関係性を作ることができると、家庭も仕事もより良く変化していく、というポジティブなイメージがなんとなくわいてきます。
「そんなことはわかってますよ!でもその良い関係性を作るのが難しいんでしょ!」という声が聞こえてきそうですが…
でも実は、
相手との良い関係性を作る方法は、非常にシンプル
だったのです。
では、本書を片手に書いていきますね。
なぜ何よりも関係性が大切なのか?
それではまず、なぜ何よりも関係性が大切なのか?について考えてみます。
例えばの話ですが、誰が考えても「正しい」と思うことを子どもに言うお父さん・お母さんがいるとします。
また仕事だとすると、「正しい」ことしか言わない上司さまがいたとしましょう。
ではでは、子どもと仕事、2つのシーンを見ていきましょう。
子どもにかける「正しい」言葉
例えばお父さんかお母さんの、
「ゲームばっかりしていたら運動や勉強や他のことをする時間が減っちゃうでしょ!自分の将来のために必要なことをしなさい!」
「がんばってやってみなさい!チャレンジしなきゃできるようにならないよ!」
「言い訳はいいから、行動しなさい!」
「自分よりもできる人を探して、その人を目指してもっとがんばりなさい!」
「そうしたら、あなたの将来のためになるから…」
「お父さん・お母さんは、あなたのために行っているんだよ」
というような言葉は、「正しい」ですよね。
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仕事仲間やチームメンバーへの「正しい」言葉
また、仕事やチームメンバーで言えば、例えば上司に、
「新しいことへのチャレンジを怖れて行動しないのは、いまの世界にしがみついているということ。そんなんじゃ成長できないからダメだ!」
「行動しない理由を他人や環境のせいにして、ただ理屈をこねてるだけじゃダメだろ!行動せい!」
「成功者している人とかモデルとなるパターンを学んで行動しないと無駄になるんじゃない?そんなんじゃ早い成長は見込めないよね。」
という「正しい」言葉をもらうことって結構ありますよね。
相手の行動は「関係性」によって変わる
誰が考えても「正しい」「ぐうの音も出ない」と感じる言葉をもらったら、あなたはどう思いますか?その行動を、
「したい!」
「絶対にやり抜こう!」
「習慣にしよう!」
と心から思えたでしょうか?
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もし、素直にそう思えるとしたら、あなたとその相手との関係性は非常に良好だと言えます。
そして、正しいことを行動に移すことができ、結果を出すことができます。
相手の知識や経験にもとづく言葉が、行動に変わるのです。
行動以外に現実を良い方向に変えるものはありません。
人が動く、言葉が行動に変わるというのは、すごいことですよね。
逆に、
「そんなこと言われなくてもわかっとるわい!」
「あんたにだけは言われたくないわー!」
と相手が思ったら、どうでしょうか?
そして、もし率直に言い合えない関係だとしたら、どうなるでしょう?
「わかりました!」と返事をして、
「あーあ、また面倒なこと言われちゃったよ。適当にやってる振りしとくかー」となるかもしれません。
つまり、その「正しい」言葉は何の意味もなかった…ということになります。
行動に変わらない言葉は、あえて極端な言い方をすれば「ただのゴミ」と言われても仕方がないでしょう。
関係性が行動を生み出す
ここまででお分かりの通り、現実をより良く変化させようとするなら、行動するしかありません。
そして、相手と一緒に現実を変えていきたいのなら、自分の言葉がどうすれば相手の行動へと変わるのか?を考える必要がある。
つまり、最も大切なのは
「何を言ったか?」ではなく、「誰が言ったか?」
になります。
子どもにも、仕事仲間やチームメンバーにおいても、相手と一緒に目の前をより良くする行動を起こしていきたいと願うのなら。
正しさの前に、何よりもまず優先されるのは「良い関係性」であると言えます。
良い関係性を形作る3つの要素
それでは、良い関係性とはどのように生まれるのでしょうか?
良い関係性を「壊す」要素は3つあります。
それは、
1.あなたの影響力
2.相手との信頼関係
3.あなたのこれまでの成功体験
です。
つまり、逆にこの3つをしっかり理解すれば、相手との関係性をポジティブなものに変化させられる、ということです。
良い関係性を作る要素:1.あなたの影響力
影響力というのは目に見えないものです。
相手が感じることですし、自分ではなかなか把握することができないでしょう。
でも、その影響力が悪い方向に働くと、子どもでも家族でも、上司でも部下でも関係性が悪くなります。
「自分でやったほうが確実(はやい)! がなくなる任せる技術」の中では、
・すてき(魅力)
・すごい(専門性)
・こわい(厳格性)
・ありがたい(返報性)
・ぶれない(一貫性)
の5つに分類し、測定してみることをオススメしていました。
それらを5段階評価し、改めてメンバーを見たときに、自分はどんな影響力を発揮すれば相手との関係性がより深まりそうかを考えてみる。
相手との良い関係性を作るためには「あなたの影響力」を知り、その使い方を考える、ということです。
良い関係性を作る要素:2.あなたとの信頼関係
信頼関係も目には見えないものですよね。
そしてこれも、相手が勝手に感じることです。
例えば、仕事で言えば、
・上司の指示が一貫していない
・困っているのに、相談しても対応してくれない
・いつも自分で言った納期を守らない部下がいる
などがあったとします。
また、子どもとの関係で言うと、
・遊ぶ約束をしたのに守ってくれなかった
・わからない宿題があって教えて欲しいけど見てくれなかった
・教えてもらったことが間違っていた
ということがあったとします。
「この人頼りないな」「約束守ってくれないな」というような、相手がマイナスに感じることが積み重なると、あなたへの信頼は下がっていきます。
つまり、これらを逆転させ「あの人に言えばきっと大丈夫」「あの人なら任せられる」となれば、あなたと相手との信頼関係を作ることにつながっていくと言うこと。
より良い関係性を作るためには「相手との信頼関係」を作ることが大切です。
良い関係性を作る要素:3.あなたの過去の成功体験
ご存知の通り、これまでとこれからでは、時代がまったく違います。
インターネットの発展で、コミュニケーションの常識はひっくり返りましたよね。
それと同じような話で、今まで「正しい」ことをやって成功してきた人は、相手との関係性を省みることをせず、「正しい」ことをやれば成功するんだ!と行動を押しつけようとする傾向があるかもしれません。
でも今、求められているのはこれまでの成功体験を捨てて、新しい常識を作っていくこと。
「一人では成し遂げられないことを成し遂げたい。」
「大きなムーブメントを起こしたい。」
そのために、「人とのつながり」=「相手との良い関係性」はこれまで以上に大切になっています。
あなたの過去の成功体験にもとづいて、「正しい」知識や言葉を押し付ける古い方法論は、相手との良い関係性を壊します。
それでは「相手の行動」は生まれないのです。
ですが、逆に考えればあなたが持っている正しい知識や言葉は財産でもあります。
だから、それをいかに相手の「行動」につなげていくか?を考えることには、大きな意味があるはずです。
相手とのより良い関係性を作るためには「過去の成功体験にこだわらない」ことが大切になる、ということがわかってきました。
子ども・チーム・仕事で良い関係性を作るたった一つの方法
子どもとも仕事仲間ともチームメンバーとも良い関係性を作るために。
まずはじめにやるべき大切なことがわかりました。
それは、「信頼残高を貯める」ということです。
良い関係性のバロメータ!「信頼残高」とは?
本書によると、信頼残高とは「人と人との間にある目に見えない信頼の貯金」のことです。
はじめて出会った人、配属されたばかりの新入社員、公園に突然現れた知らない大人。
関係性がない状態で、相手を信頼することはなかなか難しいものです。
はじめて会った人でも、会話をしたり、一緒に仕事をしたりすることで信頼残高が増えていきます。
少しずつ貯金が積み上がって、相手を信頼しはじめます。
ですが、この信頼残高は失う時は一瞬。
裏切ったり、大変な思いをしている時に助けてくれなければ、信頼関係は一気に壊れてしまいます。
信頼残高を貯める方法
本書には相手との良い関係性を生み出す「信頼残高」を貯める方法が書かれていました。それは、
日々小さなことで構わないので、あなた自らメンバーと約束をして、その約束を公言し、守ることを繰り返すこと
です。
本当にささいなことでもいいようです。
例えば仕事なら、
・「会議開始の5分前に会議室に入るようにします!」と言って実行する。
・「○月○日の○時までに資料を完成させて持っていきます!」と言って実行する。
・「出張先でお土産買ってくるから!」と言って実行する。
など。
とにかく自分から宣言し、その通りに実行する。
これが信頼残高を貯めて、良い関係性を作るすべての源になるのです。
まとめ:良い関係性を作ることの意味
どんなに正しいことを言っても、相手が「言っていることはわかるけど、あんたに言われたくないわ!」と思えば、行動には結びつきません。
あなたの発する言葉が、何の行動も生み出さない「ゴミ」として処分されぬよう、まずは相手との「良い関係性を作る」ことに着目しましょう。
相手との良い関係性を作ることができたとき、あなたの知識や経験にもとづく言葉は、相手の人生をより良くするための自発的な行動に変わります。
相手との良い関係性を作ることができたとき、あなたの言葉は相手の力を引き出し、大きなムーブメントを起こしていく「魔法の言葉」に変わるということです。
大切なのは、「自分で考え自分から行動すること」でした。
自分から相手との良い関係を作っていけるように、
「1日1個、自分から人と約束をして、必ず実行する」
という習慣を今日から身につけていこうと思います!
信頼残高が貯まって、相手との関係性が良くなる上に、自ら行動を起こすキッカケにもなりますね!
あなたも、相手との良い関係性を作る「信頼残高」を貯める行動、一緒にしませんか?
きっと、子どもや家族、上司や部下、チームメンバーと、良い関係性を作ることができます。
自分でやったほうが確実(はやい)! がなくなる任せる技術 (アスカビジネス)
posted with ヨメレバ
- 作者:西邑 浩信
- 出版社:明日香出版社
- 発売日: 2013-06-21
最後まで読んでいただきありがとうございました!
実践あるのみ!
それではー!