「寺子屋ありがとう」という新潟のフリースクールを運営している岸本さんという方とセミナーで知り合った。フリースクールに興味があったので見学のお願いをしたら、快く了解してくれた。
「新潟に行くのでちょっと会いたいんですけど〜」みたいな軽いノリでお願いしたのだが、調べたらなんだかスゴい方だった。世の中知らないことだらけで、知らないと知らないうちに失礼なことをしてしまう可能性があるということに恐ろしくなった笑。
岸本さんはこんな失礼なぼくのために、忙しい中時間を作ってくれたんです。
ありがとうございます!
その日のお昼ごろお邪魔した時は、残念ながら生徒さんはおらず雰囲気を感じることができなかったけど、そのおかげで移転したばかりの教室でゆっくりお話を聞くことができた。
「寺子屋ありがとう」の始まり
元々船乗りだった岸本さんが、三半規管の病で船の操縦ができなくなり、休職していた時。
学校に行かない暴れものの高校生を子供に持つ、ボクシングをやっていた時の後輩が「勉強を見てやってくれないか?」と相談してきたのがキッカケ。
その子は俗に言う不良で大番長だったのだが、岸本さんのおかげで勉強の楽しさを知り、なんと大学に進学したのだそうだ。
そしたらその番長が子分を6人くらい連れてきた。ここからフリースクールが始まったのだという。
原体験
岸本さん自身が病で休職をした時に、学校に当てはめれば「不登校」「ひきこもり」を経験。会社に復帰後は経営者と仕事でぶつかり、「反抗」を経験したという。
のちにフリースクールの取材をしてくれた記者さんから言われた「岸本さんが一番フリースクールが欲しかったんじゃないですか?」の一言で「そうだったのかもしれない…」とヒザから崩れ落ちたのだそうだ。
子どもたちが自らの手で欲しい未来をつくるために
「学校には行きたくないけど勉強したい…」と切実に願う子どもは沢山いる。
人間関係が上手くいかなかったり、学校という枠の中で言われた通りに生きることができなかったりと、学校に行けない理由は様々あると思う。
だけど、子どもたちは純粋に学びたいし成長したいのだ。
極端な話だけど「学校に行け!行けないなら落ちこぼれだ!」と常識を振りかざしてプレッシャーをかけ、学ぶ意欲や成長する意欲を失わ
せているのは大人なのだと思う。
「学校に行けない…」=「勉強を諦めるしかない…」と子どもを絶望させてしまう状況がもしあるのだとしたら、未来に花開く才能を摘み取ってしまう行為にほかならない。
高校に行けなくなって寺子屋ありがとうに来た子どもの中には、なんと高校に行かずに医学部に入った子もいるそうだ。
未来の日本を担う子どもが、「諦めて生きる未来」ではなく、「力強く他者に貢献しならが生きる未来」を手にするサポートをする「寺子屋ありがとう」は間違いなく世の中をより良くするGoodな活動をされている。
寺子屋ありがとうの理念
寺子屋ありがとうの理念は、「寺子屋ありがとうをなくすこと」だそうだ。
フリースクールが必要ない新潟、日本、世の中を作ること。大きい理念だと思う。
ぼくが学んだこと
岸本さんから学んだのは、
「勉強でも仕事でも起業でも共通して言えることは、目の前のできることからはじめて少しずつ信頼を得ること」
だということ。
これは、ぼくのお師匠さんである西邑さんという不思議なスゴいおじさんにいつも言われることと一致している。
大きなモノを見すぎると「たった一歩」が踏み出せなくなる時があるけれど、まずは自分との約束を守り、自分との信頼を築くことから始めるのが鉄則なのだ。
まとめ
新潟の旅で気づいたのは、ぼくは人の悩みを聞くのが好きなのかもしれないということだ。
フリースクールに興味があったこと、岸本さんの話を聞いてそう感じた。
好きだというのは不謹慎かもしれないし、誰の悩みでもどんな悩みでも聞きたいわけではないけど(超ワガママ笑)。
誰でも悩みを抱えて生きているのは間違いなくて、自分と同じように悩みを抱えている人がいることを知りたいのかもしれない。
解決するのは本人の行動次第なので、解決してあげる!とは言えないのだけれど。
話をすることでもし少しでも見えてくるものがあるのなら、聞くだけでも意味はあるんじゃないかと思う。
なんで聞きたいのか考えてみると、自分のように世の中の同調的な雰囲気になじめない感覚を持っている人を見つけたいのかもしれないと思った。一緒に自分と世界を変えていける人を探しているのかもしれないな、と思う。
寂しいとか孤独を癒したいという気持ちもあると思う。
それに加えて、一緒に力を与え合いながら行動したいんだろうと思う。
ご縁があった人とお互いの悩みを解消し合いながら進んでいきたい。
夕日ってジッと見ているとものすごいスピードで沈んでいくんですよね。
ぼくたちも、止まっているようでそのスピードに乗って生きているってこと。
それにうまく乗って加速するのか、それとも。
まずは世の中が動くスピードを肌で感じるところから。
寺子屋ありがとうのwebページ
http://terakoya-arigato.jp
岸本さんのFBページ
https://www.facebook.com/tatsuya.kishimoto
それではー!