あ、エラそうにすみません笑。
でも正直そう思っちゃったんですよ。この前はじめて上田駅前のビルにある上田情報ライブラリーに行ってみて。
コンセプトが素晴らしい
上田市のウェブページには、「皆様の生活と仕事に役立つ図書館へようこそ!」と書いてあります。
上田情報ライブラリー/上田市役所
上田情報ライブラリー …
コンセプトは、「暮らしとビジネス支援」「千曲川地域文化の創造と発信」「市民協働による図書館づくり」という3つ。
行った時に副館長さんにお話を聞かせてもらったのですが、「上田駅前に情報ライブラリーが存在する理由」みたいなものを常に考えている感じでした。
ビジネスマンに優しい!
「なぜ上田図書館があるのに、駅前にこの情報ライブラリーが必要なのか?」について、駅前にあるということは駅を利用する人たちが寄りやすいワケですよ。ということは、学生やビジネスマンがメインになる。
特にビジネスマンですよね。その人たちは朝早くから夜遅くまで仕事をして、電車に乗って帰ってきます、おそらく。
だから、この情報ライブラリーは、ビジネスマンが帰りに利用できるように平日は20:30まで開いています。ビジネスマンが仕事帰りに立ち寄り、情報収集や読みたい本探しを気軽にできるように。
20:30までやっている行政サービス、ぼくはあまり知りません。コンセプトを実現させようとする行動から、実際の本気度がうかがえます。
しかも、一人暮らしの人がたまーに困ってしまう各種証明書(住民票・印鑑証明書・所得証明・納税証明・軽自動車税納税証明書)の発行もできるようなんです。これは素晴らしい!
学生に優しい!
学生にも優しいんです。図書館と言ったら何と言っても受験勉強でしょう!
いやー懐かしいなぁー、、、ぼくも大学受験の時はよく図書館にお世話になりましたよ。
ゆったりとしていて勉強のしやすそうな空間が広がっていて、集中力が高まりそうな雰囲気が良かったです。
子どもと親にも優しい!
来た子どもたちやお父さんお母さんをワクワクさせる楽しませる工夫もされています。
自分の子どもの作品が貼り出されてたら、親は誇らしくなってしまうし、他の子の作品も気になって真剣に見てしまう。こういう展示も素晴らしいですよねぇ~
マンガなんて置いてあるの?あんまり子どもにはよくないんじゃ、、、なーんて思う必要はありません。本好きになるにはどんなジャンルのものでも乱読することって大事みたいで、特に子どもの頃に気軽に本やまんがを「読んだ」経験が活きてくるかと。
中には自然と文字ばっかりの本に入っていける子もいるんでしょうが、たいていの子ども的には「マンガを読む」は間違いなく本に入りやすい「入り口」ですよね。うちの子にも、マンガを読むことをススメているのですが、徐々にですが他の難しい本も抵抗なく勝手に読み始めています。
図書館にマンガがあるのは、人を本好きさせる素晴らしい仕掛けだとぼくは思います。
良いマンガばっかりだったし。
悩んでいる人に優しい!
また、ぼくの知っている図書館では本屋さんのような「特集コーナー」は見たことないのですが、上田情報ライブラリーは積極的にやっていて驚きでした。このコーナー、大学生は嬉しいでしょうし、転職しようか悩んでいるビジネスマンにも嬉しい。
イベントを開催した市民に優しい!
たまたま本の読み聞かせの会をやっていたので参加。
これは市民と協働型のイベントで、上田市にある読み聞かせの活動をされている方々が情報ライブラリーに協力を得て開催していました。
こういうのが近くで日常的に開催されているのは嬉しいし、こういうイベントをしたい!と思っている人たちに場が解放されていることが素晴らしいですよね。主催したい人と参加したい人、両者が嬉しくなれる仕掛けが町に溢れている状態っていいですよね。
そーいえばオシャレなカフェ本屋さんのネイボさんも毎日イベントを開催していて、ここでもイベントやりたい市民と協働してやっているケースが多い。地域に根ざした素晴らしい活動だとぼくは思います。
【 EVENT 】12月14日〜24日までのイベントはこちら!
14日(月)
18:00−21:00
「 B O O K S W E E T S vol.2 」
“モモ"のホットチョコレート 600円
ミヒャエル・エンデのモモにで…Posted by nabo Books&Cafe on 2015年12月11日
BOOKS & CAFE NABO.(ネイボ) webページ
上田市の図書館の便利情報
上田市には丸子・真田・上田中央・上田情報ライブラリー・上田創造館分室と5ヶ所に図書館があり、それぞれ置いてある本に特徴があるようです。それらの在庫を融通し合って、例えば丸子で上田中央にある本を予約して取り寄せてもらったり、真田で借りた本を上田情報ライブラリーで返却する、とかもできるみたい。便利ですね。
上田市図書館 利用案内
まとめ
上田情報ライブラリーは考え方が新しくて前向きで、旧態依然な感じがなくてなんか気持ちがいいです。
実際、できたばっかりで新しくてキレイだし、本に触れるための良い環境になっています。
図書館って気軽に寄れて、たくさんの本があって、経済的な理由で本を買えない人たちでも本の素晴らしさを感じることができる場所です。図書館が市民のために前向きに行動し始めたら、もう無敵ですわ笑。
元々本が好きで図書館のヘビーユーザーだったらしい副館長さんの素晴らしい想いを、忘れないように箇条書きしておきます。
・図書館も本だけ貸しているだけではダメかなー?と。
・中央図書館があるのに駅前にこの図書館をつくる意味は何なのか?考えた。
・来てくれた人に何か1つでもお得な情報を持って帰ってもらいたい。
・貴重資料を守っていくことも図書館の大事な仕事。
自分は市の事務職員としてここに赴任してきたんだけど、この図書館司書さんは前向きで能力のある人が多いんです。
自分の仕事はみんなの希望を吸い上げて叶えること。もちろんできないこともたくさんあるけど、働く人や来てくれる人の意見をできるだけ取り入れられるように、予算をつけてもらえるように働きかけたり調整したりするのがわたしの役割だと思っています。
だから、できることはなんでもやりたいなと思っています。
みたいなことをおっしゃっていたんです。んー素晴らしい!
上田情報ライブラリーみたいに、図書館って本来どんな感じでまちの人たちから求められてるんだっけ?とか、自分たちの図書館ってどんな特色を持ってるんだろうか?とか考えながら、何かを仕掛けていく場所が図書館に限らずまちにふえていけば楽しいなと思いました。
それではー!